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週刊セブ島留学&起業日記(第27回)

この記事は2018年12月29日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・中国に行ったら本当にグーグル先生が使えなかった
・私が3ヶ月でタイ語中級者になった超実践的な言語学習方法
・フィリピンでの法人設立の仕方
・フィリピン人のリアルな給料体系&給料水準
・会計帳簿を買うために隣の島まで行く必要があるという不便さ
・株式相場の格言

最初に告知です。1月中旬に1週間ほど帰国しますので、東京で留学説明会を開催します。1月12日(土)と13日(日)の2日間、場所は当校東京事務所(神田駅より徒歩5分)です。興味のある方はご連絡下さい。セブ留学、バンコク留学のどちらでも結構です。

さて、12月15日から1週間、早めの休暇(半分仕事)を取って大好きなタイに行って来ました。約1年ぶりの訪問です。実は帰セブが12月23日だったため、クリスマス直前ということでバンコクからの航空券が高騰してしまい(バンコク・セブの片道が4万円以上)、裏技のマカオ経由でセブまで帰って来ました。詳細はこんな感じです。

・バンコク発 10:25 マカオ着 13:45 (9,000円)エアアジア
・マカオ発 22:25 セブ着 1:25 (9,500円)セブパシフィック

*当日乗継も可能ですが、実際には経由地で1泊しました。

セブ・マカオ間に直行便があることは知らなかったので今回勉強になりました。セブ在住の方、いまでは上記のようにマカオまで往復2万円でいけるので、気分転換に週末マカオというのも良いですね。また、留学生の方のプチ旅行にも手軽で良いと思います。

一方、私はマカオ3回目。最後に行ったのは10年ほど前ですが基本興味なし。マカオってカジノと女遊び目当て以外は退屈な町なのです(あくまでも個人的な感想)。しかも、物価が高い。クリスマス直前ということもあってか、マカオ中心部からタクシーで20分ほどのところにあるショボいホテルですら1泊1万円もするわけです。「退屈な街のショボいホテル」に1万円払うのは馬鹿らしいとうことで、連れと一緒に裏技を敢行。経費節約?のために中国国境を超えて珠海(ジュハイ)という街に一泊することにしました。

マカオは中国の特別行政区、まあ香港みたいなものです。香港はイギリス、マカオはポルトガル領だったのが20世紀末にそれぞれ中国に返還されたのですが、いまでも中国本土(メインランド)とは若干違う扱いになっていて、これを「一国二制度」と呼ぶわけです。分かりやすく言うと、香港とマカオは自由主義陣営側、中国メインランドは共産主義側となります。そして、マカオの中心地から車で10分も走れば、珠海の国境に到達できます。そしてここを陸路で越境するのです。

私にとって珠海越境は2回目だったのですが、以前とは様相が全く異なりました。圧倒的な人の数。そしてその99%が中国人。99%が中国人の大きな人混み、まさしく地獄絵図です(笑)。とにかく無秩序、うるさい、並ばない、ブツかっても謝らない。まさに北斗の拳に描かれた世紀末の世の中を彷彿とさせる光景。

そんな中、なんとか苦行に耐えながら、運良く40分ほどで国境を通過することができました(下手すると1時間以上並ぶそうです)。そして、通常はここでネットに接続するわけです。皆さん、海外に着いたら空港でまずはWIFIに接続して色々情報を探りますよね。しかし、そこは共産党一党独裁の中国。グレート・ファイアー・ウォールに囲まれた修羅の国。

なんと、グーグルに接続できない。

まあ、これは知っていたことではありますが、実際に体験してみるとかなりの衝撃を受けます。グーグルのみならず、フェイスブックも、ラインも繋がらないのです。ということで、グーグル先生に何も聞くことができない友人と私は途方に暮れてしまいました。一応、念のためにスクショに取っておいた地図を頼りに、途中で一度現地の人に道を聞き難なくホテルに到着することはできましたが。

ホテルは国境から徒歩10分、1泊3,500円。ほぼ寝るだけなので私にとっては十分。ホテル周辺のレストランも外国人率0%とローカル感を満喫できて料金も安いのですが、「食の王国」タイで1週間を過ごした身には、残念ながら「本格中華?」も若干の物足りなさが感じられてしまいました。更にはこの珠海、英語が全く通じない。Noすら通じない。ビール1本のoneすら通じないのです。下手したら日本語の方が通じるくらいでした。

英語も通じなければ、グーグルも使えない。こんな不便な場所が世の中にあることは衝撃でした。事前にVPNを準備しておくべきでしたね。一方、グーグルは使えないものの、SafariやBeingは限定的に使えたのでこの二つを使って色々検索しました。私はおそらく今後、余程のことがない限り中国には行かないと思いますが、中国に行く予定のある方はしっかり事前にネット対策をしてから行くことをオススメします。

なにせ、スタバの無料WIFIですら現地のSIMを購入しないと接続できないのですから。そして、そのSIMを入れた瞬間、個人情報が抜かれてしまうのかもしれませんね。まあ、私ごときの個人情報には何の価値もないので私はあまり気にしませんが。


さて、ここから私の「言語勉強法」について書きます。皆さんもこの勉強法で徹底的に3ヶ月勉強すれば、旅行くらいは何とかなります。実際に私は3ヶ月間、この方法で集中してタイ語を勉強して、タイ語の先生に「中級者」と言われるようになりました(半分はリップサービスでしょうが)。具体的には、「旅行タイ語」であれば結構いけます。空港も、レストランも、ホテルも、道端で道を聞くのも全部タイ語でいけます(苦労はしますが)。そして、私がタイ語で話しかけるとタイ人は普通にタイ語で返してくれます。この事実が、これからお話する「言語学習法」が有効であることの担保です。

*************************

・言語はフレーズを丸暗記すること。
→単語ではなく、フレーズ。文法は最初のうちは関係ない。

・耳で勉強すること。
→勉強の7割はリスニング

・とにかくモノマネをすること。
→教材を聞いてそのままモノマネして口に出す

・同じ教材をひたすら繰り返す。
→良質な教材なら1冊を10回も繰り返せば初級者脱出

**************************

どうですか?簡単だと思いません?丸暗記なので、誰でもできます。深く考える必要はありません。必要なのは、繰り返しやる忍耐力と、言語学習を楽しむ姿勢、それだけです。「これ旅先で彼女の前で言えたら格好良いだろうな」とかニヤニヤ想像しながら勉強しましょう。

まず根本的な命題として、言語学習に暗記は避けて通れません。私たちが日本語を自由自在に操れるのは圧倒的な知識があるからです。実にシンプルです。そして、問題は「何を暗記するか」です。多くの人が「単語」の暗記に走りますが、これは試験対策としては有効ですが「会話」にはあまり有効ではありません。それは、単語だけでは話せないからです。言語には単語をつなぎ合わせるルール、つまり文法があるのです。ですから、単語の次に(または平行して)文法を勉強する必要があります。しかし、これだけでも不十分です。最後に、文法を使ってより早くより正確に単語をつなぎ合わせて文章(フレーズ)を作る練習が必要になります。

整理すると下記のようになります。
(1)単語を学ぶ
(2)文法を学ぶ
(3)単語と文法を使って言いたいことを表現する

例えば、有名大学を出ていて英語の偏差値が高いのに英語が話せない人は、(3)の訓練が足りないだけです。ですから、基礎(単語と文法)ができている人がセブに留学に来ると上達は早いのです。なぜなら、セブ留学ってまさに(3)の練習をする場所なので。

一方で、多くの日本人は単語も文法もあまり頭に入っていません。誤解しないで下さいね。馬鹿にしているのではなく、議論の前提としての「事実」を整理しているだけです。そして、みんな単語や文法の勉強から始めて挫折してしまうのです。それはなぜか、

圧倒的に退屈だからです。
そして、前述の通り、それだけでは話せるようにならないからです。

しかし、フレーズで覚えてしまえば全ては解決します。『フレーズ(言葉の塊)は、正しい単語が正しい文法によって適切に繋ぎ合わされたもの』だからです。カッコ内、よく読んで下さいね。(1)から(3)の全部が入っています。そうです、フレーズを「少し長い単語」だと思って丸暗記してしまえば良いのです。そしてそれを海外で使ってみて下さい。正しく発音できれば間違いなく通じます。そうすると何が起こりますか?

超嬉しいのです♪
ワクワクします。
そして、楽しいから「もっと勉強しよう」と思うのです。

これが、言語学習の王道(好循環)です。語学学習者に一番必要なのは、こうした瞬間なのです。言い換えれば、成功体験です。そして、くどいですが成功体験に一番近いのは「フレーズの丸暗記」なのです。私がイギリスにいた頃、ドイツ語の翻訳をしているイギリス人と話す機会がありました。私が彼と意気投合するにはさほど時間は掛かりませんでした。それは語学学習に対する2人のスタンスが全く一緒だったからです。そのケビンというイギリス人はこう言っていました。『言語学習のコツは、chunk(チャンク/ カタマリ)で覚えることだよ(キリッ!)』と。

具体的に見て行きましょう。私はよく授業中に「レストランで、お水下さいって何て言いますか?」という質問をします。実は、意外とすんなり答えは帰ってきません。皆さん、一拍置いてから何らかの答えが帰ってきます。この「一拍置いて」というのが、前述した(3)のプロセスなんだと思います。そして、私の考え方に従えば、「お水下さい、なんて今後の人生で数百回も使うであろうフレーズなのだから丸暗記した方が早い」となるわけです。

皆さん、どう思いますか?

Can I get some water? / お水下さい。

これ覚えるの、そんなに難しいですか?

このまま覚えてしまえば、「canかな?mayかな?」とか、「some? any?どっちだっけ?」とか考える必要もないのです。

もう一つ、極端な例。私はタイ語の勉強を始める前から、タイ語の「いくつかの単語」と「2つのフレーズ」だけは知っていました。友人が教えてくれたものです。そして、イギリス在住時にタイ人の集まりに参加したことがあるのですが、その時に2つのうちの一つのフレーズを使ってみました。

ポン・ペン・コン・イープン
(私は日本人です)

自分の母国語を外国人に話されて嬉しくない人はいないと思います。しかも、タイ語というマイナー言語(ごめんね、タイ人のみなさん)。言うまでもなく、そこにいたタイ人はその後私にいたく暖かく接してくれました。このように、フレーズって単語よりも大きな力を持っているのです。参考までに、当時知っていたもう一つのフレーズは「マイ・ミー・ンガン」です。意味は「お金ありあません」。タイの観光地に行くと物売りが結構激しいので(苦笑)。

ポン・ペン・コン・イープン。ここでのポイントは、私は当時それぞれの単語の意味を知らなかったと、いうことです。これ本当なんです。とにかく友人が教えてくれたこのフレーズが「使える!」と思ってそのまま覚えたのです。最初はこれで良いのです。使用度の高い表現を丸暗記するのです。どんどん覚えてしまえば勝ちです。

そして、ある程度のフレーズが脳の中にストックされると、脳内である反応が起こります。点と点が繋がり始めるのです。英語では、connecting dotsと言います(豆)。具体的に説明しましょう。例えば、下記のフレーズを新たに学びます(丸暗記)。

クン・ペン・コン・タイ・ルプラウ・クラップ?
(あなたはタイ人ですか?)

ここに、ポン・ペン・コン・イープンとの共通点を見出します。そうです「ペン」と「コン」がどちらにもあります。文法を勉強していなくても、もしかしたら「ペン」ってbe動詞かな?「コン」て「人」かな?と予想しますよね。実際にこれは正解で、私はこうして「ペン」と「コン」の意味を覚えました。もちろん、確認の意味でグーグル先生には聞きましたが、私は一切「単語」も「文法」の本も持っていません。持っているのは下記の一冊のみです。

『CD付き らくらく話せる! タイ語レッスン』
https://amzn.to/2CBe6Co

この本には、旅先で使えるフレーズが満載です。そして、最低でも50回はやったと思います。今回の旅行に際しては、11ヶ月ぶりのタイ旅行だったのでタイ語を思い出すために、直前の1週間は参考書を見ずにCDだけを聞くという勉強を毎日続けました(勿論、分からないところは参考書を見ましたが)。CDを聞いて、何度も何度もモノマネしました。こうして、以前集中して勉強した参考書を1週間も繰り返しやれば、記憶はみるみる蘇ります。

バンコク滞在中のある日、私は鍵を部屋内に置いたまま外に出てしまいました。その時、自然とこの教科書で学んだあるフレーズが頭に浮かんだのです。そして、そのまま1階のレセプションに行って使ってみました。

ルーム・グンジェー・ワイ・ナイ・ホン・クラップ
(鍵を部屋の中に忘れてしまいました)

受付係のタイ人女性は一発で理解してくれ、係の人に指示を出してくれました。これが、今回のタイ旅行で実は一番印象に残った思い出かもしれませんね。

最後に、

いま英語を話せない人は、単純に学習量が足りないだけです。言語学習は量で決まります。次が学習方法です。ですから、勉強してもなかなか英語が上達しない人は自己否定から始めてみましょう。きっと何かが間違っていたのです。自分を否定するって辛いことです。でも、英語が話せないよりはマシです。今日紹介した私の勉強方法は数多ある勉強方法の一つだと思いますが、試してみる価値はあると思います。実際にセブ英語倶楽部の私の授業では「カタマリで覚える」「モノマネする」こと主軸として英語を教えています。


さて、今週の質問コーナーに行きましょう。


1、今週の質問コーナー

Q1, Yさんからの問い合わせ


現在、ダバオにて家族経営の商売をしています(フィリピン人家族名義の個人事業主)。将来の商売拡大のため、現在、法人化を検討しています。


時間は自由に使えるので、自分で法人設立をやってみたいと思っていますが、経験もなく、また知人等も限られているので不安に思っています。


もし可能であれば、定款の記載方法などお教え頂けないでしょうか?費用もローカルプライスでお教いできますと幸いです。


私の英語力は低いので、翻訳は外注で賄おうと思っています。ご協力のほど、よろしくお願いします。


<KGの回答>


事業成長に伴い、「個人事業主から法人化」というのはフィリピンに限らず日本でも一般的なコースです。そして、法人設立は最低限の英語力とまっとうな理解力と常識があれば誰でもできます。簡単です。必要なのは、理不尽なフィリピンの役所に振り回されても挫けない忍耐力だけです。


一方で、フィリピンの商売で本当に地獄を見るのは、会社を閉じる時です。これは個人事業主でも同じです。私は最近、知人のフィリピン人が個人事業主を閉じた(business closure)時の苦労話を聞いたばかりなので、その辺は詳しいです。


個人事業主の場合は、下記の3プロセスがあります。
1、シティホール(市役所)
2、BIR(内国歳入庁)
3、DTI


1と3は簡単です。役人の指示に従って書類を提出し、必要なものを払えば完了です。問題は、「フィリピン最狂最悪土人悪魔役所」の異名を持つBIRです。私の友人は、Business closureのためだけに、7回もBIRに出頭したそうです。毎回、違うことを言われ、途中で1週間ほど寝込んでしまったそうです。


私もBIRとは2回大きな交渉をしたことがありますが(2戦2勝です!)、頭の悪い役人に私の主張が法的に合致していることを認めさせるのは大変でした。それこそ、「猿でも分かる資料」を作成すると共に、圧倒的緻密な準備で相手を戦意喪失に追い込むくらいの気合が必要です(こいつをこれ以上相手にしたら大変だと思わせることです)。まあ、これができなければ、BIRの指示にダラダラ付き合って2ヶ月くらいの時間をかけるのが良いでしょう。というか、それが普通でしょうね。


最後に、「ローカルプライス」でということですが、私は日本人なのでお断りします。フィリピン人(ローカル)を当たって下さい。私は良心的な価格でサービスを提供していますが、最初からそういう態度の人とは仕事はしません。ラーメン屋に行って「お金がないので割引でお願いします」って普通言いませんよね。


Q2, Aさんからの投稿


~フィリピン人お待ちかねのクリスマスがやってきました~


以前の投稿で以下のように書きました。

・『例えばさぁ、1日でたら米10kgってどーよ?』
・『24日、25日の2日間出たら20kgの米だよ。新年までイッパイ米有るよね』
・『でさぁ、大晦日と元旦も出ればプラス20kgだよ。どんだけお客さんが来ても米は余るよね?』

こうやって米で従業員を釣り、みんなが休みたいクリスマスイブ、クリスマス、大晦日、元旦の「4日間の大イベント」での出勤者を募ったんです(元旦は米15kg、他3日は各10kg支給)。


米の効果は大きく、クリスマスイブ70名、クリスマス50名、大晦日50名、元旦40名の出勤予定者が集まりました。でも「フィリピン人の約束は約束にあらず」という原則に基づき、この4日間で出勤を予定していたのにも関わらず、欠勤をした場合は500ペソのペナルティを課しています。これでNot feeling well(体調が悪い)という理由でのサボリを抑止しています(笑)。


さて、過去に投稿で記した通り、この4日間のイベント時のような『他社が工場休業している期間』は、需要が「当社だけ」に対し、供給力は「普段と同じ」である訳ですから、当社の材料調達コストは自ずと下がります。ですから、通常の何倍もの利益を獲得出来るチャンスということで、この時期は特に工場を動かしたいのです。


ここで少し工場ワーカーの給与システムについてお知らせします。


この地域の法定最低賃金(日給)は、320ペソ(約650円)。ですから月~土を残業無しで働いた場合8,000ペソが月給。


年に1回、12月に「13th Month Pay」という法定ボーナス1ヶ月分を支払います。よって年収換算だと約10万ペソです(1ペソ=約2.1円)。


このようなワーカーが全体の9割です(私の片腕2名には25,000ペソの給与を支払っていますが)。


もちろん彼らは、上記の給料では暮らしていけませんから、残業・日曜出勤・祝日出勤などをして割り増し給与を稼ぎます。
*忙しい時期は、3ヶ月休み無しなんて強者もいます。


しかも彼ら、「日給月給」なんです(月額固定ではなく、日給の積み重ね)。つまり、会社の都合で自宅待機を命じた場合は、その間給与が支払われないんです。


何という経営者天国。。。。
そして、このような給与システムに疑問を持たないワーカー達。


殆どが高卒(日本でいう中卒)という学歴しかない彼らにとって、「超学歴社会」であるフィリピンでは仕事の選択余地が超狭いんです。


でもでも、経営者側に居る私は、かわいそうだからと分不相応な給与を支払ってしまったら、フィリピンで工場を運営するメリットが薄まってしまいますし、地域の給与体系を崩してしまうので心を鬼にして以上のような給与システムを継続しているのです。


ですから、せめて当地のビッグイベントであるクリスマスや年末年始に出勤してくれるワーカー達に、米でも配って喜んでもらいたい!


---ミンダナオからメリークリスマス----


<KGの回答>

Aさんの投稿のクオリティの高さは、その具体的な数字にあると思います。現地の生々しい数字は、それこそ自分で現業を仕切っている人にしか分かりませんね。


月給 8000ペソ
年収 10万ペソ(21万円)


リアルですね~
はい、私の肌感覚も同じです!


正直、工場作業員の給料、安過ぎですよね。確かに、セブにもMEPZAという工場地帯があるのですが、そこでの給料体系もAさんの工場と同じで、従業員は「残業代」を頼りになんとか生計を立てているそうです。


また、Aさんの仰る「日給月給」という極悪非道なフィリピン式給料システム。これって、要は「日雇い作業員」ってことですよね。この国で労働者から搾取しようと思えば、なんでもできます。更には、一般的なフィリピン人はクレームを言わないので顧客からだって搾取は可能です(価格に見合わない劣悪なサービス等)。まあ、こうして一部のフィリピン人が富を蓄える一方で、労働者に「米というフィリピン人の宝」を分配するAさんの奉仕精神には脱帽です。


次回、是非、クリスマスや年末年始の様子をリアルにレポート頂けると嬉しく思います。


Aさん、本年は大変お世話様になりました。来年は是非、ミンダナオの地に足を踏み入れたいと思っております。


2、フィリピン・ビジネスあるある


日本に軽く100年の遅れを取るフィリピンでは、法律で「紙の会計帳簿」の作成が義務づけられています。そして、来年分のまっさらな帳簿を、BIR様に持って行き事前に登録するという馬鹿らしい儀式を行わなければなりません。


そこで、今週、当社スタッフに下記を指示しました。


1、Journalとledger、二つの帳簿を購入すること。
2、上記をBIRに持参し、申請フォームを記載し、帳簿にスタンプとサインを貰ってくること。


結論から言うと、たったこれだけのことに丸1日を要しました。まず、帳簿が売っていません。彼女はセブ中の大型ショッピングモールを周り8件目にしてようやく在庫を見つけたそうです。下記に彼女が回った場所を列記します。


(マクタン島)
ガイサノ・アイランド
アイランド・セントラル
スーパーメトロ
メルカド

(セブ島)
パークモール
SM
アヤラ
コロンのスーパーメトロ


セブに土地勘のある人は、これがどれだけの苦行であるかお分かり頂けると思います。個人的には、「コロンのスーパーメトロ」まで行ける彼女の戦闘力の高さに、ただただ敬服するばかりです。


こうして、なんとか帳簿を購入しBIRに到着して彼女が受け取った整理番号は1300番台。人に圧倒的な絶望感を植え付けるには十分な数字です。夕方5時半頃、「今ようやく終わったので、これから帰ります」とのメッセージに、涙をこらえるのが大変でした(嘘)。


なにはともあれ、ありがとうIrsih!
今度、カチュ丼でも奢るね!!
*フィリピン人って「カツ丼」って言えないんです(笑)。


3、今週のセブのレストラン


今回は番外編ということで、バンコクのお勧めレストランをご紹介します。


『タイ・シーフード・キッチン』
https://twitter.com/Cebu_Eigo_Club/status/1078852432078098432


「ムーガタ」というタイ式焼肉のお店です。しかも「食べ放題」というスタイル。肉もシーフードも野菜も取り放題。お店は屋外、暑いバンコクで、鍋とシンハービールのコラボは最強です。いくらでも食べて飲めます。


バンコクに滞在する際は、毎晩ここでも良いかなという感じ。値段は忘れましたが普通にローカル価格だったと思います。


詳しくは下記のブログ記事を読んで下さい。
『タニヤパッポンの穴場・タイ式焼肉ムーガタ激安食べ放題のおすすめ店』
https://goo.gl/qJikWn


4、今週買ったもの

スミマセン、このコーナー今週はお休みです。


5、筋トレ

スミマセン、このコーナーもお休みです(汗)。


下記は、セブ英語倶楽部 筋トレ部について。


卒業生からの最新体験談。
『英語と筋トレ、人生における財産を手に入れました!』
https://goo.gl/uedEXh


興味のある方は、下記をどうぞ。
『肉体改造&ダイエット留学 英語力と健康的な体を手に入れる』
https://goo.gl/mGMe5e


6、経済&投資


日経平均 (年初来 -6.70%)
ダウ平均 (年初来 -12.08%)
フィリピン平均 (年初来 -12.76%)


いやー、株価ひどいですね。このメルマガではいつも楽観観測ばかりでスミマセンでした。お詫び申し上げます。


まあ、とはいえ僕は個人的にはあまり気にしていません。株って上がったり下がったりするものなので。実は、過去2週間、変動は激しかったものの、アメリカとフィリピンの株価は結果としてほぼ同じ値なのです。上記3カ国では、日本だけが10%も下げたわけです。少し、日本だけ下げ過ぎだと思います。


こういう時はパニック売りをしないことです。株って、売らなければ損は確定しませんから。


一方で、前々回号?で私が書いたことの正しさが、今回立証されたわけです。株価に一番影響を与えるのは、アメリカの中央銀行総裁の発言やその金融政策なのです、と書きましたが、まさに今回の株価暴落はアメリカの金融政策に端を発したものです。


要は、アメリカの利上げです。アメリカは景気が良いので、「景気の過熱=バブル化」を防ぐために、少し冷やす必要があるのです。その「冷やす」手段が利上げなのですが、今回は「冷やし過ぎ」との市場の評価を受け株が下がったわけです。


「今回は金利を上げるな」とツイートしまくっていたトランプ大統領は激怒してますね。ただ、現パウエル総裁を中央銀行総裁に据えたのは、他ならぬトランプ大統領というのが皮肉ですね。


2019年は色々な観測が流れています。楽観的な私も一度どこかで売ろうかな(利益確定)と思案しているところです。


・1月のご祝儀相場
・天皇陛下が変わられる5月


この辺りがポイントでしょうか?「1月は上がる」「5月に売れ / Sell in May」という株式市場の格言通りですが。。


本号で2018年の最終回となります。毎週、お付き合い頂きました読者の皆さん、どうもありがとうございました。


2019年の1本目は、予定通り、1月の第1週にお届けする予定です。来年はなんとかサボることなく毎週配信したいと思っています。


それでは、また次回お会いしましょう。

Happy Studying!!

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