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裏庭の計画は頓挫したけれど

裏庭に芝生を植える計画だった。

だが計画は頓挫した。芝生を植えるのは来年以降に持ち越すことにしたからだ。

裏庭づくりは、自分の希望に沿って計画を立てていた。だが、思い通りに進められなかったのだ。


近所の人たちから、

「今年は裏庭ですね。楽しみですね。」

「何を植えるのですか?あの広さがあれば、いろいろ作付けできますね!」

などと、期待感いっぱいで尋ねられる。

その言葉にプレッシャーを感じ、思案の末、計画の見直しをすることにしたのだ。


私としては、裏庭は「憩いのスペース」として考えていた。

テントを張ったり、タープを張ったりして裏庭を活用したいと考えていたのだ。

3月末には芝生の下見も済ませ、裏庭のイメージにぴったりの芝生の種類を決めていた。芝生の下地を作り終えてから芝生を注文するというところまで来ていたのだが。

今季設定された「注文期限」が目前に迫り、裏庭の芝生は先送りとなった。


そもそも私たちの土地であるのに「作付け」の心配までされるというのは、越権行為ではないかと思う。

「自粛生活で暇を持て余している」のだろうか?

そもそも、普段なら、これほど立ち入っても来ないだろうに。

いや、普段でも立ち入って来るか......?

仮にそうだとしても、私もこのような状況でなければ、越権行為などとは受け止めず、「世話好きな人たち」として微笑ましく受け止めていたはずだ。

このような状況でなければ、おそらくは、予定通り裏庭を作り、周りの意見をゆるく取り入れプランター菜園を置くなどして、積極的にちょうどよい案配を探しただろう。


裏庭の計画は頓挫した。だが、近所の人たちとの関係は続くのだ。

今年の裏庭づくりは「計画を変更して」進めていくしかない。折り合いをつけるための猶予だと思って計画を繋げていこう。

そんなことを思いながら裏庭を眺めていた。


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