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”よむ”ということ

 先日、「“趣味は何ですか”と聞かれたら」というタイトルでちょっと思うところを書いてみた次第ですが。
 本当に書きたかったことこそ、今回記事にしたテーマだったりします。
 (タイトル部分をクリックすると、記事に飛べます。よろしければご覧ください)


本題:”よむ”ことのモットー

 読書が趣味です、と答えるというお話をした記事の際に、好きな作品について、基本的に活字で書かれた作品をあげてみました。
 これは私の偏見でもあるし、それこそ質問に対していちばん無難な返答となると思うがゆえ、です。
 なんせ読んでる活字もラノベ中心だし……毎回読んでいると挙げるタイトルに悩み、しかし好きな本は売り込みたい。なんなら作家沼に一緒に落ちてほしい……!
 と、そんな思いで日々「読書」の話をしているところです。

 そして、今回は「よむ」ことを本題としました。
 理由は、偏見を覆すお話だから。ただし私の界隈もしくは私のなかでのお話で。

 私の中で「よむ」という意味は活字(=読書においては小説や随筆や論文など、「長い文章の書いてある書籍)にこだわっていない、それが第一です。
 そして、「強要してはいけない」。

マンガを読むことは「読書」です!

 まず、一番声を大にして言いたいのは

 マンガを読むことは読書なんだぞ!!!

 だったりします。これがほんとに、心から、言いたいことです。
 よく、いろんな場面で「マンガなんか読んで!」「読むのはマンガばかり……」なんて言っているのを目にします。
 今はあまりないのかな……マンガを読むことができない人(読み方がわからない)という人もいるらしいですし。それはまたどこかの機会に思うことがあれば書きたいと思うところなのですが。
 と、いっても、マンガを読んでいると「本や新聞を読みなさい」と叱られる場面があり、幼心に「なんで?」と思ったことがあったりもしたので、

 マンガ=活字を読んでいない(勉強していない?)

 というとらえられ方をする風潮だったのだなと思うところです。
 それを前提に、やはり声を大にして「マンガを読むのは読書!」論を続けていこうと思います。
 読書が趣味、とお話をするとき、私はマンガも具体例に挙げます。
 「小説ではないんですが」の前置きをいうかはちょっと人を選びますが、好きなマンガの紹介を兼ねるとともに、そのマンガで「いかに学びを得られるか」を訴えます。
 恋愛だって、ファンタジーだって、ミステリだって、ラブコメだって、コメディだっていいのです。
 だってどれにも学びがあるのですから!!!

 ……だから、私のnote記事では「読書記録」にも本としてあげてます。
 だってどれも素晴らしい作品ばかりだし。いろんな知識を得られるし。
 大好きで紹介したい作品たーーーーーーーーくさんあるし。

マンガは学びがたくさんです

 「マンガは読書ではないでしょw」という人に、私が必ずいう言葉があります。

 私はマンガで漢字を覚えました。
 私はマンガで歴史やことわざや知識を得ました。

 実際のところ、国語の漢字、ことわざ、熟語関係は受験を含めてほぼ勉強をしたことがありません。
 授業と、ほぼほぼ小説と漫画と、祖父の日ごろの話しぶりから習得した知識で乗り越えてきました。
 (祖父、やたらと会話の中にことわざを入れるタイプでした。いつか祖父母のお話も記事にしたいなと思うところです)

 事実、小学生になり、読んでもよいとされる全年齢漫画(といっても、読む環境的には誰もかれもゆるかったので今思えば「あれNGだよな」という作品もあった)を読みふけり、なんなら親が買ってたマンガ雑誌も許される限り読んでました。
 マンガ、すごいんですよ。基本的にすべてフリガナがふってある。
 なので、何度も何度も読むうちに、漢字の読み方を覚える。すると読み仮名がない感じをみかけても読めるようになる。
 なんなら音読技術の向上にもつながりました(だって読み方わからなくて詰まることがないからね!)
 そして、なんやかやとマンガのセリフの中にはことわざだったり歴史的事象だったりが盛り込まれまくっています。

マンガの学びの例(桜梨編)

 考えてみましょう(急に教師風)
 たとえば恋愛マンガ。学校が舞台、が多いですよね。
 主人公たちは学生さん。恋愛がメインとはいえそればかりではなかなか難しいので学生生活の場面も描かれます。
 主人公に向かって友人が言います。
「テスト勉強進んでる?」
 主人公は答えます。
「まだ。フランス革命やっぱ難しいよねぇ」
「〇〇、歴史苦手だもんねぇ」
 ほら出ました、学問単語!!!これだけで「歴史の中にフランス革命という言葉がある」という学びにつながるのです。
 最近のはやりは異世界ものも多いですが、知識はなんだかんだ持ってる主人公が多いですし、過去トリップするお話だと、歴史のことを説明してくれたりしています。
 ちょっと例を出すだけでも、学びの小さな種がごろごろと転がっている!!!

 読む力も知る力も、興味を持てば調べる力もつく。しかも絵があれば想像力を補ってくれる!!!(知らないことを想像するのは結構難しい)
 ほら、マンガって素晴らしい!!!

 結果、巷で言われる「活字を読む」きっかけにつながり、今のことを知るなら新聞、歴史を知るなら歴史書や歴史小説、作家沼にはまればいろんなジャンルをかかれる作家さんならばいろんな視点を得られるでしょう。
 ほら、”よむ”って深いですよね。

人に”よむ”を強要しないこと

 強要することは、好きではないところです。
 読書が趣味、”よむ”ことが好きな私は読むものを押し付けられるのがすごくすごくいやだったりします。

 昔、祖母が口酸っぱく「天声人語(朝日新聞朝刊にて連載されているコラム)を読め」と言ってきたことがあります。
 私は新聞コラムなら、家でとっている新聞で読んでいるからいい、と断りました。
 その新聞コラムは地元のことだったりニュースなどのことも、柔らかい目線で書いてくれていて、わかりやすくて好きだったのです。
 天声人語が憎いわけではありません。読めるなら読みたかったけれど、わざわざ新聞を新しくとってもらう必要があったので、要らない、その関係は読んでいる、と当時の私は断ったのです。
 ちょっと難しそう、と感じたので気おくれしたこともあります。地元コラムは読みやすかったので。
 断った私に、それでも祖母は「天声人語はよいと聞いた。読めばいいのに」としつこかったので、そのおかげで少し嫌いになりましたが。(坊主憎けりゃ袈裟まで、というやつですね)
 実際のところ、受験にも役立つことだし、やはりしっかりとした文章はいくらでも触れるべきとは思うので、読みたかったなぁとは思いますが、読めなかったことには悔いはないです。今なら読もうと思えば読めますし。
 気に入らなかったのは「読むものを強制されたこと」「自分の感性で良いと思ったものを勧めるのではなく、人からの情報のみで押し付けられた」と
感じてしまった部分だったのだなぁと今なら思います。かなりむきになって断ったので。

改めて、私の”よむ”ことのモットー

 なので、よむことに関する私のモットーは、「読むこと(もの)を強要しない」です。
 読んで面白かったものを周りに面白かった!と宣伝することはめちゃくちゃ積極的にします。でも、読んでー!と押し付けはしない。
 (実際、昔々に押し付けすぎて失敗したので)
 興味あるなら読んでみる?とは言いますが、読んでほしいなーも言いますが。
 でも、ちょっと読みたいなって思ってくれるなら貸すから言ってね、ともお伝えしているのでセーフなはず……はず……
 読まずに返してもいいから、はやったことあるな……押し付けてるか。気を付けよう。
 ただ、絶対言わないセリフとしては「読んでないとか損!」「絶対読んだほうがいいよ!」でしょうか。
 いわれると読みたくなくなりません???
 私があまのじゃくなだけですか、そうですか。
 
 そんな感じで”よむ”ライフを過ごす毎日です。
 新聞だって、マンガの単行本だって、マンガやファッション雑誌だって、読書です。「よんでいる」のです。
 すてきな「よみもの」を作ってくださっている方々へ、尊敬と憧れと感謝を日々、思うところです。

 みなさまもすてきな”よむ”ライフを。

 ここまでお読みくださりありがとうございました。

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