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週刊セブ島留学&起業日記(第8回)

この記事は2018年7月11日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・セブでサッカー観戦できる活かしたスポーツバー
・有名な「ハーバードMBAとメキシコ人漁師の話」を考察する
・リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング 4つのスキルで一番難しいのは?
・英語リスニングのお勧めコンテンツ
・お勧めのメルマガ
・フィリピンで工事を発注するという苦行&修行
・ セブ名物レチョンを食べるなら『House of Lechon』
・お勧め本『筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方』
・豪雨災害で自粛ムード、自粛がもたらす経済停滞

ワールドカップはいよいよ佳境ですね。日本は残念ながら負けてしまいましたが、私の第2の母国イングランド(フィリピンは第3の母国)は明日、準決勝でクロアチアと対戦します。仮に決勝に進出したとしても、相手のフランスは強いですね。このメルマガはフランスがベルギーに勝利した1時間後くらいから書き始めているのですが、あまりのフランスの強さに身震いして二度寝ができず机に向かっている始末です(苦笑)。


参考までにセブでは、夜風に打たれながらスポーツバーでW杯観戦するのがオススメ。下記は、先週末、私がイングランドvsスウェーデン戦を観戦したローカルバーです。4人で行ってカクテル4杯にレッドホース7本くらい飲んで会計は670ペソ(1400円くらい)という激安ぶり。セブ・シティの意識高い系フィリピン人でごった返す小洒落たバー。日本人率ゼロ、結構オススメです。


Pipeline
http://www.almostablogger.com/2016/10/how-pipeline-outlasted-cebus.html


さて最近は、以前書いたブログ記事をリライトしているのですが、我ながら面白い記事が多いですね(自画自賛)。


セブ英語倶楽部 ブログ
https://cebuec.com/blog


今日はそのブログの中で以前ご紹介した「ハーバードMBAとメキシコ人漁師の話」を、このメルマガでもご紹介したいと思います。3分もあれば読めると思うので、まずは下記を読んでみて下さい。

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メキシコの海岸沿いの小さな村を、アメリカ人エリートコンサルタントが訪れました。波止場に止めてある漁師の船を見ると、黄色い背びれを持つ活きのいいマグロが獲れています。そのアメリカ人コンサルタントはその船の漁師に尋ねます。

「その魚を釣り上げるのにどれくらいかかったのですか?」

メキシコ人漁師は答えます。

「数時間くらいかな。」

「なんでもっと長く海に残って、もっと魚を獲らないんですか?」

「家族が必要としている分があればそれでいいのさ。」

「では、仕事以外のときは何をして過ごしているんですか?」

「遅くまで寝て、魚を少しばかり獲って、子どもと遊び、妻のマリアと一緒にゆっくり昼寝をして、夕方頃には村に散歩に出て仲間たちとワイン片手にギターを弾いて楽しむね。本当に充実した毎日だよ。」

それを聞いて、コンサルタントは鼻で笑いながら言いました。

「私はハーバード大学を卒業してMBA(経営学修士)を取得したコンサルタントです。そこであなたに助言をしましょう。まず、あなたはもっと漁をする時間を長く取るべきです。そして、大きな漁船を買ってください。そうすれば、もっと魚を取ることが出来て、さらに多くの船を買うことができますよ。最終的には大きな漁船団を手に入れることが出来るでしょう。」

「また、仲介業者を挟まずに獲れた魚は加工業者に直接出荷しましょう。最終的には自分の加工工場を作ることが出来るでしょう。製品、加工、流通に関してすべて自分でコントロールできるようになりますよ。」

「そしたら、こんな小さな漁村を離れてメキシコ・シティに移り、その後ロサンゼルスに、最終的にニューヨーク・シティへ進出するんです。あなたの大きくなった会社を経営できるようにね。」

それを聞いた漁師は、コンサルタントに聞きます。

「で、それはどれくらいかかるんだい?」

「15~20年くらいですかね。」

「じゃあ、その後は?」

コンサルタントは興奮気味に答えます。

「ここからが最高ですよ。あなたの会社を株式公開して、自社株を大々的に売り出すんです!あなたは巨万の富を手に入れ、一躍億万長者に成り上がるのです!」

「巨万の富か…それで、次は?」

コンサルタントは満面の笑みで答えます。

「そしたら、大金を持って早期リタイヤですよ!あなたの好きなことがなんでも出来るんです!遅くまで寝て、魚を少しばかり獲って、子どもと遊び、妻のマリアさんと一緒にゆっくり昼寝をして、夕方頃には村に散歩に出て仲間たちとワイン片手にギターを弾いて楽しんだりできるでしょうね!」

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この話の英語版を紹介している記事の副題は「人生で本当に大切なこと / What Really Matters in Life?」です。皆さんは、ハーバードMBAとメキシコ人漁師のどちらに共感しますか?

私はハーバードMBA派ですが、まずはメキシコ人漁師の立場に立って考えてみます。確かにメキシコ人漁師の生活も理想の一つですね。そこには下記の3つ視点が見て取れます。

(1)家族が一番という価値観。家族と過ごす時間を最も大切にする生き方。
(2)誰もが憧れる「リゾートライフ」という要素。
(3)「足るを知る」という美徳。

(1)(2)に説明は不要だと思います。(3)は老子の言葉で、意味は「身分相応に満足することを知る」「分相応のものに感謝できる」といった感じです。私はここ数年、この言葉が気にいっています。というのも、2年前に亡くなった私が尊敬するタイの故プミポン国王が提唱された「足るを知る経済」を知ったからです。タイ人にとって、プミポン国王の存在は本当に偉大です。あれほど国民に愛された国家君主は歴史上いないのではないかと思われます。

私にはMBA時代のタイ人のクラスメートがいるのですが、以前、彼と経済談義をした際に私はこう彼に聞きました。「タイ人はこんなに優秀で勤勉なのに、国としてはどうして大きく経済発展しないのかな?」。それに対する彼の回答は、「タイ人には国王の教えが浸透してるんだ」でした。いたくいたく感心し感動したのを覚えています。

スミマセン、話が逸れました。元に戻します。確かに私もメキシコ人漁師の生活は良いように思えるのですが、多分、私がやったら飽きます。数日ともたないでしょう(笑)。それよりも私は、ハーバードMBAが言う「ビジネスが成功するまでの15年~20年」を取ります。

私はいま自分のビジネスをしていますが、株式公開とかそんな大それたことは考えていません。そこまでやらなくても、目の前のお客さんを幸せにして、従業員に良い経験と待遇を与えることを真剣に考えて商売をしていけば、多くを学べると思うのです。その過程で多くの人とも出会えるでしょう。そんなプロセスが楽しいのです。金じゃないんです。「経験」という言葉に置き換えても良いかもしれません。僕は「経験」に時間と労力と金を使います。ですから、私は仮にいま一生困らないお金を手にいれたとしても、たいして生活は変わらないと思うのです。


※ちなみに、この「ハーバードMBAとメキシコ人漁師の話」の英語版は、下記のブログ記事に掲載していますので、興味のある方は読んでみて下さい。


『あの有名な「ハーバードMBAとメキシコ人漁師の話」の原文を読み解いてみる』
https://goo.gl/Qv6JiN


さて、それでは今週の質問コーナーに行きましょう。

1、今週の質問コーナー

Q1, Tさんからの質問

いつもメルマガ楽しく読ませて頂いています。先日、KGさんの「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング 4つのスキルで一番難しいのは?」というブログ記事を読みました。


私はスピーキングが一番難しいと思っていたので、リスニングが難しいという意見を聞いて新鮮に思いました。そして、KGさんの意見には説得力を感じました。ブログの記事内では、TOEICのリスニング教材を薦めていたと思いますが、それ以外にリスニング用のおすすめ教材があれば教えて下さい。

<KGの回答>


Tさんが読まれた記事はこれです。

『リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング 4つのスキルで一番難しいのは?』
https://goo.gl/ayyzGN

コミュニケーションで一番大切なのは、相手の話をしっかり聞くことです。相手の真意を正確に理解することです。自分の意見ばかり言って他人の意見に耳を傾けない人は単なるお喋りな人であって、コミュニケーションが上手な人ではありません。

コミュニケーションは、まずインプット(聞くこと)、その次にアウトプット(話すこと)です。ですから、英語を勉強するならまずはリスニングです。一番時間がかかるのもリスニングでしょう。そして、リスニング力が伸びればスピーキング力も比例して伸びていきます。

さて、リスニングのオススメの教材ですが、ブログでも書いたように初級者にはTOEICの教材が良いと思います。これはグレーゾーンなので書きにくいのですが、某動画サイトで「TOEICリスニング」で検索すれば、膨大な無料コンテンツが手に入ります。聞き流し(パッシブ・リスニング)ではなく、是非、何度も集中して聴いてみて下さい(アクティブ・リスニング)。

TOEIC教材が大体聞けるようになった人は、同じ教材を1.25倍にして聞いてみましょう。某動画サイトでは、次の3段階で再生スピードを変えることができますので。1.25倍、1.5倍、2倍。いま実際に速度を変えて聞いてみましたが、2倍で聞いた後に通常速度(1倍)で聞くとスローモーションですね(笑)。

次に個人的にオススメなのは、BBCポッドキャストの6minute Englishです。結構時事ネタも多く、英語学習という側面だけでなく普通にラジオを聴く感覚で楽しめるのが良いです。私は英国に留学する前はイギリス英語に慣れるという目的もあって、いつも聴いていました。この番組で話している人のアクセントは本当に格好良いです。


6minute English
http://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/features/6-minute-english


もし、留学を考えている人は、TOEFLの音源も良いですね。TOEICと同様に、某動画サイトで無料音源が膨大に公開されています。TOEICより断然早くて長いので、TOEIC卒業者には最適です。たまに強いアクセントもありますね。


とにかく、ざっくりTOEICが9割以上聞けるようになった人は、多様な英語を聞くことをオススメします。そして、一番良いのは自分の興味のある分野の英語を聞くことです。私は経済&投資に興味があるので、イギリスの経済ニュースのラジオ番組をいつも聴いています。ということで、他の分野と比べて経済用語だけは結構強いです。


Wake Up to Money
https://www.bbc.co.uk/programmes/b0070lr5


私はこの番組を聴いていて「この表現面白い!」と感じたフレーズは、そのままメモって覚えるようにしています。


そして、もしイギリス英語を勉強したい人なら(スミマセン、イギリスに偏り過ぎで)、下記のポッドキャストがオススメです。抜群です!更新頻度も高く、英語学習にフォーカスした回もあれば、時事ネタを語りまくる回もあります。いま私が一番聴いているのがこれです。


Luke’s ENGLISH Podcast
https://teacherluke.co.uk/


最後にTEDのオススメを何本か。TEDとは20分程度のプレゼンを集めた動画サイトです。字幕なしでも3割程度分かれば、是非食らいついて聴いてみて下さい。それよりも理解度が低い人はもう少し鍛えてから再チャレンジしてみましょう。


私のTEDナンバー1がこれです↓

Teach Every Child About Food
https://www.ted.com/talks/jamie_oliver


婚活中の人は是非(笑)

私がオンラインデートを攻略した方法
https://www.ted.com/talks/amy_webb_how_i_hacked_online_dating


デートで口説く前はトイレで仁王立ち?

ボディーランゲージが人を作る
https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are?language=ja


スミマセン、つらつらと紹介しましたが、ポイントは気にいった番組&人の英語を聞き続けることだと思います。そして、その人のアクセントをそのままパクリましょう。そうすることで、スピーキング力向上にも役立てましょう。


Q2, Eさんからの質問

初めてメールを送らせていただきます神奈川在住のEと申します。KGさんのメルマガを読み始めてから、メルマガの面白さに気づきました。なんか、毎週送られてくるのって良いですね。読む気になります。そこで、KGさんのおすすめのメルマガや購読しているものがあれば教えて下さい。


<KGの回答>

私が購読しているメルマガは二つです。


藤沢数希:「週刊金融日記」
https://note.mu/kazu_fujisawa/m/md0c2f61f156d


有料ですが、秀逸なメルマガです。アメリカ物理学PhD.という異色の経歴の筆者。最近はセブにもちょくちょく来られているそうです。文系で凝り固まった私の脳にいつも良い刺激を与えてくれます。また、筆者自身が大変な勉強家である点も共感度が高い理由です。

新田祐士:Next Stage
http://mintia01.com/


この方も、京大理系大学院中退ということで「理系」。こちらは無料です。この人も頭良いです。


最後にメルマガではありませんが、定期購読している動画チャンネル。


メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」
ニコニコチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/mentalist


この人もすごいですね。圧倒的な勉強量です。ロジカルです。論理的です。私は観ながら結構メモ取ってます。月間540円でこのクオリティはやばいです。

そういえば、最近、藤沢さんと新田さんのメルマガで同じようなトピックが扱われていました。それは、下記のようなことです。


・どんなに小さいことでも新しい習慣を作ろう。
・馬鹿馬鹿しいほど小さい目標から始めよう。
・1日腕立て1回とか、1日英単語を一個覚えようとか。
・そんな小さな変化ですら、長期的には人生を大きく変える力がある。
・だから、どんなに小さなことでも良いから新しい習慣を作ろう。


これは目先のこと。一方で、将来のビジョンは大きく持ちましょう。ゴール、夢、どんな言葉でも良いです。夢が小さいとやる気が出ませんよね。


ということで、私はまた下記のように新しい習慣をスタートさせました。


・ゴール:某国に新たにビジネスを立ち上げる

・習慣:1日5フレーズ、その国の言葉を覚える


あっ、もちろん、セブ英語倶楽部が一番ですよ!



2、フィリピン・ビジネスあるある

フィリピンで工事を依頼するには、「絶対的な覚悟」と「仏の心」と「なるようになれという諦めの境地」の3つが必要です。

セブ英語倶楽部が入るビルの1階には、日本食レストランの「だるま」が入っています。6/1から改装工事を開始し、7/1オープンの予定でしたが当然今日(7/11)も朝から工事をやっています。

工事業者の「やる気ない」「工具ない」「道具壊れる」「間違える」「謝らない」の五重苦に、いつもニコニコのオーナーの顔もやや引きつっています。。

そして、同一ビルの3~5階にあるホテル「エースペンション」も、同じ日に4階の改修工事を始めました。私たちがその情報を知ったのは、工事着手の約1週間前。日本なら数ヶ月前から他のテナントに通知し、諸々調整して工程を組むのが当たり前ですが、この地には「事前調整」などという言葉はありません。

オーナーには、授業中の「音出し工事はしないでくれ」と念押ししたのですが(セブ英語倶楽部は同じビルの2階にあります)、お構いなしにバリバリ・ガタガタ・ドカドカやっております。もうね、本当にフィリピジ人ってその時は「イッツ・オーケー」って調子がいいんだけど、記憶が数秒しか保たないんです。まさに「フィリピン人の耳に念仏、」「フィリピン人に釘(ヌカに釘)」って感じです。毎日のように、当校校長のヒッキーが現場監督さながら指示を出しています。

この工事に応じて、セブ英語倶楽部のWIFIの配線工事も実施しました。というか、配慮のない突然の工事に配線の変更を余儀なくされただけです。費用は8500ペソ(2万円弱)。先々週に発注し、先週の月曜日に着工の予定が、やって来たのが先週の水曜日の昼。たまたま、担当のヒッキー校長が不在の時で、私が話を聞いたところ「ビックプロジェクトなので前金で払ってくれ」とのこと。2万円でビッグ・プロジェクトって、おいおい。。。

当然、私はそんな現金は普段持っていないわけで(クレカ派なので)、一昨日来やがれ的に追い返すと共に、軽く説教をたれてあげました。その後、ヒッキー校長の涙ぐましい苦労と奮闘の末、昨夜、約1週間の工期を経て無事ビッグ・プロジェクトが完了したわけです。


日本なら作業員2名で2時間の作業内容ですが。。。


やれやれ。


だてに数十年、発展途上国やってませんね、この国。
ところで、いつまで途上なんでしょう?


3、今週のセブのレストラン

House of Lechon
https://twitter.com/Cebu_Eigo_Club/status/1016128822888919040


レチョンって、セブの名物料理「豚の丸焼き」なのですが(正確には、レチョン・バブイ)、初めて美味しいレチョン食べました。


よくパーティーやお祝い事でレチョンを振舞われるのですが、正直、皮はオイリーだし身はパサパサで何とも思わなかったのですが、ここのレチョンはいけます!ジューシーな豚肉にサイドメニューもなかなか気が利いてます。


場所は、アヤラモールの近くですが、分かりにくい場所にあります。夜遊び派の人には「インフィニティ」の近くと言えば分かりやすいでしょうか?店内のインテリアもよく、空調もフィリピンにありがちな轟音&極寒ということもなく、快適に過ごせました。


難点は、スタッフの対応の悪さ。ワザとやってる?って聞きたくなるくらい気が利かないし動きがトロイのが残念です。会計時も、いきなり6900ペソと来たのですが、大きな間違いがあり、結局は2400ペソ(1人600ペソ)に落ち着きました。こんな状況でも一言も謝らない徹底ぶりは、生粋のフィリピン・レストランと認定するに十分です。


とはいえ、総合的にはオススメです!


4、今週買ったもの


『筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方』
https://amzn.to/2JbLoIy


現在「肉体改造&ダイエット留学コース」の準備を進めています。その上で、重要なのが食事管理、そしてメニュー作り。野菜だけでは栄養も足りないしパワーも出ないので、勉強や日常生活に支障がでます。「しっかり食べて痩せるメニュー」を作るべく、実は1年ほど前に買った本書を現在読み直しているところです。


40歳過ぎると空気吸っただけで太りますよね。。


一生モノの食事&栄養の知識を手に入れるための入門書として、オススメの一冊です。


5、経済&投資

日経平均 (年初来 -4.41%)
ダウ平均 (年初来 0.81%)
フィリピン平均 (年初来 15.34%)

アメリカとフィリピンは年初来の数値が、この1週間で約5%も好転しました。日本は豪雨災害が影響してこの流れに乗り遅れた感があります。しかし、日本が雨で150名もの死者を出してしまうとは悲しいだけでなく、情けなくもあります。本当に悲しい。国の一番の使命は国民の命を守ることです。そういう意味で、巨額の予算を計上し毎年やってくる豪雨に対する対策を速やかに打って欲しいものです。


日本人は本当に人格者が多いので、こういう時には「他人が苦しんでいる時に自分だけ楽しむわけにはいかない」という自粛ムードになりがちです。でもこれって、負のスパイラルを助長するだけだと思うのです。こういう時こそ、明るい顔をして、お金もどんどん使って日本を盛り上げて行くべきでしょう。


経済的にも、多額の国債を発行し、インフラ等の事業に予算を割くべきでしょう。そうすることで、お金も回り、雇用も増え、雇用の逼迫に応じて賃金も上昇するという、好循環が生まれるのです。間違っても「辛い時はみんなで辛さを分かち合おう」などという短絡的で情緒的なプロパガンダに乗せられて「復興増税」などという愚策に賛成しないようにしましょう。インフラの整備は、すべての世代が恩恵を受けるのだから、費用もすべての世代が均等に負担する「国債」で賄うのが経済学の常識です。


一方で、アメリカ発の貿易戦争というプロレスはまだおさまりませんね。ただ、これについては先日イギリスのニュースで面白い観点を耳にしました。要は、貿易戦争って「モノ」に対する関税なんです。「サービス」は別なんです。イギリスの主要産業は、金融であり、英語であり、法律サービス、コンサル等で、製造業って全体の12%しかないのです(これ驚きですね)。なかなか面白い視点なので、もう少し調べてまたこのメルマガで紹介したいと思います。


サービス立国型英国の経済構造
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001626/07001626b.pdf


それでは、また次回お会いしましょう。

Happy Studying!!

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