2つの大金星

 「死の組」で独、西という強豪を撃破したサッカー日本代表。僕は普段、サッカーを全く見ないが彼らの勇士には本当に勇気を貰った。今回は、そんな海を亘った侍たちの素晴らしい活躍と、個人的に野球と重ね合わせて見た部分を書いていくこととする。

逆転の日本は守備あってこそ

 今回のW杯を小学サッカー部だった頃の知識を手繰り寄せて見ていたが、なんと言っても日本のディフェンスは素晴らしかった。特に西戦では、殆ど相手にボールを奪われながらもゴールだけは決めさせまいという強い信念を感じた。「堅実」という言葉だけでは形容しきれない何かがあったのだ。

 僕はこのチームカラーが中日にとてもにているなと感じた。今季のゴールデングラブ賞は岡林勇希の1人だけに終わったが、木下拓哉、土田龍空、高橋周平、ビシエド、そして新戦力の村松開人、アキーノと守備の上手い選手を挙げたらキリがない。「ゼロに抑えたら負けることはない」とはよく言ったもので、ロースコアの接戦に持ち込むことが出来たら格上相手にも対等に渡り合えるはずだ。

忘れていた物を思い出させてくれた

 ここからはサッカーに話を絞ろう。西戦の最終盤に、解説の本田圭佑氏が「ここからは根性や!」と強く発したことが非常に心に残った。

 ここ数年、競技を問わずAIや統計学を使った戦術解析が台頭しつつある。今回の大会でも、「VAR」というビデオ判定が大いに活躍していたが、人は理論を追求するあまり感情論、根性論を笑うようになってしまった。「気合い」「根性」という文言を並べると、「昭和の思考」という5文字で片付けられてしまう事はそれを信じてやってきたスポーツマンや、過去にそうであった人にとっては非常にもどかしいだろう。勝利打点を演出した三苫薫の「1.88mmの奇跡」はまさに執念の結晶であり、未来永劫に語り継がれるプレーとなるだろう。

最後に

 やはりスポーツには気合いが大事だと改めてわかった。次回のクロアチア戦も楽しみである。

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