見出し画像

ぶら下がり職員をどうするか?

私の勤める市役所の職員には真面目に市民益のために働く職員が多いのですが、中には、公務員という身分にぶら下がっている職員もいます。

市役所職員の場合、何もしなくても、給与は出るし、ただ時間が経過すれば昇給はするし、クビにもならないという性善説に立った身分保証がされています。

それを逆手に取り、問題さえ起こさなければいいと思っているような職員も少なからず存在します。

本来であれば、近年導入された人事評価制度を厳格に運用すれば、そういった職員をあぶり出し、更生プログラムを受けさせたり、免職を言い渡すこともできるそうですが、我が市役所では全くと言っていい程機能していません。

そんな状況の中で、人事係主導で、ぶら下がり職員の応援プログラムに取り組むらしいという話を耳にしました。

その中身はぶら下がり職員として人事係が目をつけた職員を所属する係内だけではなく上長などのお偉いさんも巻き込んでなんとか使える人材にしていくというものらしいです。

人事係ではこれからしばらくの間在職するであろう職員のコストは発生するため、少しでも組織に貢献してもらおうとする意図みたいですが、私はこの取り組みには反対です。

これまでぶら下がり続けた職員の変化を期待するリターンとその期待に投じる周囲の職員の手間や時間、モチベーションなどを考えると、割に合わないと思いますし、むしろ、他の職員が負担を被ることになるため、組織全体としての力は落ちていってしまうと思います。

その手を打つならば、人事評価を厳格に運用できるように、例えば、適切な人事評価のプロセスを怠っている管理職の管理職手当を剥奪するというようなアクションを起こし、人事評価制度を無理やりにでも定着させ、然るべき措置が取れるような形のほうが組織にとってはいいのではないかと思います。

いずれにしてもぶら下がり職員に対して必要以上にコストをかけることは非常にリスキーだと私は思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?