映画の公式サイトの役割について考える
はじめまして!
株式会社ULMでWEBデザイナーとして働いている大門と言います。
主に映画の公式サイトやキャンペーンサイトを制作しています。
はじめてのnoteで何を書こうか悩みましたが、今回は私が考える映画の公式サイトの役割について書いてみたいと思います。
映画の公式サイトに訪れる人って?
まず「映画の公式サイトに訪れる人」の層を分類してそれぞれなにを思うかを見ていきたいと思います。
①非認知層
この段階の人が思うことは「こんな映画やってるんだ!」という程度です。
検索したり、あるいはニュースサイトなどから来ている以上、どこかで1次情報には触れていると思います。でもまだ映画の中身を知らない段階の人がほとんどです。
この段階の人はメインビジュアルや予告編など、ぱっと見で興味が持てるか持てないか判断すると考えられます。
②興味層
映画にある程度興味を持ってる人をここに分類します。
この段階の人は作品についての情報をもっと知りたいと思っているはずです。
どんなストーリーなのか、好きなキャストは出ているか、製作陣はどういう人たちなのだろうか、といった具合です。
③意欲層
映画を見ようかな?という意識が高まっている層です。
検討段階で劇場にお金を払って観に行く価値があるか、そもそも近くで上映があるのかを知りたい状況にあるはずです。
④鑑賞層
映画を見ることを決定した層です。
この層の人たちにはムビチケなどの前売り券情報・劇場情報に迷わずアクセスできるようにしてあげるべきです。
⑤鑑賞済層
映画を見た層です。
映画がよかったら人に言いたい、あるいは映画を観てからもっと深く映画のことを知りたいと思っている層です。
この人たちにはシェアするときのハッシュタグや感想を呟いてもらう窓口を提示したり、観る前に読んだらネタバレだけど観た後に知りたい裏話などといった情報を提示することで、深く作品のファンになってもらうことができます。
映画のサイトで何を重要視する?
映画のサイトに訪れる人の層を考えていくと、それぞれにとって重要なコンテンツが何か変わってくることが見えてきます。
この考え方がクライアントである配給・宣伝の方とすり合わせられれば、
「この時期はここに力を入れましょう」だとか、「この作品はここの層に注力してサイトを作りましょう」だとかをもって、もっといいサイトが作れるのではないかと思っています。
まとめ
以下の図にまとめます。
映画の公式サイトは現状チケット販売機能を持たないので、直接購入にいたることはありません。
しかし、ユーザーが映画館に行きチケット購入にいたるまでのきっかけをつくることはできます。
情報設計をきちんとしながら、映画への興味関心を引くためのものに最大限すること。これを映画公式サイトの役割と考えています。
【参考】
そのWebサイトは「道具」ですか?それとも「広告」ですか?https://goodpatch.com/blog/ooui-website/
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