見出し画像

本を読んでデザイナーには言語化スキルとコミュ力が必要だと再認識したはなし

こんにちは。わかやまです。今回はデザインの勉強の一環として、前田高志さんの「鬼フィードバック~デザイン力はダメ出しで育つ~」を読んだ話をします。

目次

  1. どんな本?

  2. 個人的推しポイント

  3. 気になった方はこちらも

  4. 最後に

  5. 余談

どんな本?

この本は、元任天堂デザイナーの前田高志さんがチャレンジャー(デザイナー)のデザイン案に対して欠けている要素や視点をひたすらフィードバックしていくというもの。デザイナー向けにPhotoshopやIllustratorのノウハウについて書かれている本は多いけど、デザイナーがどんな考えでデザインを制作し、ブラッシュアップしていくのかの過程を書いた本は珍しいですよね?

例えば、著者とチャレンジャーの間では
チ「こういう意図でデザインしました」
著「それは重要でない。もっと⚪︎⚪︎を意識したい」
チ「フィードバックを受けてこうしてみました」
著「よくなったけど、次はここが足りてない」
…というかなり細かいやりとり(内容は簡略化)が何度も何度も何度も、多くて10回以上も繰り広げられており、その過程が全て書かれています。


個人的推しポイント

一通り読み終わって気づいたのは、他のデザイナーの制作過程を見ることでデザイナーの方であれば制作したデザインの意図の伝え方や修正への対応方法を、ディレクターの方であればデザイナーへの依頼方法や提出された制作物をより良いものに仕上げるためのフィードバック方法を学ぶことにもつながるということ!

担当領域やプロジェクトによりますが、デザイナーって単にデザインするだけが仕事ではなくて、コンセプト設計やその共有、修正対応などのクライアント折衝など色々なスキルが求められるのに、意外とそのことを見落としがちな気がしています。デザインのスキルアップは大前提として、こうした「見えにくいデザイナーの仕事」についても一緒に学べちゃうってなんだかお得ですよね!

気になった方はこちらも

詳細は私が説明するよりも関連記事を読んだ方が早いので興味がある方はこちらをぜひ。

↓実際のやりとりについて書かれている記事

↓書籍の一部を公開している記事


最後に

デザインには正解がない。だからこそ自分のアイデアを活かせる面白さがありますが、一方でクライアントからお金を頂いている以上、ひとりよがりではなく「なぜこのデザインがいいのか」を真剣に考えてつくるべきですし、相手に「これが良い!」と思ってもらうために考えを伝えるスキルも必要だと日々実感しています。

つまり、デザインに関わる人はデザインスキルの向上はもちろん、コミュニケーション力と言語化スキルも重要!この本を読んで改めてそう感じました。そして言語化するために、全てを人に話すかどうかはさておき、改めてなんとなくではなく意図(意志)を持って仕事をしていこうと思うのでした。


余談

本編のすき間に書かれているコラムもわかりやすくて面白いです。「デザインイメージが沸かない時の対処法」「デザイナーとディレクターの役割について」「よいフィードバックを受けるための心構え」など仕事をする上で知っておきたい色んなことが書かれているので、プロのデザイナーの仕事術をのぞいてみたい方はぜひ!