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推し本10冊で語り合うBOOK BAR

一乗寺ブックアパートメントという京都にあるシェア型書店で開催している『推し本10冊で語り合うBOOK BAR』というイベントについて紹介します。


一乗寺ブックアパについて

一乗寺というと恵文社さんやマヤルカ古書店さんのある本の街。
大垣書店高野店は品揃えも多く、2022年にオープンしたアリバイブックスさんには映画やアートの本が揃っています。

そんな一乗寺で2024年7月にオープンした一乗寺ブックアパートメントは、京都だと珍しい『シェア型書店(棚をシェアする本屋さん)』。本棚にあるひとつひとつの棚ごとに、棚のオーナー(棚主)がいて、それぞれに好きな本をおいて売っている『ちいさな本屋』のあつまり。

東京にあるシェア型書店『西日暮里ブックアパートメント』で棚主としての活動をしていたことがきっかけで一乗寺ブックアパートメントという店名になったようです。

ちなみに京都には他にもこもれび書店(御所近くのブックカフェ)、灯商店(五条のせんべろ居酒屋)、ひと箱書店(鞍馬口のコワーキングスペース)といったシェア型書店があります。

はじめたきっかけ

『推し本10冊で語り合うBOOK BAR』をはじめたのは4th place labという社会人の実験コミュニティに参加したのがきっかけです。

「たくさん本を読む人もそうでない人も、本をたのしめる場をつくりたい」

周囲の人たちと話してみると、思ったより読書会を知らない人が多いことに気がつきました。読書会=読書する会と想像する人もいました。

くわえて「読書家だけの集まりだから、わたしなんかが参加するのは。。」とハードルを感じて、参加を尻込みする人も多くいました。

「どうしたら、もっと安心して参加できる本の場をつくれるんだろう」

そんななかうまれたキーワードが『推し本10冊』でした。

どうして推し本10冊なのか

『推し活』はアイドルやキャラクターを応援する活動。推しがいると、日々のたのしみができ、つらいことがあっても前を向いて生きていけます。

たくさん読んでない人も『推し本』のことなら話しやすいし、推し本をつうじて好きなことや大事な思い出などの話しを始めたら止まらなくなるはず

あえて『推し本10冊』にしたのも「おすすめの本は?」と聞かれたときに「1冊にしぼれない。5冊でも足りない。。」と感じることがあったから。

10冊あると1冊1冊の話を詳しくできなくてもいいし、話し相手も興味をもってくれる本がいくつかあるはずなので安心して推すことができます。

「10冊も推し本ないよ」という方も、こどものころ読んだ絵本などをふりかえると案外たくさんあることに気がつき「人生をふりかえることができた」という声をもらうこともできました。

推し本10冊で語り合うBOOK BARの様子

推し本10冊で語り合うBOOK BARは、事前に推し本10冊の写真をあつめておいて、当日その写真を用意しておくので、写真の推し本をみせあいながら話をすることができます。

はじめはペアまたは3人でわかれてトーク。30分という限られた時間なのですべての推し本は紹介できません。「この本についてお話きかせてもらえますか?」と相手が興味をもった本の話をしていくと、自然とお互いの興味や価値観がわかってきます

推し本10冊で語り合うBOOK BARの様子

参加者の声

これまでの参加者の方から、こんな感想をもらいました。

「推し本を語るイキイキした表情と終始前のめりな聞き方が印象的でした」

「レビューを見ることはあっても、人から話を聞いて本の魅力を知ることはなかなかないのでおもしろかったです」

「ふだんあまり読んでいないジャンルの話がきけてよかったです」

推し本10冊の選び方

推し本とは、あなたの人生に影響を与えた本、思い出がつまった宝物のような本、ぜったい手放せないお守りのような本のこと。

ジャンルは自由。小説、ノンフィクション、絵本、ビジネス書、歴史、社会、アート・デザイン、暮らしや料理、スポーツ、音楽、図鑑、マンガ。

「推し本10冊もない。。」という人は、いま読んでいるお気に入りの本や、これから読もうとおもっている本でも大丈夫です。むりに10冊あつめないといけないわけでもないので、数冊だけでもOKです。

『推し本』=『おすすめしたい本』ではないので、その本をよむことでどんな学びがあるか、とか、だれでもたのしめる本である必要はありません。

『推し本』は『あなたにとっての推し本』。
あなたが魅力をかんじたら、その本はきっと推し本です。

さいごにお知らせ

『推し本10冊で語り合うBOOK BAR』は一乗寺ブックアパで月1回のペースで開催しています。土曜の夜20:00-21:30というリラックスしやすい時間に、ドリンク片手に定員8名という少人数で開いています。ほんだけのXやInstagramで募集しているので、よかったら申込ください。

「推し本10冊で語り合うBOOK BARをうちでも開催してほしい」という声もお待ちしてます。お気軽にご連絡下さい。

ではでは。きょうもすてきな本との時間をお過ごし下さい。