読書感想14冊目:コレットは死ぬことにした(全20巻+1巻)/幸村アルト著(花とゆめコミックス)
注:感想を書き連ねる間に重要なネタバレをしている可能性があります。ネタバレNGな方は読み進めることをおすすめしません。苦情については一切受け付けません。また、感想については個人的なものになります。ご理解ご了承の上、読んでいただくことをお願いいたします。
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『コレットは死ぬことにした』シリーズ。
タイトルすごいですよね……自殺を自己決定ですよ。
と、おそろしげな説明っぽくなりましたがとんでもないです。過労死寸前の薬師ことコレットちゃんと、冥界の王様であるハデスさまとまわりのいろんなひとたち(人、じゃないんですよ)の楽しく切なくほっこりなお話です!
ジャンルで言うなら、「神話ロマンス」なのです。よき!!!
1~2巻(神様の薬師編)
コレットとハデスの出会いと、コレットの薬師としての自覚、葛藤とハデス様のことやなんやかや。
二人そのものの話と周りのキャラクターとの掘り下げの感じで話が進みます。全巻を読んで思うのは、大きな自己紹介とかつかみという感じ。
3巻(天界編)
ハデス様の事情にコレットが巻き込まれる感じが強い。
飄々としているカロンのエピソードにはちょっと切なく、でもハデス様との絆が感じられてとてもよし、です。
4巻(薬師以外のお仕事編)
助産師さんのお仕事を学ぶ話。ちょっとだけコレットの家族への思いも垣間見る。
ガイコツがいやいやながらもコレットのことを認め始める(前編通して認めてはないけど)感じの1巻。
5巻(地上&冥府の冬編)
ディオニュソス登場!!!そしてハデス様のコレットへのめろめろ(?)っぷりが深まる。
6~7巻(里帰り編)
義兄登場でコレット、数年ぶりに故郷へ里帰りへ。
ちょっと不思議な出会いがたくさんもありつつ、頑張り過ぎちゃうコレットの休息も見られちゃいます。
7巻にはオリンポス十二神のあれこれそれとカロンの天界事情なお話もあり。
8~9巻(海の神様の家来編)
友人が大好きなコツメちゃん登場!!!可愛いのです。
けなげで可愛くて、がんばりやで。その姿にはもだえつつ、ちょっぴりうるっときてしまったり。
海のご夫婦の思いを知ったとき、コツメちゃんは改めて成長するのです。
10~12巻(自覚編)
里帰りも無事に終わり、帰る道中の中で、冥府でのハプニングがいろいろ。
義兄と義姉の結婚を知ったり、ニンフの誕生と別れから岐路を感じるコレット。
凍土のデートは楽しそうです(寒そうだけど)
お互いの気持ちを口にして、とうとう二人は……!
13巻(恋人編)
ついに恋人同士になった二人。
天界での軍神の対決に巻き込まれたりしながらも、お付き合いしたてのラブラブ真っ最中!を満喫する二人。
14~16巻(神の王&冥府の裁判官編)
クロノス様&従者3人登場。
クロノス様に対するハデス様の複雑な感情や、裁判にとても重要な道具の損失による裁判の方法の見直しなど、冥府の根幹に関わるイベントもろもろ。
そんな中で、コレットがハデス様の「支え」になるべく奮闘する姿がいじらしい。
コレットもコレットで、胸に重たく苦しい思いを抱えますが、それもまたコレットの人間性を深めるワンシーンです。
17巻(コレットの故郷編)
この一巻は、またちょっと苦しいかもしれない。
ここにきてコレットの過去にがっつり触れます。
なぜコレットが一人になったのか、薬師になろうと思ったのかの根底。
その、深くて柔らかくて悲しいお話です。
しかし、前半(先にいったほうがいい)は冥界での楽しいパーティー風景なので、心がちょっと重たくなったら戻るのもありです☆
ほんとにもう、ガイコツくんたちかわいいなぁ!!!
18~20巻(冥府の花嫁編)
前半は17巻の後日談的な動き。ちょっとだけ余韻に浸りながら。
そして、いよいよ始まります、最終章!!!
「〇〇編」は作者さんの呼び方などから拾ってみたりしている当読書感想文ですが、今回は「最終章」の文字しかうまく見つけられず、なんとなくそれっぽくつけてみました。
古巣(故郷ではない)村に戻ってのんびりと、でもこれからのことを考えなければならない面もあり……
と家族でありお留守番をしてくれたお兄様、タン兄とちょっと面はゆい話しもしてみたり……
人間と神様の恋のお話の終着点はどうなるのか、そこに伸ばされるゼウス様の救いの手のような選択し。
小さなエピソードが積み重なってコレットの決断へと導かれてゆきます。
ハデス様はコレット大好きだしコレットも同じだし、まわりもかわいくて素敵でかっこよくてもう……!ともだえながら、でもちょっとほろ苦切ない、でもしっかり幸せな終わりがやってきます。
21巻(女神編)
20巻のその後のお話、と1話だけ20巻中盤くらい?の番外編。
基本的にコレットとハデス様がらぶらぶでとてもとても素敵です。
ご挨拶したり料理したり、刺繍したりご挨拶したり。
あまり突き詰めるととってもとってもネタバレになってしまうので(話の核心)とにかくらぶらぶほっこり、楽しいのでぜひ!と言うのみです。
個人的には、神話好きゆえに不思議な感覚で読み進めていったのですが、最後の最後に「あっそうだったー!!!!」と納得できたので、さすがと思うし、大満足です。
面白かった!
基本的には電子書籍版になるかと思うので、紹介ページは密林さんで。
お読みいただきありがとうございました!
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