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海外フィールドワークとカナダ(概要)

注意事項

※この記事は海外フィールドワークに関する内容です。新型コロナウィルス感染症や社会情勢不安等により、海外プログラムを100%予定通りできるか分からないため、現時点での見込みとして書かれています。

概要

教育探究科学群は、2年次の夏学期にカナダのバンクーバーで2週間程度の海外フィールドワークの実施を予定しています。この研修は基本的には原則必修に近い形をとっており、可能な限り全ての学生さんに参加をして欲しいと考えているものです。教育探究科学群のコンセプトである「教えて学ぶ」、そして好奇心に基づく活動というものは、場所や環境を選ばずに実現できるということを実証し、学生さん自身が実感を持つことを第一の目的としています。

語学学習との連動

その特徴は、カリキュラムの中に海外フィールドワークを「埋め込んでいる」ことにあります。まず、1年次から2年次の夏の間、Plurilingualism(復言語主義)と追加言語としての英語学習「Teaching English as an Additional Language (TEAL)」の考え方のもとに「Speak Out!」と呼ばれる科目を実施します。ちなみに複言語主義については以下のように説明されています。

「単に複数の言語が社会の中に併存し、お互いに交流を持たない「多言語」と異なり、「複言語」とは、一人ひとりが程度の差こそあれ複数の言語を身につけ、かつ言語の背景にある文化を相互に理解したうえで交流し共存している状態のことです。」

慶應義塾大学外国語教育研究センター

要は、TOEICの点数を何点取りましょうとか、英検何級を目指しましょうということではなく、上手にしゃべりましょうとか、正しい発音をしましょうということではなく、とにかく活用と運用に焦点をあてた英語教育をしていく感じです。
自分自身の経験を踏まえても、日本の英語教育には疑問がたくさんあって、例えば正しい発音みたいなのをやらされても、実際に海外で学会発表したりインタビューしたりすると、第一言語として正しい発音で英語を喋ってくれる人ってもはやマイノリティだし、本家?とされているイギリス英語はもはや北の方に行くと何言っているか分からない…笑 なので、教育探究科学群の英語学習は、こうした自分の疑問を解決してくれる新しいものになると期待をしています(英語関連は教育探究科学群の専門の先生に大半をお願いしています…)。

海外フィールドワークの位置付け

そして、この「Speak Out!」の中で、単に英語学習だけをするのではなく、自分が実際に夏の海外フィールドワークで何をするかを考えていきます。また、担当する教育探究科学群の専任の先生は、大半をカナダにいながらオンライン授業をしていき、学生さんの興味関心を刺激しながら様々なフィールドワークの実践可能性を作ってくれる予定です。通常、大学で運用される海外のフィールドワークやプログラムは、結局は現地の大学や語学学校へ丸投げをすることが多く、プログラム自体は優れていたとしても、他の科目やカリキュラム全体と連動していないことが多いように見えます。教育探究科学群の「Speak Out!」とフィールドワークは、語学研修でもなく、単発の海外研修でもなく、教育探究科学群の学びの必須構成要素として位置付けており、これまでの大学における海外プログラムの一つの新しい在り方になることを目指しています。

ここまで書いていて思いましたが、海外プログラムについてはまだ100%理解できていないと感じました…ちょっと説明が薄いですね。すいません。とりあえず、海外プログラムを独立した単発の企画と捉えるのではなく、1年以上の準備を授業の中でしながら、好奇心に基づく学びと「教えて学ぶ」はどこでもできることを実感していくのが大きな目的です。今度、教育探究科学群で実際に海外プログラムを担当してくださる先生に詳しい説明をお願いしてみようと思います。

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