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シュールなしゃべくりが聴ける/訪問看護ならでは

【蜘蛛とのしゃべくり編】

こんな光景をみた時に私は肩を震わせほくそ笑んでしまう。

おじぃちゃんの老々介護をしているおばぁちゃん。
部屋に入ってきた虫を何日か前から順番に捕まえて容器に入れて閉じ込めてた。
(どんな趣味や)

おばぁちゃんの解説によると1番目と2番目に小さな虫を捕まえて招き入れたらしい。最後にゴミかと思って捕まえのが蜘蛛だったらしい。
と言うことで住人は、3匹だと丁寧に説明してくれる。

痛い腰をかばいながら、ベッドに座りその虫たちを観察して話しかけていた。
「お前(蜘蛛のことね)は、後から来たくせに偉そうな顔して、糸を出しただろ」
「なんでそんなことしたんだ?言ってみろ」
いやいや、蜘蛛も生きていくためには糸を出さなあかんって。
「ほら見てみろ、他の小さな子たちはみんな死んでしまったじゃないか」
「こんなに糸を出したらみんな捕まっちまうじゃないか」と容器の中の蜘蛛に向かってお説教。

もう面白くておじぃちゃんのケアをしながら、笑いを堪えていた。
いや、堪えられなかったけどね。

虫を捕まえて観察するのは、このおばぁちゃんの趣味なのかわからないけど、
この手のシュールなシーンを見たのは2回目だ。
しかも3日後に行った時には、蜘蛛には兄弟ができていた!
この界隈の昆虫界では名が知れているゴットおばぁちゃんに違いない。


【ゴッキーとのしゃべくり編】

因みに数ヶ月前には、「おい、お前らの家を用意しておいたよ。いい家を買ってやったぞ。今晩中に入るんだぞ」と言っていた。
え?家を買ってやった?
家って、そ、それ?
おばぁちゃんの片手には赤い屋根の家が見えた。
そう・・・ゴキ○リホイホイが光っていた。
思わず「おばぁちゃんから逃げて!」と初めてゴキ○リを逃したくなった。
ユーモアのセンスもグレード高いなぁとメモメモ!

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【カラスとのしゃべくり編】

蜘蛛に説教が終わった後におばぁちゃんは、今度は、急に網戸の話をし始めた。
「網戸は開けていられないんだよ・・・」と。

おじぃちゃんのオムツのテープを外しながら聞く。
(おじぃちゃんは、これから恒例の排便処置タイム)
ふむふむ、なんで?
虫が入るから?
「違う、カラスが遊びに来るんだよ。」
次は、虫じゃなくてカラスか・・・。

カラスがどーした?
普通、カラスは、警戒心が強く中々遊びに来ないけどね(笑)
「窓から覗いて、私にくれって言うんだよ」と。
そんなことカラス言う??

「ほら、持っていきなって、魚の頭をやったら、喜んでたよ」って。
カラスに餌やりは、あまりよろしくないとは思いますが。
ま、でも、おばぁちゃん、なんやかんや基本優しい。

かくいう私もカラスに出会うと「かーくん、こんにちは」と言う系。
今日もちょうどセブンイレブンのゴミを漁っていたかーくんに遭遇した。
しばらく近くで見ていたらかーくんも「近っっ」って、こちらをチラ見した。ごめんごめん、近すぎたね。
だから、おばぁちゃんが、カラスに話しかける気持ちはわかるんだけどね。

【おまけ:おじぃちゃんとのしゃべくり編】

おじぃちゃんの訪問看護しながら、おばぁちゃんとの会話もとても楽しみ。
口は悪いけど、どこか愛のあるおばぁちゃんに癒される。
おじぃちゃんが、言うこと聞かないと毎回言うセリフが
「こら、いうこと聞かないとおちん○○切って、フライパンで焼いてやるぞ」

リアルなイメージが飛び込んでくるのでそれだけはやめてやってください。
もう一つのバージョンもある。

「こら、なんでそんな事するんだ?夕食はそのうん○をかけてカレーにするぞ」
いや、それも湯気まで見えてきそうなので、勘弁してください(笑)

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こんな会話も訪問看護ならではかなぁと楽しんでロバ耳している。
いつも楽しい時間をありがとうございます!




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