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もしSQ日に東京証券取引所が売買停止になったらどうなるか

システムトラブルにより、10月1日は証券取引所の現物・信用の取引が終日停止された。JPXは記者会見を行い、2日は通常通りの取引にできる予定であると発表した。しかし、本日の売買中止も取引開始の10分ほど前に発表があったので、明日も実際に市場が開かれるまでは予断を許さない。

金曜日はウィークリーオプションのSQ日

個別株の取引の他に、先物・オプション取引がある。この取引は大阪取引所の管轄なので、トラブルの影響はなく通常通りの取引がなされた。明日も通常通り行われるはずだが、金曜日はウィークリーオプションの精算日である。精算日における指数を特別精算指数(SQ)というが、この値は金曜日の指数採用銘柄の株価の始値で決まる。

万が一金曜日が終日クローズしたらどうなるか

さて、ここからが今日の本題だが、もし市場が停止したままだとすると、株価が算出できなくなる。実は、大阪取引所では今回の様な緊急事態を想定して、次の様な措置を取ることになっている。

・終日停止された場合はSQ日を繰り延べる。
・当初のSQ日以降、対象指数の全構成銘柄の売買立会が再開される日まで、SQ日を繰り延べる。
・SQ値の算出に当たっては、売買立会再会日の始値を参照する。

つまり、万が一金曜日に売買が行われなかった場合、月曜日(翌立会日)にSQ日が移動すると考えて良さそうである。

売買停止に至ったシステムトラブルは15年ぶりの様だが、前回も月初であった。システムの入れ替えなどで月替りは起きやすいのだろうが、今後起きないことを切に願う。

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