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企画するときに大事にしていること3点

VoicyでPdMをしているたかおです。
PdMらしい記事を書ける気が全くしない中で、noteで「PdM」って検索していたら下記の企画があったので「神の助けか!」と思い乗っかってみました。

1UUではなく1人の人間として考える

特にBtoCのサービスやっている人は陥りがちな罠なんですが、データ分析を一生懸命やりすぎると数字でしかものを考えられなくなるんですよね。
実際は1UUと表示されているものでも、その先には1人の人間がいて、人生があるということは見逃しがちです。

BtoBだと基本的にはお客が取引先だったりするので、受託型でもSaaS側でも常に声を聴いている(嫌でも届く)状態なので何か機能を考える時にも「〇〇社向けのあの機能」とかもうちょい抽象度低い「この事業規模のこの業界のこの問題を解決する機能」的な話とかは常に飛び交ってて、「〇〇さんはこの機能入れたらちゃんと満足してくれるかな?」とペルソナ的なものが明確ではあります。

ただ、Voicyのような明確なターゲティングをしているわけではないマス的なサービスとなるとどうしても利用者像がぼやけているのが普通の状態なので、「1UUが1人の人間」というのは意識しないと忘れてしまいます。

自分は結構過去にこれができてなくて手痛い目にも遭っているので最低限の意識はできているつもりですが、なかなか意識に頼ると言うのもよくはない手法なので、意識に頼らない方法だとある程度定期的にユーザーインタビューなどの場を作って「数字」ではなく「人」と向き合う機会を増やす仕組みを作るのが重要なのかなと思っています。

数字を上げるのではなく結果的に数字が上がるで考える

これは今でもやってしまうのですが、目標数字を達成するために数字を上げるためだけの企画を出してしまうってことですね。

いわゆる「ハック」です。

戦術的に検証的にあえて「ハック」してデータ仮説の正しさを確認する場合もあると思うんですが、ほとんどの場合は数字欲しさに「ハックしてしまう」と言うのが多いと思います。

特にTwitterなどのグロースで話題になった「マジックナンバー」の概念が浅い形で広がってしまうことで「ハック」を助長させてしまっている雰囲気もあったのかもなと思っています。

理想としては、何かしらユーザーが抱えている課題解消や価値創造を行っていくことで「結果的に」数字が上がるという状況にするのが重要だと考えています。

事例を挙げると、Webやアプリで特定の画面への遷移を増やしたい時に、その1つ前の画面にあるリンクをより目立つ位置に置いておくことで遷移率をあげるという手法はよくあると思います。

これは今ユーザーが特定画面に遷移したいのにしづらいという「ユーザー課題」があるならこの手法でいいのですが、特定画面に遷移させないと売り上げが増えないという「運営課題」に対する解決手法としてやってしまうと「ハック」になってしまうのでこの時は数字が上がってよかった、となるのですがこれを積み重ねていくとユーザーとの剥離が生じて中長期的にはサービスからの離脱者を増やしてしまう結果になってしまいます。

中々社会人をやっていると理想論だけでは難しい場面も多く出てきますが、自分としては安易に「ハック」に頼らないように企画していきたいと考えています。

点ではなく線で考える。理想は面や立体で考える

上の「ハックしない」的なものにも似ているのですが、点ではなく線で考えると言うのも重要にしています。

当たり前の話ではあるのですが、点というのはかなり狭い領域なので、点に対して有効な施策が打てたところでその点がよほど大きな「円」でない限りは効果は限定的です。

また、点に対する施策を続けていくと個別最適に陥ってしまうのもあります。
すごく頑張って課題解決をたくさんしてきたがしばらく経ってから振り返ってみた時に、あれだけ頑張ったのに全然利用者増えていないし満足度も上がっていない。一部の数字や利用者だけは喜んでいたが、その人たちもいつしかサービスから離脱してしまっている。
よく見たらサービスがぐちゃぐちゃである特定のニッチな目的を解決するにはいい導線だが、ほとんどの人にとっては使いづらいUIになっていた。

というのは別に珍しい事例ではなく、大手や有名なサービスでも陥りがちな罠ではあります。むしろその裏には組織的な都合でそうなっていることが多いので大手ほど注意すべきだなと思っています。

線で考えるというのは、この課題があるのですぐにこの施策(点)で解決しよう!というのではなく、この課題はなぜ生まれているか?を考えてより本質的な課題を抽出し、その課題を解決する施策(点)を順番に打っていくということだと思います。

さらに面や立体というのは利用者だけではなく、それ以外のステークホルダー、たとえば取引先やクライアント、もしくは社会などに対しても本質的な形になっているかを考えて、それに対する施策を適切な順番やタイミングで打っていくということで考えています。

特にプラットフォーム事業については現職以前も小規模なものはやっていましたが、1つのサービスに対してのステークホルダーがかなり多いので点で考えると簡単に崩壊してしまうので線や面、立体で考えることは重要だと考えています。

まとめ

どれも基本的なものなので目新しいものは何もないとは思いますが、1回できたからもういいや、というものではなくずっと意識して行動し続ける必要があるものだとは思っています。

とにかくやっと記事が書けたのでホッとしてます。

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