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未来はある程度変えられる

この記事を書くきっかけとなったのは、そもそも僕自身が幼少期より、この世界の理であったり、その行く末に興味を抱いていた事、そしてこれまでの経験の中で感じてきた「この世界って実はこうじゃないのか」というものがあり、さらに、昨今SNSなどで同様の話を語る人たちが増えてきた事で、それが確信に至ったからです。

かなりぶっ飛んだ話でもあるので、ついていけないという方もいるかもしれませんが、ところどころで1つくらいは、誰しも思い当たる節があるのではないかと思っています。


◆この世界は並行世界の1つ

まず、この世界は唯一無二ではなく、いくつもの並行世界、パラレルワールドのうちの一つであるという考えを前提として、この話を進めたいと思います。
この考え方は、SFの世界の中だけに存在するのではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られているものです。
最近では多次元宇宙論とかマルチバースとも呼ばれ、映画の題材などでもよく使われるテーマですね。

今回の話では、我々は現在の行動によっていくつもの時空、並行世界の中から1つを選択していて、それは肉体という制約によって1つしか選ぶ事ができない、と、仮定します。

◆そもそも運命は決まっているのか?

いくつもの可能性、並行する宇宙が存在するとして、運命は存在するのか、という問いには、正直イエスともノーとも言えます。
恐らくですが、おおよそのあらすじ、ストーリーのプロットのようなものは決まっているんだと思います。

しかしながら、細かい話のディテールだったり、配役までは決まっていないのかもしれません。
そういった話のディテールや配役が違うのが、並行世界なのだと考えています。

人生におおよそのあらすじ、登場人物、目的があると仮定して、物質である肉体と言う制約がある以上、全く別のものに変化するような事は無く、いきなり魔法使いのように何でもできるようになることもありません。
言うなればオープンワールドのゲームのようにある程度の基本設定はあって、例えば金や体力などの限界はあるとしても、後の行動は自由。
ただ、現在の行動によって過去が確定していき、それは肉体に刻まれ、それが因果律のように未来に影響を与えていく。

例えば、練習もせずに楽器を演奏する事はできず、十分なお金を得ていないのに家を買う事ができないように、現時点ではまだ未来は不確定であり、可能性に満ちていると言えます。

◆漫画「NARUTO」について

この話をさらに進めるにあたって、ある漫画を例に挙げたいと思います。
それは『週刊少年ジャンプ』で2014年の50号まで連載されていた、
NARUTO -ナルト-』です
※「NARUTO」のネタバレになる話を一部含んでいますので、漫画を読んでいない、あるいはアニメを最後まで観ていないという方は、ご注意ください。

「NARUTO」を全く知らないという方向けに物語の内容を要約すると、
忍同士が超常的な能力を駆使して派手な戦いを繰り広げるバトルアクション漫画で、体内に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが里一番の忍である火影を目指し、仲間たちと共に数々の試練を乗り越え成長していく物語です。

で、なぜこんな話から始めるかと言うと、以前に会社の元同僚が、
「ナルトって要はエリートだろ?火影の息子だし、九尾の狐の力を使えたわけだし、結局才能とか血筋で決まっちゃうって事だろ?」
というような発言をしてきて、正直ゲンナリしたことがありました。

確かに、ナルトは4代目火影の息子であり、体の中に九尾の妖狐(クラマ)という忍術の源である”チャクラ”の塊のような存在を封印されています。
だから活躍できた、というのは確かにその通りの部分もあります。

ですが、彼は最初から世界を救うような救世主と決まっていたわけではありません。
彼の未来を決定づけるターニングポイントがいくつかあり、そこでの決断や行動がその後の運命を決める事になります。

そのうちの2つを抜粋して紹介したいと思います。

◆最初のターニングポイント

最初のターニングポイントは物語冒頭の「イルカ先生」とのエピソードだと思います。

当時のナルトは、忍者の候補生を育てるアカデミーの中でもおちこぼれであり、しまいにはアカデミーの先生の一人、ミズキにそそのかされて、初代火影が封印した危険な書物、封印の書を盗み出してしまいます。

また、担任のイルカ先生は、過去に両親を九尾の妖狐に殺されており、体内に九尾の妖狐を抱えているナルトは間接的に恨まれても仕方がない状態にありました。(実際、他の人々はナルトを恐れ、嫌っていました)

しかしながら、最終的にはイルカ先生がナルトをかばって負傷し、その姿を見て改心したナルトが、禁術、多重影分身の術を使ってミズキを倒します。

ここで重要なのは、イルカ先生がナルトを恨まず見捨てなかった事と、それによってナルトが改心し、成長した事です。
そうなった理由は恐らくですが、ナルトは落ちこぼれではあるものの、決して根っからの悪人ではなく、イルカ先生と同様に親のいない悲しみを抱えていながらも懸命に生きていたからです。

もしこのエピソードが無ければ、ナルトが世界の救世主になるどころか、忍者にすらなる事は無く、別の人間がその役割を担っていたかもしれません。

◆2つ目のターニングポイント

2つ目のエピソードは、中忍試験でのエピソードです。
忍者には下忍、中忍、上忍とランクがあり、下忍から中忍に昇格する為の最終試験、トーナメント方式のバトルにおいて、ナルトは日向一族の天才忍者、日向ネジと戦う事になります。

当時のナルトは候補生から下忍に昇格して、ある程度成長したとはいえ、まだまだ周りの下忍たちと比べてもあらゆる面で劣っていました。
しかしながら最終試験の前に体内の九尾の妖狐の"チャクラ"をコントロールする術を学び、さらに知恵と勇気と、諦めないど根性によって圧倒的不利と言われたネジとの戦いにおいても勝利する事になります。

ここで重要なのは「諦めない」という事です。
相手が天才だから、自分より強いから、すべての手段を封じられたから、と言ってナルトが途中であきらめていたら、結果は変わっていたかもしれません。

◆この世界は思考と行動がすべて

世の中には、才能や家柄に恵まれていても、何も達成できないばかりか、世の中に悪影響を及ぼしてしまう人間もいます。
僕自身も思うのが、世の中には自分よりも恵まれている人たちはたくさんいるのに、なぜか他の人たちを羨んでばかりだなあと思うときがあります。

そもそも行動しなければ、結果そのものが発生しません。
冒頭でも書いたように、我々は現在の行動によって過去を確定させていきます。

また、希望や夢をイメージする事により、思考が自然とその方向に進んでいき、思考によって行動が影響され、行動が積み重なって過去になっていきます。
逆もまた然りで、悪いイメージや行動を重ねる事により、それらも過去となって積み重なり、未来は絶望へと近づいていきます。

つまり、希望をもって他人にも良い影響を与える事をしていれば、より幸福な時空へと肉体は進むことになり、それが現実となる、という事です。

◆人生を前向きな方向へ進めていくには

話を戻しますが、自分の人生のあらすじのようなものが存在したとして、それらが避けられない宿命が人生の中にあったとしても、それらは固定点であって、変動点も存在し、過去は変えられなくても、未来はある程度変える事ができるというわけです。

ちなみに宿命みたいなものに関しては、自分や社会にとって必要な事だったりして、本当に避けられないのかもしれません。
実際僕も、それを避けようとして上手くいかない、もしくは結局それをせざるを得なくなる、というような経験をしたことがあるのですが、それはまた別の機会にお話しします。

兎にも角にも、現在の行動によって過去を確定させていくので、良いイメージを持って、前向きに行動していく事が重要なようです。

前向き、というのがかなり抽象的ですが、「自分が無理なく、且つ楽しいと思える行動」を実践していけば、自然と前向きになれるのではないでしょうか?

なんだか自己啓発セミナーみたいな話になってきてしまいましたが、僕自身そうとしか思えないのです。

◆未来はある程度変えられる

ここまで長々と話してきましたが、結論を言うと、過去は変えられませんし、運命に似たものは存在するものの、未来は我々の思考と行動次第で変わっていくものだという事です。

ちなみに、今回漫画を例として挙げたのは、漫画やアニメ、小説や映画と言った"作品"の中に、作者が意図していたのかそうでないのかはともかく、この世界の理や、あるいはこの先に起こりうる未来の出来事などを描いているのではないか、そう思わせるものが多く存在するからです。

中には、巷で騒がれているような、近い将来に発生すると言われている事件や災害などの内容を示唆しているものもありますが、それらの紹介をするのはまた別の機会にしたいと思います。

また、「漫画が今後の未来を描いてしまう」というような題材を映画にした作品もあるので、興味のある方は観てみるといいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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