自宅にいる時間があまりに長すぎたのでたまってたレシートをノートにはって家計簿を作ったら分かったこと
大学生の長期休暇は長い。そして、意外とお金を使う。
だから、2月くらいから、レシートをためておいて、自分が何にお金を使うのか計算してみようというまっとうな考えのもと、レシートをためておいた。
でも、レシート取り出すだけでもなぜかおっくうになるし、それをノートに貼るのもめんどうくさい...
アルバイトがあるし、研究もあるし、ゲームもしたいし...
ためはしたものの、全く活用ができないまま、時間が過ぎていった。
ということで、いつの間にかレシートの屍の山ができていた。
しかし、全国に緊急事態宣言ができて、行く場所がなくなり、することも限られてきて、気づいたらこのレシートの山を片付ける覚悟ができた。
そして、無印のノートを広げて、一日ずつ、ためておいたレシートをはっていくことにした。はさみで余分なところはカットしてできたものを、スティックのりで一つひとつという原始的な方法で。
これが意外と楽しい。
ハサミを切る。のりを紙につける。ノートに貼る。
これは単純な作業の繰り返しだけど、頭は使わなくてよくて、体だけを使う。
そこに心地よさを感じるのはなんでなんだろうなあとレシートを切りながら漠然と思いを馳せていると、最近は動画を見たりテレビを見たりで頭を使うばかりで、体は意外と使っていなかったことに気づく。
そして、意外だったのは、レシートの喚起力。
切りながらぼーっと見ているだけで、いつ、どこで、どんなことを考えて何にお金を使ったのかが頭の中に思い起こされていって、自分のことがよく分かる。
例えば...
アルバイトに行く日。
上手く勤務できるかが不安で、必ずパンを買ってから出勤すること。終わった後、不安が残っているのか必ず何か甘いものやコーヒーなどの温かいものを買っていること。(ほぼ100%だった!)
人と会う日。
会う1時間前になると落ち着かなくなる気持ちに支配されて、何もできなくなる。その状態に我慢できなくてコンビニに行って、何かを買って帰ってくる。ただ散歩するとかはなぜかできない。
コーヒーを買ったあと。
寝れなくなって、遅い時間にも関わらず近くのコンビニに行く。お気に入りの場所ではなく、一番近くのコンビニにかならず行く。
本を買いたくなる日。
前読んだ本が頭の中から溶けていって、自分の考えだけでは自信がなくなり始めてきて、少しずつ不安な気持ちが強くなって時間ができてくると、何冊も買い込んでしまう。
そして、最後。
ほとんど毎日、お金を使わない日がない。
こんなにもたくさんのことが紙を切り、貼り、並べて見返すだけで分かってしまう。
1ヶ月という時の厚みがあるおかげで、他にもいろいろな事がわかる。(例えば1月どれくらいお金を使ったか、とか。)
たくさんの気づきが得られて、
本当はアルバイトに行く日を減らしたいのかも...
少し考えを本に依存しすぎているかも...
お金以外で不安をへらす方法はないかな。
意外と同じお店にばかり行っていない?他のお店開拓したいかも。
という、前向きな行動につながる考えがたくさん出てきて、
自分のお金の使い方と向き合うことは、自分と向き合うことで、ひいてはそれは自分の新しい方向性を見出すことにつながるのだなあ、としみじみ実感した。
でも、レシートをためておくのは精神衛生上よくないので、しばらくはやらないことにしながらも、停滞感を感じ始めたらレシートをためて、切ってはって、見返すと得られることがあるはずだ、ということを学べた有意義な一日だったのでした。
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