「しかけ」という社名がめざすもの
しかけ株式会社 代表取締役の小野寺力です。今回は、弊社の社名に込めた思いや、由来をご紹介します。
しかけになる前の社名
弊社は2009年10月に設立しました。その時の社名は「エナジャイズ株式会社」でした。エナジャイズは英語で"energize"という単語から来ています。
[動]他
1〈人に〉精力を与える,…を元気づける;やる気にする,励ます
2〔通例受身形で〕〈機械などに〉エネルギーを与え(て作動させ)る
上記のような文字通りの意味もあるのですが、私の好きなドラマシリーズ「スタートレック」で「転送」を開始する合図として"Energize!"と使っていて、当時はまだ認知の低かったクラウドコンピューティングに、ビジネスを持っていこうということに重ね合わせて、エナジャイズという社名にしました。
しかし、その後に仕事をしていく中で、「エナジャイズ」と社名にしている企業が複数あり、お問い合わせに混乱なども起きていました。そのような中で、2016年に勝野が弊社に参画することになり、1人企業から2人企業になることを機に二人で社名を考えることにしました。
人の心と行動を動かすしかけ
まずは、我々がどんなことをしたいのか。法人という機能を使って、個人としてどのように生きていきたいのかを話し合いました。会社を大きくすることではなく、個人としてのびのびと生きて活躍することを支えるために法人があるという認識を私たちは確認しました。
同時に、私たちがこれまでやってきた仕事を棚卸しして、私たちの仕事の強みを洗い出したところ、私たちの仕事は「企業の裏方として、人の心と行動を動かすしかけをつくること」という見解に至りました。プログラムであったり、コンテンツであったり、フレームワークであったり、イベントであったり、様々な形で、「人の心と行動を動かす」ための様々な経験を積んできたということを確認しました。
そして、「人の心と行動を動かす」方向は常に「その人が喜ぶ」結果に至ることを願って設計すること。「動かされた」と思わない設計であることを、ポリシーにしていることを確認してきました。前の社名である「エナジャイズ」も、そうしたことを目指していたのです。
そして私たちが最終的に目指すところは、社会を動かす「しかけ」を作ることで、そのためには個人ではなくチームで、取引先やパートナーとつくることが必須であるという結論に至りました。
出会った瞬間から、しかけが回る
心と行動を動かすしかけをつくる。社名を名乗った瞬間から、心を動かすしかけを発動させる。それが、社名に求められました。
聞いたときに耳に残る響き、目にしたときにかわいらしい印象が残り、口から発したときに新しい感覚が残ること。
様々な案を発音し、書き出し、フィードバックをテストしていきました。
その結果、私たちは
「しかけ株式会社」となりました。
突き詰めていくと、意外とシンプルなものが残るものですよね。
漫才師が「名前だけ覚えて帰ってください」と言うように、私たちは社名だけを覚えてもらえれば良い。そして、ふとした瞬間に、全く別の文脈で「しかけ」という言葉を見聞きした時に、あの人に会ってみようかなと思わせれば、私たちのデザインした「しかけ」は機能したと言えます。
そしてしかけは回りだす
創業から10年、社名を変えてから3年経ち、2020年1月時点でしかけ株式会社は5名の会社になりました。様々なお取引先、パートナーにかわいがって頂けているのは、社名のおかげということもあるかと思います。
私たちがやっていきたい仕事は、まっさらな状態から未来を描き出し、その未来を現実に近づけていくことです。誰かの描く未来を、もっと具体的にして、実験して、実装していくことです。
世の中は「働き方」を見直そうとしています。働き方の正解がないということは、会社としてのあるべき姿も、正解はないということ。こんな世の中だから、今こそつくるべき新しいしかけがあるのではないか。私たち自身がモデルとなり、プロトタイプとなり、先人となることができるのではないか。
能力の高い個人をチームとして生かすのが、法人という組織体。年齢を問わず、地域を問わず、性別を問わず、所属する組織を問わない(反社会勢力は排除する)。タスクフォースの受け皿と割り切ってしかけ株式会社の舵取りをしていきます。
しかけ株式会社は、自ら仮説を立て、自ら検証し、自ら実装する能力のある人をお待ちしております。
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