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カイゼンの実践例:トヨタ生産方式

トヨタでは、カイゼンをビジネスの中核に据えています。

ここでは、トヨタ生産方式にまつわる、ビジネススクールでは伝説になるほど有名な逸話を紹介します。

ストーリーは、アメリカの自動車会社の幹部が、トヨタを訪れるところから始まります。

目的は、なぜトヨタが、あまり多くのムダやミスなく、大量の自動車を生産できるのかを知ること。

その自動車会社の工場では、何とかして生産量を上げたいのに、ラインの終わりでエラー率が非常に高まることに悩んでいました。

ドアの溶接が悪かったり、ハンドルのアライメントが悪かったり、ボルトを間違えて付けたりと、ラインのどこかでミスが発生すると、それがそのまま最後まで流れていってしまうのです。

その結果、分解・再組立てという作業が頻発していました。

それによるコストは、エラーをその場で直すよりも高くなります。

トヨタを訪れた幹部らは、そのプロセスを見て愕然としました。

たった1人の作業員が、主任の許可なくラインを止められる。

当時、「何があってもラインを止めてはいけない」というロジックが主流だったアメリカの幹部らにとって、エラーをその場で直した作業員が褒められるというアイデアは、前代未聞だったのです。

アメリカに戻った幹部らは、同じ方法を取り入れ、作業の改善方法を提案した従業員には、報酬を与えるようになりました。

そして、作業量よりも作業の質を評価する文化が根付いていったそうです。

ちょっと話がうまく行きすぎな感もありますが、このような信条が、生産性向上哲学としてのカイゼンの中核をなすのは事実です。

浸透してしまえば、多くの作業をこなすことではなく、より良い作業をすることが目標になります。

同様に、改善と最適化を見つけるための時間の確保も重要です。

目的は大きな変化ではなく、仕事と、さらには人生をより良くすること。

よく言われるように、根底にあるのは、やらなければならないことの時間を減らし、やりたいことへの時間を確保するというアイデアです。



最後までお読みいただきありがとうございました。


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