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02なぜ海外を旅する夢は育ったのか?

1979年、私にとって人生初の大冒険が幕を開けました。それは、長期にわたるヨーロッパへの単身旅行。未知の土地への旅は、想像もつかない不安と期待が入り混じった複雑な感情を生み出しましたが、実際に足を踏み出すまでは、その実感はほとんど湧きませんでした。ただ、唯一心残りだったのは、宮崎大学の付属牧場から本学部への通学に使っていた愛車、ホンダのオフロードバイク「XL125」を手放したことです。一年間共に過ごした愛車を渡航費用のために売却したのは、夢を追う上での苦渋の決断でした。そのバイクは、文字通り私の世界を広げてくれたものでしたが、夢の実現には、何かを手放す勇気も必要だと感じました。

この旅の始まりは、意外にも私が小学校1年生の頃にさかのぼります。当時は家庭にテレビがあるのが一般的ではなく、私の家にもテレビはありませんでした。そのため、夕方になると近所の家に上がり込んでテレビを見ていました。この習慣がきっかけで、やがて私の家にもテレビが導入され、その中で放送されていたNHKの「NHK特派員紀行」という番組に魅了されました。番組で紹介される未知の国々、特にアマゾンの奥地、マナウスに関する報告は、私の心に深く刻まれました。それは、未知の世界への強い憧れと、将来海外を訪れるという夢の始まりでした。

この夢を実現するため、母に外国への旅行を懇願した記憶があります。しかし、当時は海外旅行が一般庶民には手の届かないものだったため、母は「大学に入ったら行っていい」と答えました。その答えは、私にとって大学進学と同時に外国を訪れるという明確な目標を持つきっかけとなりました。

【補足情報:夢を実現するための心得】 夢を追い求める道は、決して平坦ではありません。しかし、その夢を実現するためには、いくつかの大切な心得があります。第一に、夢に対する情熱を持ち続けること。情熱があれば、困難な状況に直面しても乗り越える力が湧いてきます。第二に、柔軟性を持つこと。予期せぬ障害や挑戦があっても、柔軟に対応することで新たな道が開けることがあります。第三に、夢に向かって一歩ずつ進むこと。夢を追い求める過程で、小さな一歩が積み重なって大きな成果につながります。最後に、夢を実現するためには、時には何かを手放す勇気も必要です。夢を追い求めることは、時に犠牲を伴いますが、その先には計り知れない価値が待っています。夢に向かって努力し続けることで、夢は現実のものとなるでしょう。

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