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夢の新球場
オープン戦の段階で投稿した通り、日ハムにとって初めての専用フランチャイズ球場となるエスコンフィールドで初めての公式戦が開催された。今回は、そんな杮落としとなるゲームを見た感想を書いていくこととする。
狭い球場、不規則な形状
この球場のグラウンドは左右対称のクッキーカッター・スタジアムではなく、MLBの球場で主流となっているような左右非対称の不規則な形状をしている。また、両翼は左が97m、右が99mでフェンスがいちばん低いところで2.8mであり、札幌ドームと比べるとかなり狭い。その事があってか、両軍の外野陣はクッションボールの処理や背走をかなり慎重にしていたことが印象に残った。
これはシーズンで試合をこなしていく過程で自然とパ・リーグの選手達は慣れていくのではないか。しばらくはとんでもないチョンボをする選手も出るだろうが、それも楽しみの範疇と捉えるとストレスなく野球を観ることができるはずだ。珍プレーを面白おかしくすることはあまり好きではないが、そういったプレーを今季はyoutubeチャンネル「パテレ」の楽しみとしよう。
田中将大、ベテランの投球
この試合の殊勲の選手は地元の駒大苫小牧高出身校である田中将大のはずだ。6回途中までと彼にしては短いイニングとなったが、気合いの籠った投球で見事に開幕投手の責務を全うした。
彼はここ3年間、かなりの不調に喘いでいる選手だ。若い頃は150キロ代を連発する直球とそれに近い速度でストンと落ちるフォークボールを武器に活躍していたが、肘の故障後はスタイルチェンジを余儀なくされている。しかしながら、試合後の談話で語った通り、彼には経験がある。この投球でも、シュートとスライダーで横の揺さぶりをかける投球術はお見事そのものであった。名球会を目前にし、身体は衰えながらも心技が高いレベルで備わっている投手だなと改めて感じた。
また、日ハムの先発・加藤貴之との差も感じることが出来た。加藤はボール先行のピッチャーインザホール状態となった時、必ずストライクを置きに行くような投球をするのだが、田中は無理にストライクを投げることなく、誘い球を投げてそれが四球となっても次の打者をきっちりと打ち取るという投球をしていた。この投球ができるということは、今季の返り咲きはほぼ決まったとみていいのではないか。
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