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#81 Magic SpoonがPodcast広告を生かして顧客を獲得した方法

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Briefing

Magic SpoonがPodcast広告を生かして顧客を獲得した方法

カラフルな見た目と健康志向をミックスさせ、ミレニアル世代からカルト的な人気を誇り、1億ドルの資金を持つシリアルブランドMagic Spoon。彼らの急成長の要因のひとつにポッドキャスト広告の成功があると『Inc.』は伝えている。
同社は、2019年の会社設立以来、「ポッドキャスト広告」を積極的に活用してきた。 Edison Researchによれば、12才以上のアメリカ人のうち、40%以上が先月Podcast番組をひとつは試聴しており、昨年の調査では視聴者の2/3がPodcastの広告をきっかけに買い物をしたことがあると回答しており、アメリカにおいてPodcast広告の影響力が大きいことがわかる。
Magic Spoon CEOのGabi Lewisは「私たちのような小さなブランドが広告を出す場合には認知獲得だけでは不十分で、オンラインの売上に直接つなげる必要があります。そこでPodcast広告に目をつけました」と語る。一方で、Podcast広告の効果はすぐに現れるわけではなく、出稿する番組を見極め、コツコツ配信していくことが重要だという。これまでMagic Spoonはあえて実店舗の販売を断り、オンライン販売に注力することでブランド価値を上げてきたが、この夏初めてニューヨークを拠点とする実店舗に出店し今後数カ月で他の小売店にも実店舗を拡大することを予定している。

ホームフィットネスブランド「Peloton」Amazonでの販売を開始

コロナ禍の巣ごもり需要で名を馳せた、エクササイズバイクをはじめとする自宅用フィットネス機器と月額制オンラインレッスンを手掛ける「Peloton(ペロトン)」が8月末、自社製品を米国Amazon上にて販売開始すると発表した。
同社は、巣ごもり需要の減退と、インフレに起因する嗜好品への支出減にともなう業績不振から、直近四半期で7億5700万ドルの純損失を計上しており、今月始めには約800人の従業員を解雇している。
今回の発表は、こうした厳しい状況に対する一連のアクションの一つだ。同社CCO(最高商務責任者)のKevin Cornilsは、「Amazonを通じて流通経路を拡大し、ブランドへのアクセスを増やすことは、我々のビジネスの延長線上にある、至って自然な一手である」と声明で述べている。
PelotonがDTCチャネル以外で製品を販売するのは今回が初めてであり、エクササイズバイク、トレーニング用カメラ「Peloton Guide」、サイクリングシューズ、ダンベルなどの販売を予定している。

Editor’s View

Magic SpoonとPeloton、どちらも自社EC以外の販路を積極的に広げはじめている点が興味深い。第一次D2Cブームの際は「中間マージンを除くことでコスパよく商品を提供できる」ことが強みとされていたが、Magic Spoonがあえて初期はオンライン販売のみにこだわって熱狂的なファンコミュニティを醸成した上で小売店に販路を広げたように、今後は卸売りを含めた販路拡大を前提としながらまずはオンラインで根強いファンづくりをする、というのが基本戦略になりそう。そのためには初期から価格設定や流通設計も卸売りに対応できるように戦略を練っておく必要があるだろう。ーAsami
ポッドキャストは、最近ではYouTubeで再生する人もアメリカでは増えている。という意味だと、これからは音声のみではなく、ビデオポッドキャストで広告っていうことも増えてくるかもしれない。そのときには、音声でもOKな広告映像の差し込みなのか、それともポッドキャストスタジオのスナックを広告商品にしてみるのか、色々やり方がありそうです。また、記事でも述べてる「ホストがそのプロダクトを心から推していて、本当に紹介したいものなのか」が大事。これからのポッドキャストという媒体の進化にも注目です。ーMiki
コストカットとしての理由もそうだが、Pelotonとしては1.63億人いるアメリカのAmazon Prime会員へアクセスしたく、提携したのかもしれない。直近では動画配信のバンドル化が進んでいるのでPelotonの月額課金をPrime会員がディスカウントでもらえたり、数ヶ月間無料でもらえるプロモーションを行なってもおかしくない。そしてPelotonとしてはAmazonが以前Pelotonの買収も検討していたので、万が一の時は売却することが出来るルートを確保したのかもしれない。ーTetsuro


Podcast

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