ユニフォームを観察しよう!【サンディエゴ・パドレス篇】
ユニフォーム関係の投稿は基本的に試合のない翌日の火曜日、それも色々なことを扱っているのでMLB関係は久しぶりとなるが、皆様覚えて頂いていただろうか。今回は、久しぶりということでダルビッシュ有の所属するサンディエゴ・パドレス(以下SD)のユニフォームを観察することとしよう。
阪神パドレス?
恐らく、SDの試合をNHKの衛星中継等で見ている熱心なMLBフリークの方々のほとんどが最初この球団のユニフォームを見た時に「阪神みたいだな」と感じたのではないか。それもそのはず、縦縞にラインのカラー構成が阪神にそっくりだからである。
実はこのデザイン、どちらが先かと言うと曖昧である。SDは令和元年まで紺色を基調としたユニフォームを使用していたのだが、サプライヤーがNIKEに代わった翌年からこのデザインに。タテジマに黄色い差し色を使っていたことから、当時既に「阪神パドレス」と言われていたものの、当時の阪神はラケットラインのユニフォームを使っていたのでこれとは少し違うデザインであった。しかしながら、令和4年から阪神がパドレスを「完コピ」したようなデザインのユニフォームを着始め、更に本塁打を打った選手にメダルをかけて祝福するというパドレスのお約束をも真似たことで更に両軍が似ている状態になったという訳である。
しかしながら、両軍の橋は意匠関係以外にも繋がっている。令和2年にジョンソン、同4年にスアレスが阪神からSDへと移籍しているのだ。阪神ファンにとっては相次ぐ抑えの流出で頭を抱えているかもしれないが、同じようなユニフォームであるために何ら違和感なく彼らを見ることができるのだ。最も、大阪の面白い阪神ファンの方々は「ダルビッシュをよこせ」と言いそうだが。
細かな違いが3点
ここまで「阪神パドレス」について書いてきたが、じっくりと見ると違いが2つある。
まず1つ目はチームカラーだ。阪神のタテジマや帽子の色は黒色なのだが、SDは濃い茶色である。また、今季に限ってみれば帽子が似ても似つかないものを使っている。昨季までは阪神のビジター用帽子がSDと似ていたのだが、岡田彰布監督の意向でこれが淘汰されてしまった。これには色々な意見があるだろうが、個人的には賛成である。
そして最後に、かなり細かい違いではあるがユニフォームのシャツの部分の形が異なっている。阪神のユニフォームは国内メーカーのオーソドックスな仕様であるラグラン・スリーブを採っているのだが、SDはビブスに袖を取ってつけたようなシャツ・スリーブという仕様に。この形はNPBでは中日と日ハムの2球団しかないのだが、個人的にはザ・MLBという感じでこちらの方が好きなデザインだ。その他にも刺繍の感じなど違いは沢山あるのだが、腹八分目がちょうどいいということで次の話題へと移ろう。
近年はファッションにも…
前述の通り、数年前にデザインを変えたことがウケてか、近年街中でもSDの帽子やTシャツを来た若い人が多いように見える。無個性な紺色から、茶色と黄色という落ち着きながらも今までなかったようなカラー構成がハマったのだろう。個人的に、このユニフォームはMLBの中でもかなり好きなものにあたる。先回のオークランド・アスレチックス篇でも同じようなことを書いたが、アジア系の人に似合うデザインなのではないか。
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