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中日ショック…ポスト・ロドリゲスは

 中日が今季、1番恐れていたことが現実となってしまった。まだまだ正式発表はないが、Twitterでキューバ代表に精通している方のツイートを見るとロドリゲスが亡命したとの事だ。今回は、そんな中日救援エースの代役、そして外国人枠の使い方についてを書いていくこととする。

代役は数人用意すべし

 今回、彼が抜けたことにより俗に言う「勝ちパターン」の一角を失ったことになる。これには3人を要するのだが、ロドリゲスのレベルを1人で任せることは極めて困難なことであろう。従って、彼のポジションは数人の救援投手で埋めることが必要だろう。

 思えば12年前、平成23年のこと。今回とは全く違う形ではあるものの、救援の主戦投手だった高橋聡文氏が離脱した際、小林正人氏や鈴木義弘氏、河原純一氏を巧みに繋ぎ連覇を達成した。今回、彼らに重なる選手を4人挙げることとする。

ポスト・ロドリゲスは○○だ!

砂田毅樹

 オープン戦序盤の故障禍の際も感じたが、改めて「取っておいてよかった」と感じる選手だ。横浜時代から身体の強い選手で、連投や回跨ぎをいとも簡単にこなしてしまう選手である。

 彼が勝ちパターンに入ることで左右のバリエーションが豊かになることが最大の強みだ。昨季、左打者の多い横浜や阪神に部が悪かったのは勝ちパターンが右投手一辺倒だったことも要因の一つであると考えられる。正遊撃手を放出したことは確かに痛いが、ロドリゲスが抜けた今となっては満点を付けられる補強である。最終回、左が3人続くことがあれば抑えとしてもマウンドに上げられる選手だ。

勝野昌慶

 この選手は今季から救援となった選手だ。令和2年のAクラス浮上の際には、短縮シーズンで4勝を挙げてチームに貢献した。しかしながらここ2シーズンは低迷が続いていると言った感じである。

 救援になりたての選手に過度の期待をするのは酷ではあるものの、先発時代には100球前後で息が切れたかのごとく打ち込まれることが多々あったので、今回の救援転向は誰もが納得することであろう。決め球もフォークボールが安定感のある球なので、先発から救援に転向した投手にありがちな「のらりくらり」をそのままやってしまうということもないのではないか。古傷である腰や脇腹との相談をしながらの登板とはなるだろうが、勝野が一皮むけたらロドリゲスの役目を1人で全うすることの出来る素材であると感じる。

近藤蓮

 この投手はいわゆる育成上がりの選手だ。デビュー当時は上手投げから活きのいい動く球を投げていたが、昨季肩を痛めて今季は横手投げに近いフォームで投げている。

 この選手も前述の砂田と同じく左投手ということで、一軍のブルペン陣にいたらかなり大きい存在である。しかしながら、ひとつのイニング、3つのアウトを全うするには少し物足りないというのが現状だ。骨折の岡田俊哉に任せる予定であった左のワンポイントというところに収まることを期待している。

森博人

 前述の3人よりも、この選手がポスト・ロドリゲスの本命である。昨季は負け試合が中心ながらも、後半戦には一軍のブルペン陣に定着した変則右腕投手である。

 彼にはなんと言っても安定感がある。日体大の頃からいい投手ではあったものの、プロ入り後に二軍で先発を経験することで制球力が大きく向上したのだ。しかしながら、この選手の短所は連投が効かないということである。開幕まであと3日という期間ではあるものの、二軍で連投のテストをするのもありだろう。

最後に

 こんな状況ではあるものの、常に離脱と隣り合わせなのが救援投手陣である。この位のことは計算内と言えるようなチームであるとこを期待している。

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