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狭霧 織花
2023年1月15日 23:40
幼い頃の夢が、現実になることは、そう多くはない。 時の経つうちに変化し、またそれ自体が消滅してしまうこともある。 だいたいがそうだ。それが、この世界のルールと言っても良いほどの現実で。 では、諦めることもできず、また実現することも叶わぬこの夢は、なんだろうか。 未練、だろうか。 それとも自分がまだ子どもなのだということだろうか。 祝いの日は、いっそ憎らしいほどに晴れ渡っていた。