見出し画像

17 中間管理職の悩みと重要性

先月知り合いのディレクターから相談を受けて、最近リモートワークなんかの話が盛り上がって、その結論が出たので記事にしてみようと思います。

今日は中間管理職の悩みと重要性という内容です。


中間管理職の悩み

先月あるデザイン関係のディレクターの方に相談を受けて
記事にしたら面白そうだなと漠然と下書きだけ残していました。
かなりケースは絞られますので一つの事例くらいに読んでいただけたらと思います。

「やる気の出ない社員のやる気の出し方。
  今後必要であろう技術の勉強についてどのようにしたら
  やってくれるのか悩んでる」

という相談を受けました。

結論から先に書くと

  しっかりと責任をとれる方がゴールを設定おこない
  マイルストーンに基づいて行動を続けていくこと

こういったまとめとなりました。


相談された話の掘り下げをしていくと

  問題点
   ・社員のやる気がない層が半数以上で成長がストップしている
   ・勉強会を開いてもいつも少数の固定メンバー
   ・そもそも固定メンバーは自主的に成長出来ている
   ・社長にビジョンが無い 
   ・責任がすべて自分にくるためプレッシャーがある
   ・なかなか行動に移しづらい

ここで一番問題に感じた不安点は、
社長にビジョンが無い事でした。

そもそも何のために働いているのか、なぜそれを学ぶ必要があるのか。
ビジョンが無い時点で
学ぶ必要もなければ、必要以上の残業や業務をこなす責任が無い
という事になります。
聞いていて、社員・社長(会社)・ディレクター3者の方向性がそろっておらず意見がかみ合っていない状態だなと感じました。
それぞれが別の役割があるからこそ組織として成り立つ
そう感じているのでまずそれぞれの役割と意義の確認が重要かなと思います。

まず始めの解決策としては、

   ①自分が作ったビジョンで行動を起こせる様に社長と掛け合う
   ②会社を辞めて自分のビジョンに近い会社へ移る

この二つの解決策があり、基本的にはまず①をお勧めしました。
その後の動きとして

   ①自分の作ったビジョンを会社の方針として社員の教育にあたる
    (業務の一環としておこなう)
   ②話の進展がない場合は自分の人生にとって不利益な為転職を行う
   ③会社の方針に納得して他の社員と共に割り切った働き方をする

こういった流れが想像できると思います。
少し解説をしていきます。

①の自分が考えたビジョンを社長に説明をおこいます。そのビジョンを社長が会社のビジョンとして取り扱ってもらう所まで決めます。、基本的には業務として経済活動への貢献や成長に向けた動きの一つとして認めてもらい、投資として教育をしていくという考えになります。
例えば、PCが普及していない会社で、業務をデジタル化して効率を上げるなどがあります。個人レベルでいくらやってもそれは会社としてのシステムに組み込まれず、評価がされない為、企業人としてはおぜん立てをして評価を積み上げていくのが良いです。

②に関しては、どうしても合わない場合は転職を検討しましょう。
人生80年の中で同じ会社に居続けることは正直難しいです。
それであれば何度か転職を重ね自分に合った会社の見分け方を学ぶ必要があるでしょう。行き場のない気持ちを募らせて精神的にやられていく人がたくさんいます。まずは自分の気持ちに向き合いどうしたいのか考える時間を持つのが良いです。

③に関しては、自分の考えがあまりよくない場合もあります。その時は大人しく気持ちを切り替えて、会社のビジョン(ビジョンがないというビジョンも含む・・・)にすり合わせていくのが良いです。
蟻の話は有名だと思いますが、やる気のある働き蟻だけになると2割が働かなくなってしまうという働きアリの法則(パレートの法則)があります。逆にいうと働かない中から8割は働く(働かなきゃならない)アリが出てくるという事です。
自分の気持ちが整理出来たら、無理に動く必要もないでしょう。

ゴールの設定は個人でも企業などの集団においても非常に重要なことです。
目的も見返りもないものに対して、自分の貴重な時間(好きなことをする時間)を割くというのは現代の多くの人には考えたくない状況です。
情報があふれ、娯楽ややりたい事があふれている時代で時間はとても貴重なのです。
仕事という生活を維持するための活動という目的と見返りに落とし込まなければ、人は動いてくれません。

そういった内容を直接アドバイスしました。

会社員が駄目だ、フリーランスが良いという話でもなく。
だったら企業だ!
という話でもありません。
ただ

自分も相手も気持ちよく幸せに生きていくためにどういう行動や考え方をもって接していく必要があるのか?

人間らしい生活を送る為に必要な人生のステップかなと思っています。
悩んで考えて納得していく分だけ成長して生きやすくレベルアップしていくんだと思います。


中間管理職の重要性

実はここまでは下書きを少し加筆して制作しました。
丁度一か月前に書き始めていたので、見直してみてちょっとだけ文章力の成長や文章自体の賞味期限というものを少し感じました。。。

ここからは中間管理職の重要性についてです。
これは今後のリモートワーク継続についてコミュニティ内で話していて、悩みの部分と繋がったなと感じて、一つの記事として書いています。

  現場の声はリモート多数なのにトップの決定は通勤スタイル!

なんでやねん!?
という声を身内内でも多く聞いています。

結局のところ戻るところは今まで通り戻っていくのはしょうがないし
まあ普通だよねw
という半分諦め、半分納得のような気持ちでいます。

ここで重要なのは
リモートワークを行った問題点や現場の声を正しく反映して
議論を重ねたかです。

何も考えず戻そう!!
では駄目なんです。
リモートの方が良くて、置き換え可能ならばやってみるのもありですが、時期尚早に何も議論や結果が出ない状態で結論を出してしまわない事が大事です。
保留はまだ良いのですが、一度駄目といわれたものをまた再度始める事にはとてもエネルギーが必要で、下手したらそのままお蔵入りします。

これらの議論をどうするのか?
と考えたときに
中間管理職の重要性に気づきました。

  ① 中間管理職が現場の声を正しくトップまで届けられるか?
  ② トップからの指示を伝える伝書鳩化してないか?

①の点は、企業規模にもよりますが
中間管理職の仕事の一つとして現場の声をくみ取り議論をしたうえでトップまで報告を届けるという組織としての機能が求められます。
これを怠ると、問題が知らない間に大きくなり大きな損失に繋がります。
癌細胞のようなものです。
早期発見が重要です。
早期報告の場合もありますが、しっかりと議論するべきものは議論を重ねてから報告していくと話が早いですね。出来る中間管理職の評価をされると思います。

②の点は、トップからの指示を現場のトップとしての自覚をもって正しく理解して時にはトップとの議論を経て部下まで伝える事が大事です。
言われたことを伝えるだけであれば、メールや手紙の方が優れています。
ただ伝言ゲームをして、正しく伝わらない時間がかかるだけの状態ではデメリットでしかありません。

これらの点は、おそらく世の中の中間管理職の皆さんは空気の様に実施出来ていると思うのですが、管理職1年生やぬるま湯状態の場合はもう一度よく考えてみてください。

コミュニティでの議論で興味深いワードが出てきたので紹介します。

  制作過程重視
  成果物重視

自分の会社がどちらなのか考えてみると
リモートワークが継続されていくのか、それとも終わってしまうのか
もしくは会社を辞めた方が幸せなのか・・・
という事が分かってくると思います。

制作過程重視というのは
今まで通り残業をしているから頑張ったね!
大変なお仕事だけど一緒に頑張ろう!
といった、完成に至るまでの過程を重要視した評価をする企業体質です。
これらの企業は関しにこだわります。
誰だどんな事をしているのか?
さぼっていないか?
そうした監視を徹底してその情報を元に評価をするのです。

成果物重視というのは
結果が出ていれば良いよ!
という非常にシンプルで自主性に任せるスタイル
です。
今回のリモートワークで良いなと自分でも会社からも思われる人はこちらとても相性が良いです。逆にさぼって成果が出せない人には難しいでしょう。
結果重視という点で考えたら、適度にさぼれるとても良いワークスタイルなので回りでリモートワークを評価している人達はこちら側です。
成果重視の良い部分としては管理も楽だし、作業者も気楽。
このバランスの元成り立つので、さぼる人が現れてきたら監視しなければ企業として倒産してしまうのでしょうがないとなってしまいます。

会社を辞めた方が幸せという方向に行く判断としては
中間管理職が仕事をしない組織です。
トップの声をそのまま伝えて上の命令は絶対ね!
部下の声は適当に聞いて、上にはこんな声あったんだよね。。
くらいの働きしかしていない中間管理職が沢山いる組織は速やかに辞めた方が幸せになれるでしょう。。。
今回のリモートワークについて正しく議論を出来ているかどうかが一つの判断基準です。リモートが良い・悪いといった話ではなくて組織が正しく機能しているのか?中間管理職はまともか?
というのが今回の判断基準になります。
いちどそういう視点で見てみると良いと思います。



中間管理職の重要性というテーマですが
その判断ポイントとなぜ重要なのかについて書いてみました。
普通の事ではありますが、意外と議論として納得を得られることも多かったので、皆さんも一度見つめなおしてみると良いかもしれません。

ここから先は

0字
時期や内容により公開範囲を変える可能性ありますが、基本無料の記事を公開しています。応援してくださる方は購読お願いします。

探求的な思考、実験的なプロジェクト活動、プライベートな内容を含めたマガジンです。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

あなたのお役に立てていたらスキやシェアお願いします( ᵕᴗᵕ )