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袖振り合うも多生の縁

ワンコの散歩に行くとそれこそいろんな人とすれ違う。
今夜もそんな出会いの場がいくつも存在していた。
犬を連れていると自然と軽い挨拶をすることになる。
でも、歩きスマホの人とは決して目が合うことはない。
袖振り合うも多生の縁は日本から確実に減っているな。
そう言えば、多生、なのか、他生、なのか。
人と人のちょっとした出来事であったとしても、
なにか深い宿縁でつながっていっているのだろうな。

これはセレッソ大阪について書くためのnoteなのだ。
だからこそ道を踏み外さないようにいかねばならない。
川崎フロンターレ戦でついに八試合負け無しになった。
原則心配性な人間としてはそれでも落ち着かない。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。
どこかの名将の言葉が胸に突き刺さってくるようだ。
それでも前向きに捉えることができる試合でもあった。
ここまでの試合とは違って真ん中をかなり意識できていた。
もちろん逃げるためにサイドを使っているわけではない。
それでもサイドが生きるのは中央の怖さがあるからこそ。
お互いが中を締めた試合のなかでのとても大きな収穫だ。
もしかしたらこの木曜日に選手たちの何人かが、
コールリーダーウダウダを聴いていたのかもしれないね(笑)
六次の隔たりなんて言ってられないくらいつながっていく。
そうなったらもう言葉選びが大変になってくるのだけど(笑)

この前にも話したけど、少し心配しているところもある。
負けていない、は一種の強迫観念もあったりするのだ。
どこまで行っても求めているのは勝ち点3であり、
引き分けの1ポイントを欲しがるようになってはいけない。
それでも負けなしの状態というのは得てして人を変える。
終盤になればなるほど敗戦への恐怖感が増していってしまう。
そんな空気を澱ませないのがゴール裏のサポーターだ。
多生の縁でつながった者同士の勝つという気持ちの関係性が、
この先の勝利につながっていくのだろうなと思ったりする。

人間は弱い。ひとりでは生きていくことができない。
今日たまたま応援の場所が隣になった人であったとしても、
それ自身、多生の縁であることは疑いようのない事実なのだ。
そうやってセレッソ大阪サポーターは強くなってきた。
ユニフォームの袖と袖が触れ合う距離感がチームを支える。
ピッチで戦う選手たち同士の絶妙な距離感と同じことだ。
今展開している、Jリーグ最高のサッカーとリンクするように、
Jリーグ最高のサポーターになりつつあるのがほんまに嬉しい。

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