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Black企業は何故無くならない?:それは日本人だけで固まってるからです

「日本の少子化は絶対解決しない! 少子高齢化が止まらない以上、日本の生活品質維持には移民受入拡大とスーパーシティ以外にない!」
こんなことを言うと、まぁ大顰蹙を喰らいます。特に「移民受入」の部分には皆さん、大きな抵抗があるようで、それは「問題があるから絶対嫌!!」と憤怒の声が上がります。
でもね、少子化問題は解決方法ありません。諦めてください。解決手段は移民とスーパーシティ以外にはありません。構造的に無理なので。
それはそうと、前社にいた時からIT業界で気になってたことがあります。

「日本のIT業界には外国人が足りない。来てもせいぜい漢字文化圏の人間以外に入ってこない。そりゃグローバルスタンダードだのダイバーシティだなんて夢のまた夢だわ」

これは私のハンコ嫌いも影響しているでしょうが、ともかくIT企業でありながらチェックシートはサインが認められず、絶対にハンコを押さなければならないがため、日本人と漢字文化圏(中韓台)以外の外国人はいなかったのです。
ベトナム人やインド人?
当然いませんし、アメリカ人もいません。そう、ITの事をやってる会社なのに日本人で固まっていたのです。

🏢日本人だけで固まっても自浄はできぬ

多様性などとは21世紀になってから度々言われていることではあったものの、ダイバーシティだなんだと横文字を使って格好つけてる東京ですら、んなもん大して進んじゃいません。
緊急事態宣言が終われば多くの企業じゃ「テレワークなんて非推奨、痛通スタイル戻って当たり前」って言うのが、役員共の認識です。当然、それに対して逆らう労働者なんか殆どいないんだから、テレワークは今後も浸透しないでしょう。

まぁずーっと前から思ってることですが、日本人の労働観は儒教の影響を強く受けてますんで、儒教的な価値観が残る間は労働改革なんて厳しいです。
我らがSIザウルスなんかも多重請負構造で、めっちゃ朱子学的な労働構造になってますから、プロパー社員は偉そうでしょ?
そう、表向きIT業界と名乗ってるSI産業は構造的に朱子学的な価値観が持ち込まれ、客>プロパー>下請け(SES)の中、今日もパワハラに耐える下請け社員という構造になるわけです。
いや、自社勤でもパートのオバちゃんが多い職場なんかは、既婚>未婚という図式を作られていたりします。
「30過ぎて未婚は人格に難あり⇨それと比べて結婚して子育てしてるアタシ偉い!」
こんなのも全然珍しい価値観ではないですね。これ、川崎の会社の話です。
これで外国人比率の多い職場なら幾分違ったんでしょうが、困ったことに日本人同士で固まる分、根本的な価値観は共有している(させられる)ので、いつの間にか儒教的な観念の中に取り込まれていくのですよ。残業自慢をするようになったら一人前です。

💣新しい価値観を創造するなら破壊が最短である

ブラック企業が何故無くならないのか。それは日本人ばかりで固まっているからそうなります。

日本人同士で固まることによって作られる特異な上下関係(客>店、既婚者>未婚者、プロパー>下請け等)、異質を許さぬ同調圧力、苦労を美とする意味不明な精神。

日本人だけで固まっても、これらの価値観を変えるのは困難です。だって染まってくんだから。ならば外国人従事者の割合がもっと増えて、日本人的価値観を破壊するのがホワイトな環境作りには最短です。特にIT業界で日本人同士で固まりまくるのも問題が大きいですね。
ITの世界なんてグローバルスタンダードが絶対的に正義であり、ジャパンスタンダードは邪道なのです。

そう言えばジオンは特定のパイロット専用の機体が多かったですが、それをマズいと気付いて止められる人がいなかったのかな。ITで言うならカスタマイズしまくってアドオンモンスターを作るとか、保守不可能なマクロモンスターが存在するような感覚なので、標準パッケージが主体の連邦に負けるのは当然だったりもします。
ただ結局ジオンはヤクト・ドーガに至るまで「特定の人しか乗れないモビルスーツ」を作りまくっていたので、それを内部から止める人がいなかったってことですな。
恐らくジオンはダイバーシティが進まなかったのでしょう。ブラック企業改革もやはり日本人だけで固まったところで、日本の常識だけで動くので何も変えることができず、外国人が多く入ってくる必要があるのです。
外国人労働者の割合が増やすことで儒教的な悪しき精神性を破壊し、キチンと労働者の権利が守られるのが当たり前になる社会を創り直す必要があるのです。

🏢知的労働分野への外国人就労者増加でやっと始まり

とはいえ、現状、外国人労働者の多くが肉体労働的なところに集中し、知的労働分野には殆ど見かけません。せいぜいITエンジニアで中国人か韓国人を見かける程度。
加えて日本人同士ですら肉体労働の地位が低いのですが(尤もエッセンシャルワークの殆どが肉体労働にも関わらず)、外国人労働者は更に地位が低く扱われているのが実情です。技能実習生の境遇なんか周知の通りですね。
となれば、知的労働分野における外国人就労者が増えて、もっと日本的な労働観を破壊していけるように持っていかないと、なかなかブラック企業の撲滅は難しいでしょうね。
尤も、日本の知的就労分野はITで外国人就労者が少ないので、たぶん魅力無いんだろうなぁ・・・。
「移民受入拡大!」って言ったところで移住するに足る魅力的な会社が無いんじゃ来てもらえないし、それじゃブラック企業の撲滅なんてできず、緩やかに人口減少続けて衰退かな、こりゃ・・・。

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