復刻ユニフォームを観察しよう!【横浜篇】
このnoteでは、主に試合のある日は中日についての投稿をしているが、昨日の試合を振り返り、感想を文字に起こしてしまうと批判が並んでしまい楽しくなくなってしまうので、今回は楽しい話題を。
三浦大輔監督一下、石井琢朗、斎藤隆、鈴木尚典の諸氏がコーチを務める横浜。この面子を見ると、昔からの野球ファンは横浜最後の優勝を思い出すのではないか。今回、その当時のユニフォームを横浜が復刻することとなったので、その復刻版ユニフォームを観察しようではないか。
個人的な思い出から…
僕はこのユニフォームを見ると、栄の旧中日ビルの中にあったグッズショップを思い出す。低い天井の百貨店の中にひっそりと、中日の帽子やメガホンが所狭しと置かれていたのだが、レジの隣に少しだけ他球団のグッズが売っていた。当時、今よりもテレビの影響が色濃かったからか、ほとんどグッズが巨人のものであった。しかしながら、このユニフォームのデザインをそのままTシャツにしたようなシャツが唯一の横浜グッズとして置かれていたのだ。
そのTシャツは球団名が「横浜DeNAベイスターズ」となってからも板に着いたカマボコのように陳列棚に残っていた。余程人気がないのか、と当時は思っていたが、よく考えると横浜のファンがドームから遠く離れた栄までグッズを求めに来るわけがないのだ。当時中学生か高校1年生だった僕は、最終日に思い出を振り返る為にビルへと向かった。すると驚いたことに、当時のままそのTシャツが残されていたのだ。
その当時、僕は他球団のグッズを親子3代に渡って中日ファンの我が家に持ち込む様な度胸がなかったので、購入することなど考えられなかったが、今回のユニフォームは懐かしさ半分、そして新しさ半分ということで中日から移籍した京田陽太のものを購入しようかと検討しているところである。決断をしたら、皆様に報告させていただくこととしよう。
10数年の時を経て
横浜はTBSからDeNAへと讓渡されてから10数年。このユニフォームが使われていたのは15年ほど前迄遡る。当時の横浜は今では考えられないほどの不人気チーム。CBCの中日応援番組「サンデードラゴンズ」や中継等で横浜球場の試合を見ると、6割から7割が中日ファンで残りの座席も空席だらけという有様であった。なので、このユニフォームが超満員の横浜球場を賑わすということに失礼ながら違和感があるものである。
また、今回の復刻版ユニフォームは西武が毎年開催している「ライオンズ・クラシック」のように昇華プリントでの復刻ではなく、きちんとした刺繍での復刻とのこと。敢えて当時のマーキング手法に従って作られている点は素晴らしいのだが、少しマークが下の方にあるのが残念だ。胸に近ければ近いほど、スローイングの障害になってしまうということかもしれないが…なにか意図があるのだろう。
また、帽子の被り方にも注目だ。三浦監督や山崎康晃は昔ながらのつばを曲げるスタイルで往年のV戦士達を彷彿とさせるが、牧宗悟や佐野恵太といった若い選手たちは昨今流行りの平つばのまま被っているのだ。復刻ユニフォームを現代流に着こなすと、どのような化学変化が起きるのかにも注目してこの企画を見ていきたいと思っている。
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