金属を印刷するから製造時に無駄が無い回路基板
家庭用のプリンターってインクジェットプリンターが基本ですね。
一方で、オフィスのプリンターってレーザープリンターが主流ですね。
インクジェットプリンターは、インクを紙に吹き付けて文字を書いたり、絵を描いたりします。
それを電子回路基板に応用して地球に優しい製造方法を開発した企業があります。それが、エレファンテックという名古屋の会社です。
簡単に言うと、「金属の液体を吹きかけて電子回路基盤を作る」というものです。その方法は、家庭で使っているインクジェットプリンターと同じ方法です。
従来の方法は、基盤全体を作って、不要な部分を削除し、必要な部分を残すという事します。
つまり、不要な部分が無駄であり、さらにこの無駄な部分を溶解液で溶かして捨てるので、大量の水を使うそうです
ちなみにこのインクジェットプリンターの方式によって基盤を作ると、
従来と比べて
・CO2排出量・エネルギー消費量が4分の1
・水の使用量の1/20(95%削減)
・製造コストは大幅削減
だそうです。
現在の世の中は、電子機器だらけなので、これらの基盤が全てエレファンテックの方式になったらどれだけ地球に優しくなるか。
そう考えるととても応援したい企業です。
この事例から見えてくるのは、製造段階時の無駄をどうなくすか。
布を使った、洋服やカバンとかもそうですよね。
ほぼ必ずと言って、必要な部分と不要な部分に分かれます。
その不要な部分を最初から作らないようにするためにはどうしたらよいか。
そう考えると、新しいビジネス機会はまだまだ眠っているように思います。
さらに詳しく知りたい方はこちらを参照ください。
■エレファンテック事業紹介 (2022年5月)
■エレファンテック独自製法によるプリント基板の製造工程動画
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