【要約】ストレスフリー超大全-樺沢紫苑著-
年末年始、いろんな本を読み漁っていた中で一番印象に残った本をご紹介。
最初の「基本編」から「人間関係」「仕事」、親や夫婦関係などをはじめとした「プライベート」、「健康」「生き方」の項目に分けて書かれている。今日はその一部を簡単にご紹介。
不安や悩みの<基本編>について。
①不安は何もしないと増え、行動すると減る
人間が何かに悩んだり不安になったりする時、生存本能で闘うか逃げるか「さっさと行動せよ」と猛烈に急かす脳内物質のノルアドレナリンが分泌されるらしい。
だから、悩んで不安になった時に「どうしよう、どうしよう」と思考のループに入ることは逆効果で、不安を消すには「行動する」しかない。
②悩み解決のプロセスについて
ある問題について苦しみ、思い煩っている状態が「悩み」。その「悩み」の多くは、「どうしたらいいか?」という「対処法」「解決法」を知りたいことがほとんど。
その悩み解決のプロセスは、「自力で解決する」か「人に相談する」の2パターンしかない。
③他人の力を上手に借りる
悩みを解決する行動(手法)は「話す」「書く」「体を動かす」。そのうちの「人に相談する」ができない日本人は多い。「相談しても解決する問題じゃないので、意味がないです」ということではなく、「不安」「苦しみ」「つらさ」を他者からの考え方を取り入れ「ガスを抜く」ことでも効果があると言われている。
<人間関係>について。
①なぜ他人と比較してしまうのか。
自分より上の人と自分を比較する「上方比較」。それがネガティブに作用すると死ぬまで落ち込み続けるしかない。比較してしまう人がやるべきことは、
・他人と比較するのではなく、他人を「観察」する→マネする
・「妬む」のではなく、「リスペクト」する
「悔しい」「嫉妬心」「自責の念」といったネガティブな感情には何の効能もなく、それを「リスペクト」に変えることで無意識に相手の長所が目に入るようになり、「マネできる」ようになる。(心理学用語で「モデリング」という。)
②「人から嫌われたくない」の対処法
「好意の1対2対7の法則」
「他人と過去は変えられない」ので、他人の感情をコントロールしようとするのではなく、また誰からも嫌われないように努力することはとても大変なので、職場においてもどこにおいても「キーマン」にエネルギーと時間を投入するといい。
また、「嫌われない」→「好かれる」にシフトすることも大切で、「嫌われる」と「ない」というネガティブな言葉が2つ重なるとモチベーションが湧きにくく、かつ「自分を殺す行為」につながりやすい。人に「好かれる」ために「自分の長所を人に見せていく」「人に喜ばれることをする」ことに意識を向けて行動すると生きやすくなる。
<プライベート編>について
①親子問題に向き合う方法
親の過干渉により、子どもの性格や人生を歪めてしまうケースも多い。
(ファクト)親のアドバイスは30年古い
自分の常識、知識、経験をもとにアドバイスをするので、いつの時代もそれは当然なのだけれど、それでも自分の正しさを押し付ける親はいるもの。
その対処法について、
心の防護壁を築く
「言うことを聞けない自分が悪い」ではなく、絶対に自分を責めることなく「自分はこう考えるけれど、この人はこう考えるんだ」と客観的に観察することで巻き込まれるリスクを極力減らしていく。
家族以外の人間関係を強化する
家族の関係に依存するのではなく、それ以外の重要な他者である「親友」や「パートナー」との人間関係に安心を求めることは心の安定に大きな意味を持つ。
家を出る、距離を置く
自分の依存心を断ち切り、物理的にも心理的にも距離を置くことで時間が経てば関係性が向上するケースもある。
②「夫婦関係を良くしたい」 について
(ファクト)安定した夫婦関係が「幸せ」の基本
家族、恋人、親友などは自分の人生を豊かにする「重要な他者」であり、かけがえのない存在だ。その関係性に集中することは大切。
そのために必要なことは1日30分以上の夫婦での会話、その間スマホやテレビなどを見ずに、ちゃんとコミュニケーションに専念すべきとのこと。
また、話題選びにおいて夫婦での心理に違いがあることを理解しておかなくてはいけない。
<仕事編>について
①なぜ、天職を見つけるといいのか?
人生にとって1番の幸福とは何か?それは自分の天職を知ってこれを実行に移すことである。
らしい。ふむふむ。
「マズローの欲求5段階説」という低階層の欲求が満たされると高次元の階層の欲求が始まるという概念がある。
「ライスワーク」は衣食住を満たすために、生きていくために働くこと。「ライクワーク」はその仕事が「好き(Like)」だと思え、評価されることで、承認欲求が満たされもっと頑張ろうと言う気持ちになれる一方でまだ何か満たされないものを感じる時もあるような状態。最後に、「ライフワーク」は「自己実現欲求」を満たし、本当にやりたいことを得られる満足感や充実感を満たすこと。
②天職を明確にする手順について。
自分にとっての価値観を発見する
自分が他人より秀でている能力は何か、強みを発見する
価値観と強みを生かして、どのように貢献していくか考える
「価値」→「強み」→「貢献」の3要素を手掛かりにすると発見しやすくなる。
もし一人で考えて行き詰まるのなら、弊社のキャリアカウンセリングへどうぞ。(笑)まさにこのようなことをやっております。
<メンタル編>
①自分の長所に目を向けるにはどうすればいいか
人が人を好きになる時「欠点があるかないか」ではなく、その人の「長所」を好きになる。だから「長所伸展」に集中することが人生を豊かにする。
そのためにどうすればいいか。
寝る前15分以内に「3行ポジティブ日記を書く」
寝る前は最も記憶に残りやすい「記憶のゴールデンタイム」で1日をポジティブに振り返ることでポジティブ思考のトレーニングになる。(これは私自身も「認知行動療法」のカウンセリングでワークを体験したこともあり、非常に効果的だった。)
②自己肯定感を高めるためにはどうすればいい?
自己肯定感を高めるステップについて
「自己否定」→「自己受容」→「自己肯定」の階段を1段ずつ上がらなければならない。
自己否定に陥る人の多くは「ネガティブな記憶」と「ネガティブな思考」がセットに強化されていることが多い。
それを修正するために効果的なのは
「自己受容の4行日記」を書く
ネガティブなことをに対して3つポジティブな要素を書き、ポジティブな思考で締めくくるということがとても重要。
自己受容ができてくると、あるがままの自分を肯定できるようになり「自己肯定」につながっていく。
【自信の公式】自己肯定感×成功体験=自信
また自己肯定感を高めることによって新しいことにチャレンジできるようになる。行動が積極的になり、自己嫌悪と劣等感が減ることが最大のメリットだ。
<生き方編>について
①人生を楽しむ人になる方法
素直になること
とりあえず「やってみる」こと
ウィッシュリストを作り、脳のアンテナを張ること
偏見や先入観をもたず「中立(ニュートラル)」であることで、チャンスや出会いが広がり、「楽しいこと」や「面白いこと」が増えていく。また、とりあえず「やってみる」ことで、自分のコンフォートゾーンから出ることも大事。
②決断グセをつける
自分の人生の主導権を握れるかどうかは、「自分で決断ができるか」の影響がとても大きい。
決断できない人の多くは「決断するための基準」がないから。そのためのお勧めの方法として
ワクワクする方を選ぶ
難しい方を選ぶ
ドラマティックな方を選ぶ
がある。これを繰り返し習慣化していくことで、自分にしかない「軸」も見えてくる。小さな決断の積み重ねが重要。
③幸せの3つの種類について
「世界幸福度ランキング」では日本は先進主要8ヵ国のなかではロシアに次ぐワースト2位と日本人の幸福度は非常に低い。そして「頑張る=幸せ」になっており、結果的に満たされない人も多い。
「頑張る」ことで得られるドーパミン的幸福は、セロトニン的幸福(心身の健康)、オキシトシン的幸福(人とのつながり)の「基本的な幸福感」のうえで成り立つ。「幸福の土台」をおろそかにせず、噛み締めることで本当は今日からでも「幸福」にはなれる。
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いろんな悩みへの向き合い方がto doでわかりやすく書かれていて、人生を楽しく生きるためのナレッジが詰まっている。図解もあってとても読みやすいので、まだ読んでいない方はぜひ。
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