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魔法に関する設定 羽倉茶葉店

「羽倉茶葉店」シリーズにおける魔法の設定について、まとめました。

魔力は遺伝するもの

魔力を持つ人間は限られており、その遺伝子を持つ者でなければ魔法は使えない。
そのため、片親が魔法使いでもう片方が一般人であれば、生まれた子どもは混血となる。この場合、一般的に魔力は親の半分しか受け継がれないが、訓練次第で親を越える魔力を持つことも可能。
また、魔力を持っていても、幼い頃から魔法を使っていないと、魔法使いと呼べるレベルには達しない。(魔法使いと呼べるのは200シック以上)

出身地による違い

魔法使いは世界中に存在するが、出身地により得意な魔法が異なる
もちろん個人差や訓練にもよって変わるが、だいたいは以下のようになっている。
日本を含むアジア系:外側にある空間や物質へ効果を発揮する魔法
ヨーロッパ系:人間の精神や記憶など内側へ効果を発揮する魔法
アメリカ系:外側にある生物や大地に効果を発揮する魔法
アフリカ系:精霊生物に効果を発揮する魔法

ちなみに羽倉の場合、曾祖父および曾祖母がイギリス人とドイツ人のため、ヨーロッパがルーツであり、それ故に「人間の精神や記憶など内側へ効果を発揮する魔法」が得意である。

純血と混血

先述の通り、魔力は遺伝するものであるため、現代は混血魔法使いの方が圧倒的に多い。
日本国内で純血と呼べるのは、宵田家(本家)とその親戚である宵田家(分家)奥西家のみである。
ただし、純血に近い魔力を有する一族も存在し、その一例が佐々山家である。日本では魔力の強い者が権力者となることが多いため、東京を中心とした関東圏を取りまとめており、次期当主となる佐々山玲一も強い魔力を持っている。

そもそもの魔法について

魔法とは精霊界を源とする力。
物質界とは別次元のものだが、強さによって物質および人間への干渉が可能となる。
信じなければ見えない、認識できないというのは、次元が違うからであり、信じることで、魔法の存在する精霊界とつながることができる。
幼い子どもは無意識のうちに精霊界とつながっているが、成長とともに信じる心が失われるため、大人になった頃には信じていない人の方が多数となる。

また、魔法は意思から発される能力のため、精神が安定していることが、発動に必要な条件となる。
精神的に不安定だと、思うように魔法を使うことができなくなる。そのため、魔法を使用する際に迷いは禁物。

呪文について

魔法を使用する時、呪文は本来必要がない
しかし、ヨーロッパからその概念が入ってきた際、呪文を用いて説明をしたため、その多くがラテン語を元にした言語であり、呪文があることで意識が集中し、魔法が使いやすくなるという利点がある。
また、宵星学園高校特殊専攻科では、自分で魔法が使いやすいよう、呪文をオリジナルのものにしてもよいと教える。そのため、羽倉の呪文はすべて彼のオリジナル。いつも小さな声で呪文を唱えているのは、それが羽倉にとって一番やりやすい方法だというだけである。
純血である宵田は呪文を使わずとも、本来のやり方(=意思のみ)で魔法を使用できる。

魔法でできること

外側へ影響する魔法の場合、宵田がよく使っている魔法空間の展開が重要になってくる。
これは一時的に物質界から特定の存在を切り離すものであり、物質界へ影響が出ないようにするためのもの。また、同時に魔法が通じやすくなるため、この空間にいる間は魔力が実質的に強化される。
プロテクトは、自身の魔力を相手の体内に注ぎこむことであり、魔力を持たない人間を一時的に保護するものである。

内側へ影響する魔法の場合、羽倉が行っている心や脳の中を見たり、幻覚を見せるというのは、魔力による介入であり、干渉することである。魔法はそもそも意思から発されるため、スピリチュアルにやり取りをするイメージ。
記憶の消去なども同じである。
また、魔力を交換することで相手とのつながりを得れば、テレパシーの送受信も可能になる。ただし、送るには訓練が必要。

出来ないのは、地球(物質界)のルールに反すること。重力を無視して空を飛ぶことは出来ない。自分の姿を変えることもできない。
魔力で自発的に風を起こして早く移動するのは可能だが、瞬間移動はできない。
また、魔法使いであっても、相手を一目見ただけで魔法使いだと判断することはできない。波動(オーラ)を感じたり、見ることができるのは一部の者だけであり、純血であっても感じられない者もいる。宵田の場合、感じたり見えたりはするが、はっきりとはしていない。

精霊生物について

魔法使いは物質界にいながら、精霊界とつながっている存在である。
精霊や妖精、幻獣との関わりは深く、体質的に好かれやすい者もいる。
また、一部の知能を持った精霊生物は、人間に交じって生活していることもあり、中には精霊生物と恋愛関係になり、添い遂げる者もいる。(羽倉の同級生・望月秀真はこれに該当する)


作中では、羽倉茶葉店<7>に収録されている「悪夢と純血の魔法使い」での説明が、一番分かりやすいと思います。


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