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産前休暇と育休取得はせず産後2ヶ月で最短仕事復帰。仕事頑張りたい女の妊娠・出産から職場復帰までのリアルなレポート。

先月で息子が1歳になりました。
今更ですが出産と育児のレポートができたらと思います。

1歳児ボーイ

▶︎プロフィール

・元スタートアップ役員→現在はフリーランス
・夫婦ともにフルタイムハードワーカー
∟会社員時代に出産・職場復帰し当時は産前休暇&育休は「敢えて」取得せず
∟夫も仕事が好きで育休取得はしていません。
・夫婦実家共に都内ではなく、実家のサポートはあまり得られない

という状況でした。
なかなかこのような状況で夫婦ともに仕事を頑張りながら育児も行うというロールモデルが見つけられず、妊娠中は非常に悩んだのを覚えています。

ただ今回シンプルに伝えたいことは、「なんとかなる」ということ。
妊娠中は「出産は壮絶、育児は大変」という声をあまりに聞きすぎて、ものすごく悲観的にネガティブに捉えていたところもあったと思います。

もちろん大変であることは変わらないのですが、状況に応じて解決策を見出していけばなんとかなるというより、なんとかするしかなくて、その結果「なんとかなっている」という方が近いかもしれません。(笑)

▶︎2022年10月妊娠発覚。

いつかのエコー写真

この時は仕事も忙しさ真っ只中で、「子供ができたらいいなあ」と思っていたものの、いざ発覚すると「え、仕事どうすんの?私。」と若干の不安も混じりながらの感情だったのを覚えています。今振り返れば贅沢すぎる悩みでしたが、当時「出産は壮絶、育児も大変」という情報がどうしても目に入ることが多くて、真剣に悩んだ記憶があります。

▶︎産院は愛育病院に決定

妊娠発覚後はすぐに産院を決めるのですが、私はこれまで幸い大きな怪我や手術をしたことがなく痛みへの免疫が全くなく、痛みに対して大変弱いことが想定できたので「無痛分娩」一択でした。後ほど振り返ってもこの選択は大正解で、出産後は「この無痛分娩を全女性に薦めたい」と思うほど、快適に出産できました。
ちなみに私が住んでいる区は国からの補助に加えて、区からも出産における一時手当金が30万円ほどいただけるので、非常に助かりました。

一方で、自然分娩にこだわっていた友人が「HypnoBirthing」という手法で自然分娩を行なって、それはそれは穏やかな出産ができたと言っていたので、それも気になって色々調べたりしていました。陣痛へのイメージや呼吸の仕方などを学んで実際にお産の時にそれを取り入れ実践するというものらしいですが、自分の場合初めての出産でそんな冷静に対処できるか不安だったので、結局無痛分娩を選択しました。

その中でも愛育病院に決めたのは、
・無痛分娩の実績が豊富
・皇室も利用しているなら安心だろう(笑)

という安直な考えで選んだのと正直治療さえちゃんとやってくれればそれ以外のこだわりは特になかったのでここに決めましたが、これも大正解だったと思います。陣痛が始まってから麻酔投入、出産するまで1ミリも不安がない状態で産めたのは、経験豊富なスタッフの細かいフォローがあったからだと思っています。

また後ほど紹介する「母子ケア宿泊型ショートステイ」というサービスを区の制度を活用して利用できる病院だったことも大きいです。私の場合両家両親がすぐにサポートに駆けつけられる距離にいないため、もしどうしても育児が辛くなった時に駆け込み寺として利用できる仕組みはなんでも利用したほうがいいと思っていたので、こちらも事前に申請していました。

最後に「愛育病院はスパルタ?」という噂も聞いてましたが、これは自分が鈍感すぎたのか、あまり実感ないまま退院しました。(笑)

▶︎数ヶ月もするとつわりとの戦い

私のつわりはこれでも軽度な方だったと思うのですが、
・「気持ち悪くなる」タイミングが読めない
・サボってるわけではないがとにかく疲れやすい、眠くなる

で、全力で仕事頑張ってた時と比べても50%以下くらいしか体力が持たず、周りに「ごめ〜ん」と思いながら、仕事をしていた記憶があります。

私の場合は職場も大変理解があって、安定期に入る前に早いうちから周りには妊娠した旨を公表して理解してもらっていたり、自分が妊娠による体調の変化があってもそれをカバーするようにみんなで動くという協力的な人が多かったため乗り切ることができましたが、一般的にはこうもいかないのだろうと思うと、いかに職場の上司や職場の人たちの理解が頑張って仕事したい女性にとっては非常に重要だなと思いました。

ちなみにこの「妊娠報告」についていろんな記事で調べてみましたが、「安定期に入ってから妊娠報告しましょう」という記事を何件か見ました。

その安定期に入るまでの2-3ヶ月が一番しんどくて助けが欲しいタイミングなのに「分かってねえな」というのが率直な感想です。

万が一のリスクも考えてのことだとも思いますが、私の場合「何の理由かわからないけど体調が悪そう、大丈夫かな」と周囲に余計な気を遣わせてしまうなら早めに言ったほうがいいと思ったことと、もしリスクがあったとしてもそれも含めて受け止めようと覚悟を決めて、妊娠発覚とほぼ同時期のタイミングで仕事で深く関わる人たちには伝えて働いていました。

しかもこの時私は働きながら、自己研鑽でシステムコーチングのプログラム講義を申し込んでしまっており(汗)、つわりを抱えたまま仕事もして、休みの日は学びに行って壮絶な4ヶ月間を走り切りました。これも当時ここで出会った先輩ママさんや周囲のサポートがあってのおかげだと思います。

▶︎2023年1月中旬から安定期

これもまた人によると思うのですが、自分の場合は安定期に入るとスカッとつわりが晴れたようにほぼ何も感じることがなかったです。
これまでつわりによって体力を半分以下に制限されていた私が、水を得た魚のようにイキイキと活動できるようになりました。
ここから出産に至るまでほぼ何事もなく、出産前日まで働くことができました。

▶︎出産予定日から2ヶ月もすると

大体予定日の6週間前くらいから多くの方は産休に入ると思うのですが、私は仕事も好きだったのと割と元気だったので休む理由もないと思い、産前休は取りませんでした。「忙しいから取れない」ということではなく、この当時は「敢えて取らない」選択をしました。もちろんいつ産まれても良いように予定日1ヶ月前くらいから徐々に仕事を他の人に託してはいましたが、突然おしるしがあって、出産日前日夕方に陣痛を抱えながら引き継ぎのMTGをしたことは今でもいい思い出です。(笑)

またここでも補足で述べておくと出産予定日の1ヶ月半前くらいから急に体力が激減していきます。だから「産前休暇は6週間前から取れるのね、理に適ってる!」と思いながら過ごした記憶があるので、休めるなら休んだ方がいいです。(笑)

▶︎出産までにしておいてよかったこと(すぐ職場復帰したい女性編)

私の場合、法律上産後休暇を2ヶ月は取得しないといけませんでしたが、それ以降は何事もなければすぐに職場復帰するつもりでした。
これは上記同様、仕事が好きで元気であれば特に休む必要もないと考えていたからです。ただこういう女性が珍しいのか、それが本当に実現しうるのかという情報が全くなく、ロールモデルもほぼ見つけられず悩んでいました。

結果的に私は産後2ヶ月ですぐに息子を保育園に預けて職場復帰したのですが、そのためにやっておいてよかったことをいくつか書いておこうと思います。

・母子ケア宿泊型ショートステイの申請
こちらは先ほども少しお伝えしたように生後4ヶ月までの赤ちゃんとお母さんが宿泊できて、お母さんがゆっくり過ごせる施設です。実際に利用するとものすごく高額なのですが、区の補助などでものすごく破格のお値段で宿泊できるので、私は産後すぐの1週間をありがたく過ごさせてもらっていました。病室でありながらまるでホテルのようなサービスクオリティで本当にありがたかったです。
妊婦28週目以降であれば申請ができるので、いつでも利用できるように申請しておくことをお勧めします。

・保育園見学
私の場合産後2ヶ月で職場復帰することを考えていたので、出産前から区役所に出向き、保育園コンシェルジュにその旨を伝えてどういう風にすれば確実に保育園に入園できるかなど相談に乗ってもらっていました。
いくつか家の近くの保育園に足を運び、申し込み可能そうな保育園に目星をつけ、来たるタイミングが来たらバタバタせずに申し込み手続きができるよう準備をしておきました。産後はどうしても育児でそれどころでなくなるので、保育園準備は出産前にやっておいてよかったと思います。

またこの区役所の保育園コンシェルジュに足を運んだ際に、私のように不定期にいろんな時間、曜日に働く女性は生後4ヶ月以降であれば無料で日曜保育を申し込みできる旨も教えてもらいました。また自宅近隣の保育園では22時まで延長保育ができるところがある旨も教えてもらいました。
おそらくネットにも載っている情報なのですが、こういった情報を産前に揃えておくことで「出産しても仕事もなんとかできそう」という安心材料につながったことはとても大きかったです。

▶︎いざ陣痛‥出産を迎える

先ほどもお伝えの通り出産日前日まで働いていました。出産日前日の午前に陣痛が始まり、いつ産まれてもいいようにと思って緊急でその日の夕方に最後の引き継ぎMTGを実施。陣痛を経験したことがなかったので、これが本当に陣痛なのかそうじゃないのかわからないと言いながら、会議を行なっていました。

いよいよ夜から明け方になると「これが陣痛なのかわからない」というレベルじゃないくらいの痛みに変わっていき(笑)、謎にそこから2-3時間我慢して朝8時くらいにタクシーで病院へ向かいました。

ちなみに病院に着いたらすぐに麻酔打ってくれるわけじゃなくて、そこから1時間くらい診察して、本当に打っていいか判断されるんですけど、この待ち時間がめっちゃ辛い‥(笑)
診察用の服に着替えるのも陣痛と闘いながらなので全然スムーズにいかないし、もっと早く来たらよかったと何度も思いました。(笑)

朝10時くらいにようやく麻酔を打ってもらいました。
麻酔を打ってもらったら今までの痛みが嘘みたいになくなりました。
本当に綺麗さっぱり1ミリも痛みがないのです。これには感動しました。

麻酔は常時チューブで繋がれて10分おきに自動で流れてくるので、基本的にこの分量でほぼ痛みを感じずに過ごせるのですが、稀にちょっと痛くなってきたかもという際は、呼び出しブザーを鳴らせばすぐに麻酔を足してくれますし、助産師さんや看護師さんがまあまあの頻度で「痛くないか?」確認してくれるので、本当にほぼここからは痛みゼロで産むことができました。

朝10時に麻酔を打ってそこからのんびりとお昼間を過ごし、15時22分に産まれてきてくれました。

6月22日15時22分に生まれました😊

産んだ直後も元気で、産んだ30分後くらいには職場のslackに無事産まれたよ!の連絡を入れられるくらいの余裕はありました。

ただ私は途中までしか陣痛を味わわなかったのですが、あれを最後まで経験した自然分娩で出産された方は本当にすごいなと思います。

▶︎出産後まさかのハプニング…実家母がコロナにかかる‥

産後家族や親戚が見舞い&面倒を見にくるはずだったのですが、私の母がタイミング悪くコロナにかかり、面倒どころか見舞いにすらも来れなくなってしまいました。しかも新生児に会うとなれば2週間以上は自宅待機です。

これは計算外でした。
元々は1週間病院で入院して、そこから母にも少し手伝ってもらいながら慣れていき、翌1ヶ月後には保育園に預けて職場復帰する予定でしたが、急遽子育て経験のない夫婦2人だけで育児するとなると少し心細さもありました。

そんな中で大活躍したのが先述の「母子ケア宿泊型ショートステイ」です。本当に産前に申請していてよかった‥
入院中に母が東京へ来れなくなったためショートステイに入りたい旨を病院に伝えると、退院手続きしてからそのまま8階に上がってくださいと言われました。産院とショートステイの病院が一緒だと移動も楽。

▶︎最高すぎた母子ケアショートステイ

・子育てで不安なことはいつでも相談に乗ってくれる
・疲れてたら深夜は赤ちゃんを預かってくれる
・毎日3食自動でご飯が出てくる

と、まるで実家にいるような快適さでした。(笑)
それ以外にも私は利用しなかったですが、オプションでマッサージやヨガも付いていたりなど至れり尽せりな印象です。

▶︎妊娠ー出産ー職場2ヶ月復帰までの大体のスケジュールまとめ

・妊娠発覚、つわりも経験しながら安定期へ
・産前休暇は取らず出産前日まで働く
・出産は無痛分娩で安産
・産後1週間は病院で入院
・その後1週間は病院のショートステイで宿泊
・退院と同時に実家母が合流
・2週間くらい滞在し、色々と手伝ってもらう
・保育園に預けるまでの1ヶ月はなんとか夫婦でやりくり
・生後2ヶ月で保育園へ預けると同時に私も職場復帰

▶︎生後2ヶ月で保育園へ預けてみて思ったこと

今回夫婦共々ハードワーカーで、母である私も産前休暇と育休は取らず、父親の夫も特に育休は取らず仕事をしていて、仕事復帰もして1年が経ちますが、なんとか楽しく毎日を過ごしています。

国や区の制度に助けられて、そして毎日預けている保育園の先生方のサポートもあって、ご機嫌に過ごせているわけですが、育児を父母だけのものではなく、うまく人に頼ったり分散させることがご機嫌に生きるポイントなのかなと思います。

「小さい頃から預けてかわいそう」という見方があるのかもしれないですが、私の場合生後2ヶ月から預けることで育児の大変さが分散されて、子供と過ごす時間は基本的にニコニコ笑顔で過ごせていますし、自分の場合はこちらの方がうまくバランスが取れている感じがしています。

・仕事を頑張りたい女性のロールモデルがいない
・みんなどうやって出産、育児を乗り越えているのか
・大変大変って何が大変なの?

そういうことを知りたかった1年前の私にとってとりあえず、妊娠-出産-産後-育児-職場復帰までのざっくりとした過程を書いてみました。
結論、なんとかしようと思えばなんとかなるというのが私なりの結論です。
何かの参考になれば幸いです。

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