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各地の小さな会社のアトツギの皆さん、将来地域で活動されたい学生さん、今年はインターン受け入れて行きたいと思います。

インターン研修はどの会社さんでもされているかと思いますが、
弊社も毎年インターンを希望される学生さんの受け入れをしてきております。
ただ、これまでの受け入れた方々は全てデザイン部でした。

で、プロデュース部にも今年2月に初めてインターン希望者を受け入れることになったのですが、学生ではなくてお相手は企業の方。

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それも金融機関!デザイン会社に銀行の方が。都信用金庫さんに勤める若手人材。この銀行さんはいろいろな取り組みを進めてらっしゃる銀行さんなのですが、毎年ソーシャル企業へ行員の人材をインターン研修で派遣プログラムがあり、弊社へ研修されることになりました。相談を受けた時は驚きましたが金融機関の人材は僕らの仕事に不可欠な「マネジメント」と「マッチング」能力をお持ちなのでこれからの地域を強くするプロデュース人材として気になっていたこともあり嬉しい機会になりました。

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ちょうど展示会出展ということもあり、搬入からすべて同行することに。

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現場ではもちろん接客もして頂き。

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長崎・福岡・岡山・姫路・神戸・大阪・京都・長野・東京とすべてのコンサルト開発ゼミに同行していただきました。

初めての企業研修でしたがプロデュース部でも受け入れができたことで、その経験から今度はデザイン部だけではなくプロデュース部でも本格的に受け入れができないか考えるようになりました。デザインの仕事と違ってなかなか想像しづらく、中身も見えづらい仕事ではありますが、これからの日本の各地で課題となっている事に触れてもらえるはずだと。

受け入れを検討するに当たりどういう人材が良いのかなと考えてみると、製造業の事業承継の話は各地でよく耳にします。そこでまずは製造業の後継ぎをされる予定の息子さんや娘さんをプロデュース部へのインターンを試験的に始めようと。。僕らのプロデュースの仕事を見学したい、体験してみたい、将来のために見たい知りたい方を応援しようとスタッフに何の相談もなしに早速投稿してみました(笑

これがその時の投稿。

そもそも、次の工場のアトツギを託せる若者たちが僕らの仕事の少しでも経験して参考になりそうなら、そういう能力も担えることになれば、将来僕らの仕事は必要無くなります(良い意味で)そうすれば僕らは更に次へと段階へ仕事の質を変えて行くことになるはずですので、もっとクリエイティブ産業と製造業のいい関係は続いていくはず。そんなことを考えてました。

熊本県の大学生から1本のメールが。

で、その前後に一人の学生から問い合わせが来ました。「熊本県、、、山鹿市、、、名前が丸山、、、んん???」スタッフが顔写真を見て「金谷さん、この子、丸山社長の息子さんですよ!」「ええええ?」(笑)3年前より商品開発で伴走してきた熊本県山鹿市の精密板金加工業を営む、丸山ステンレス工業の社長の息子さんでした。

丸山ステンレス工業さんの初めての商品開発と挑戦はこちら。

自社サイトも最近スタートされました!ぜひご覧ください(笑
(今も新商品の開発をお手伝いさせて頂いております)

親には内緒で応募

で早速、丸山社長にお電話しまして、色々と伺ったところどうやら息子さんは内緒で応募されていたようでしてお父さんには事後報告されたとか(笑)親父さんは息子さんに「厳しい現場の皆さんだから学生なんて受け入れてくれるかわからんし、俺からは頼まないぞ」と。

僕らもクライアントの息子さんだからという理由ではなく前述のとおり、自分たちの想いもあってぜひ受け入れを!・・・・となるのですが、、、部署の働き方で受け入れ方が、、、、。

プロデュース部とデザイン部のインターンの中身の違い

これまでインターンの受け入れは積極的にしてきたましたが、それは全てデザイン部でのこと。デザインでのインターン参加される方はデザイン作業体験がメインになりますので、東京でも大阪でも企業さんの事案にも参加してもらいますが、基本は事務所内での研修。

一方でプロデュース部での仕事は社内での事案はショップでの接客や通販事業のサポートがメイン。そして社外活動は沢山ありますが、特に僕の仕事は日本各地での商品開発ゼミや製造業のコンサルティング(商品開発セッション)ですのでほとんど事務所にはおりません。

僕は年間200日以上は日本のどこかで働いています(笑)ちなみに以前参加された京都信用金庫の方も本社に出社したのは1ヶ月の間に3回だけ。。。で、インターン希望される方は当然社内業務だけの経験を望まれているわけではなく、僕との各地での同行を望まれることはわかっています、ですがここで1つ問題が。

どうしてもかかってくる経費問題

僕らが全額負担することも難しく、前回の京都信用金庫さんの場合は先方が社員の方の研修費用を出されますので個人負担はありませんでした。インターン研修後に1ヶ月のかかった経費がいくらだったのか伺ったところ、交通費宿泊費でかなりの費用を負担されてたことがわかりました。

ですが、今回希望者は学生さん。実は過去にもプロデュース部でのインターン希望された京都の教え子の学生もいたのですが、移動する経費面で関西圏内でも移動負担が大きく、京都エリアでしか参加しか難しくなり、そうなると僕の京都での案件は数日のみ。そうなると体験できる事業も数が限られてきますのでなかなか学べる時間も短いということでインターンプログラムが成立しなかったことがありました。

流石に学生さんには負担が大きいのではないかと、今回は親御さんでもある丸山ステンレスの丸山社長と話してみることに。前回の京都信用金庫さんのインターン活動にかかった1ヶ月の費用には驚かれましたので、スタッフが僕のスケジュールと費用面を確認しまして今回2週間のインターン研修でと落ち着きました。(ちなみに学生さんが1ヶ月頑張ってアルバイトすれば可能な費用です)日程も各地でのゼミやコンサル事案などがバランス良くととのっているのではないかということでお盆明けからスタート。(GOTOキャンペーンを活用できて良かったです)

本当は海外に留学希望だった丸山くん

彼の通う立命館アジア太平洋大学は留学生と日本人が半数ずつ在籍していて二言語の教育システム。留学生も多く、学生の殆どは海外に興味を持っているようでして、彼自身も英語も堪能ですので、海外での留学を希望していたようでした。

が、コロナの影響で若者の折角の機会は叶わなくなった。

そんな気持ちも、お父さんから伺っていましたので、いつか海外に行けるようになった時に、将来海外で活躍するその日が来た時に通用するような思考と経験を日本でもできることがある、少しでも積ませてあげたい、日本の抱える事情と解決へ模索している人たちとの関係も持たせて上げたい。そういう気持ちを強く持ちました。最強のモンスター候補、未来の製造業界を救うジェダイを育てようと(笑)
というわけで、早速お盆明けから始まりました。

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立命館アジア太平洋大学の丸山潤也くん。
骨格も体格も髪型もお父さんそっくりでスタッフ一同(笑)親近感わきまくり。

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社内での開発会議にも参加してもらい。

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岡山、石川、長野、東京など、各地での事業者さんとの開発セッションにも参加してもらいました。

2週間の工程は彼がまとめてくれた資料から↓

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特に濃い週を移動日程にセレクトしたらこんな感じでした。
(コレ見て感じたのはまあ毎晩呑んでおりますなと(笑)

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移動は本当あちこち色々行きました。車中も真剣な議論が。

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時間が無い中で初めての「居酒屋新幹線」も体験。

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最終日もセッションが夜まで。その後の会食後にスタッフと2軒ハシゴ酒。
そうそう、丸山くんは大学3年生なので20歳。野球部なのでめっちゃ食う、
そして熊本県出身なのでめっちゃ呑む(笑)

で、移動中に何やらマメに色々まとめてたようでして。

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最終日にわかりました。

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お父さんに報告するための日報だと思うのですが、10日間の僕の言葉や行動から感じたことなど各地で見たこと聞いたこと僕の発言や皆さんの反応まで、めちゃくちゃ細かく書き込んでまして最終日に提出してくださいました。読んでいて僕自身が自分の考えなどの発信状況、皆さんへの受信状況、客観的に見ることができてためになって僕自身は嬉しい報告資料でした。

そして最終日には大阪本社(東京支社オンライン)と丸山ステンレス工業社長や一部社員さん(zoom)の皆さんの前でインターン研修でのことを皆の前で実に噛み締めるように自分の言葉を紡いでいくようにじっくりとプレゼン(というより語って)してくれました。

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下記は本人の発表資料から抜粋です。

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最後に丸山くんから次もインターンに参加させてほしいと。そしてその際は親のお金ではなく自分でバイト代を稼いできますと。熊本に弟子ができました(涙笑
(最後は本人感極まっておりまして、スタッフもオッサンも涙腺やばかったです)

資料は色々興味深くまとまっておりまして、最後の方になんと僕の語録集!
んんん??表???(笑)

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裏語録集まで!(スタッフから見せるなと言われましたので社外秘です(笑)

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そして金曜が最終日だったのですが、本人は日曜に帰るということ。土曜の夜はゆっくりしたいだろうけど、お好み焼きたべてないやん!と土曜の夜に僕の行きつけの店にあちこち連れて行ってきました。

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やはり僕は見た感じが軽くて何者なのか謎人なんだ(笑)

その席で、僕のことは以前カンブリア宮殿の密着で丸山ステンレスさんに行った際に工場の近くからどんな人が来るのか僕を影から観察してたそうです(笑)その時の印象は帽子眼鏡の漫画家か?コミカルな雰囲気でどことなく胡散臭そうな感じだったよう(僕解釈)その後は番組を見て、更に興味を持ってくれてたようです。

今回参加してくれた丸山潤也くん、今の学生なのかと思うくらいにしっかりとした実直で真っ直ぐで真面目で心持ちも体力も屈強な学生さんでした。丸山くんのご両親がどのように育てられたたのかも強く感じました。

やはり僕には終始緊張したた感じでしたが、ウチの会社の仕事の合間のお笑い雰囲気に次第に慣れてスタッフには打ち解けてくれてたようです。10日間の各地での激走本当にお疲れさまでした。色々と刺激になった。そして丸山ステンレス工業の丸山社長、このタイミングでご子息を他県への移動させるのは本当に悩まれたかと思います。ありがとうございました。

この先、僕が人生で残された時間をどう使っていくべきか

そもそもインターンに参加される学生からは費用と時間が提供されます。
そこで僕らがすべきことは何だろうかとちょうど参加されてる期間に僕の49歳の誕生日に丸山くんの所感や資料から改めて考える機会も頂きました。ありがたい。
今の自分には残された時間がだんだんと見えてきているわけです。大学での講義もインターンで直接体験指導する時間は、、、
**
「自分の時間」と「これまでの経験」を未来へ投資する。**

ということにつきるなと。自分は次の世代にきちんと伝える人生フェイズに突入してきたので、そういう事ももっと増やしていかないと行けないなと今回強く感じてました。ってなわけで、製造業のみなさん、ご子息が事業承継予定でしたらお役に立ちたいと思っております。僕らの仕事を見たい知りたい体験したい次の世代へ残された僕の時間と経験を投資したいと思ってます。

最終日の別れた最後のタクシーで男泣きするほどの熱い学生さんでございました。(スタッフ談)

留学ならぬ「留職」もはじめようかと

学生も今は大変なタイミングですが、製造業はどこも今は休業続きで週休5日とかの現場もあると伺ってます。なかなかシビアな状況が続きますが自分たちの仕事はどうなるのか…アトツギインターンに続いて各地のプロジェクトインターンもはじめます(アルバイトや契約可能ならそれも併せて)既にご応募が京都や石川からも頂いております。

少しでも今の状況を前に進めたい皆さん、お役に立てそうならぜひ。

その後。。。
彼は弊社への就職を希望してましたが、一旦別の会社を経験したほうが良いと。

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彼は弊社への就職を希望してましたが、一旦別の会社を経験したほうが良いと。
で、決まったのが大阪の大手コンサルタント企業(笑)
会社もご近所。また付き合いが深くなりそうです。いつか合流できる日が来るといいなと思ってます。そして親父さんの会社や熊本を強く引っ張ってくれたらと。

というわけで、今年は色々と前に進めるべく、問い合わせの殆どをコロナでお断りするしかなかったインターンプログラムを発動します。

詳細は下記問い合わせページの「そのほか」からご連絡くださいませ。
https://www.cementdesign.com/contact/




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