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それでも出世したいなら外資やベンチャーに転職すれば良い

所謂ネットにおける男女論争は基本的に関わると碌な目に遭いませんので、基本的には視界に入らないよう、シャットアウトしたいところです。
Twitterなんて右を見ても左を見ても全体主義しかないので正直、政治に対する熱意など冷めてきておるのですが、どうにも氷河期世代がいまのTwitter界では声が大きいんでしょうね。

以前も触れましたが、どうにもTwitterで政治やってる氷河期世代は2000年代前半で時が止まっている者を多くみます。
未だに竹中平蔵への怨を呟いている人がいるに、その人達というのは小泉・竹中改革で時が止まっているのです。

🎢出世できない女と弱者男性の構図

Twitter政治界隈で度々話題になるのは「出世できない女」と「弱者男性」の2つ、そして「サイゼデート論争」です。
そして「弱者男性」と「サイゼデート論争」が幾分か姿を変えたものに「高望み婚活女」と言うものがやってきます。

ぶっちゃけて言うと、この構図は全般的に保守的な価値観を反映した構図だと思っています。
というのも、この構図は2000年代後半くらいまでは概ね確かに当てはまっていたのです。
特に「出世できない女」問題は顕著で、これは確かに社会制度の設計に問題があったのは確かなのです。

ただ、この風潮は2015年くらいから潮流は変化していると言って良いでしょう。この2015年はSDGsが国連で採択された年でもありますが、日本の雇用を巡る動きも2015年くらいから今の潮流が起きており、転職による年収アップが珍しいものではなくなってきています。

🏢そもそも今の日本企業で管理職をやっているのは誰か

ところで女性の管理職比率が低いことが槍玉に挙げられ、これは男女論争の大きな亀裂になっています。
「女性の管理職比率を上げるなんて女だから管理職にするってモンじゃねぇだろ」という男性側の抵抗が大きく見られますが、個人的に「型から入って良い方向に変わるものもある」と思ってるので、女性の管理職比率を向上させるのは賛成です。

「立場は人を変える」ので、管理職になった人は仕事ぶりも基本的に変わります。
ところで現在の中堅以上の企業で管理職やっている人ってどんな人だと思います?
それは90年代後半~2000年代中盤に新卒入社した人です。
はい、ちょうど氷河期世代ですね。
そう、いま企業で管理職をやっているのは氷河期世代がメインです。
この時期の日本は産休や育休は無いのが当たり前でしたから、残念ながら必然的に男性が占めます。
これでいきなり女性管理職を増やそうとしても人が育ってないので出来ないという状態なのです。

⌛女性管理職比率問題は時間が解決する

ただ、女性の管理職以上が少ない問題は、時間が解決していくでしょう。
概ね2010年代に入ってからコンプライアンスと言う言葉を日常的に聞くようになり、2015年以降は転職市場がかなり活発化しています。

リクルート・エージェントの示すデータからも、やはり2015年からは異なるレジームに入っていることが示唆されており、人材の流動性は活発化してきていると言えるでしょう。
こうした環境において、女性の管理職比率も早ければ2030年、あるいは2035年頃から大きく変化し、中間管理職以上の5~7人に1人が女性になっていくでしょう。

⚓侵略者になりなさい…野心があるのなら

IT業界からデジタル・ディスラプターが出現し、既存のビジネスの枠組みをどんどん破壊しつつあります。既に銀行や証券口座はネットバンクが当たり前になり、決済はスマホ決済が当たり前になりました。
ビジネスのスピード感が全く変わっていくわけです。
デジタル・ディスラプターとは正に令和のコルテスやピサロのような存在です。のんびり構えていれば老若男女問わず虐殺されていく。それが2015年以降のレジームです。

とはいえ、ビジネスの世界では実際に命のやり取りをするわけではありません。デジタル・ディスラプター(主に外資)が日本の既存産業を破壊しに掛かっているのは日本に市場があるからです。

Twitterで「女が出世するためには逆走するエレベーターを駆けあがらないと行けない」というツイートがかなり反響あったようです。
女性が出世するために逆走するエスカレーターを駆けあがる必要はありません
順走している空いたエスカレーターを探せば良いのです。
恐らく本気で野心があって出世したいと考える女性が転職エージェントに相談したら、きっと外資かベンチャーを薦められると思いますよ。
老いた熊(日本企業)の元で出世できないことに不満なら、若虎(外資系)と共に日本市場を侵略する側に回れば良いのです。
有能なパートナーを欲する若虎はいくらでもいます。
これがグローバル化の良い所です。
現に、外資系には女性のエグゼクティブは珍しくはないですからね。

ただし、エグゼクティブは男女問わず万国共通で猛烈な働き者です
出世すると言うのは、それと引き換えに失うものもたくさんあるので(特に家庭は犠牲にしている人が多い)野心を持つのは必要です。

💰1ステップ上がるだけなら難しくはない

「女性が出世できない世の中はおかしい!」
⇨これは外資やIT産業に転職すれば解決の可能性がかなり上がります。
「婚活女は高望みヤメロ!!」
⇨年収1000万になれば自分が女性を選べるようになります。
「弱者男性の俺の声をもっと聞け!」
⇨だから転職すれば(以下略・・・)

というところで2015年以降のレジームに乗っかれれば上記の悩みの解決可能性はグッと上がります
少子高齢化の影響で人手不足企業なんていくらでもあるんで、現状を打破しようと行動した人間はステップアップしやすい時代に入っているということです。
IT業界に限れば40代からインフラエンジニアにデビューする人もいるほどなので、少なくとも自ら情報を取りに行けば1つステップアップするチャンスなんていくらでもあるんですよ。

取り合えず東京・名古屋なら年収300万⇨400万の壁超えはそんなに難しくはないです。400万⇨500万は幾分か難易度上がります。
この壁は別に女性だから難しい壁でもなければ、自称弱者男性も少し努力して結果出せば到達できる領域です。
そして1ステップ上がった後に更に上のステップにいる人の働き方をみて魅力感じるかどうかを再考すれば良いんじゃないですか?

「社会がどうか」じゃなくて「貴方がどうしたいか」の問題でしかないんですよ。それが2015年以降のレジームなのです。
2015年以降のレジームに上手く乗れる人は性別・学歴を問わず(と言っても中卒は厳しいかもしれない)収入を上げられる可能性は高まります。

そして1つ上のステップに立ってみた後に「やっぱり競争から降りたい」と思っても良いのです。その時は「競争から降りる準備をすれば良い」ので。

もちろん現状維持という選択もアリですが、それによって不平不満の日常が続くとしても「現状維持(行動を起こさない)という選択(決断)をしたのは自分自身」なのですから、自分で決断した人生の選択に対しては、自分で責任を持ってください。

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