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言靈(ことだま)

 梅雨らしい、じっとりした空気の中、夏特有の風邪が猛威を奮っている日本ですが、皆さま、お元気でお過ごしですか?この記事が出る2日後、6月30日に執り行われる「夏越しの祓」という神事は、今年の上半期の邪気などをお祓いする神道の儀式で、千年以上の歴史があるもの!何だか諸々スッキリしないなぁと思われる方は、是非、神社で「茅の輪」を潜ってみてくださいね^^
 
 さて、皆さまは「言靈(ことだま)」という言葉はご存知でしょうか。多分、ほとんどの方が、一度はお聞きになられた事があると思います。古代の日本人には、「言霊思想」というものがあり、言葉そのものに霊力が宿っているという信仰がありました。自分が口に出した言葉が実現するという考えです。日本で最も古い書物の一つ「古事記」でも「言靈(ことだま)」について書かれており、私たちが発している五十音には、すべて日本の神話の神様が宿っているとされています。

 奈良時代に書かれた「万葉集」にも、柿本人麻呂

敷島の 大和の国は言霊の 助くる国ぞ ま幸(さき)くありこそ
「敷島の大倭の国は、言霊の、言葉が持つ力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように。」

という和歌が載せられています。それ以外にも言靈(ことだま)を詠んでいる和歌がいくつかあり、日本人にとって、言葉=言靈(ことだま)=霊力、という考え方は、当たり前の事だったのかもしれません。自覚がある無しは別として、現代に生きる私達でも、結婚式では「別れる」「切れる」「お終い」という言葉を使わないなど、言葉の意味と現象の繋がりを、当たり前のように気にしながら生活しているのではないでしょうか。

 昨今のスピリチュアルブームなどと言われる中、「ポジティブな言葉を使って良い現実を引き寄せる!」や、「願望実現にはアファメーションが大事!」など、日本人が大切にしてきた「言靈(ことだま)」が注目され始めた気がします。せっかく、私達日本人のDNAに刻まれている「言靈(ことだま)」という考え方をフル活用し、嬉しくて楽しい現実が具現化するよう、素敵な言葉をたくさん紡いで生活して参りましょう^^!

 ではでは、また(^o^)/

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