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hazi-sarashi【エッセイ】

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このエッセイ集は、僕がこの世界に確かに存在していたことを証明する。
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#お笑い

[徒然]漏らすか、漏らさないか。それが問題だ。

[徒然]漏らすか、漏らさないか。それが問題だ。

満員電車。通勤ラッシュ。つり革にしがみつくいつもの朝。

車窓からは、朝日が大きな川を照らし、鳥たちが飛び交い、河原では朝のジョギングをする人たちが見えた。

今日も世界は、なんだかんだ平和だな、とか思いつつのんびり電車に揺られていた。

だが突然、言表し難い違和感を感じた。乗車した時から、確かに僅かな違和感は感じていた。それが何かは判明つかなかったが、確かに何かがそこにあった。

そうか。あれは

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[徒然]美女の頭を乗せつつ、オッサンの頭は弾き飛ばします。

[徒然]美女の頭を乗せつつ、オッサンの頭は弾き飛ばします。

電車という場では、日夜ドラマが繰り広げられている。見ず知らずの人間が集まり、直方体の鉄の箱に閉じ込められるのだ。何も起きない訳がない。

僕はその日、バイトの帰りに京王線に乗った。20時くらいだった。下り列車には現代文明に疲れ果てた大人たちが死にそうな顔で乗り込んでくる時間帯だ。

席がたまたま空いていたので、疲れていた僕は迷わずに腰を下ろした。左隣は空いていて、右隣には中肉中背のtheサラリーマ

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