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嫌いな人がいる自分を責めなくていい

「嫌いな人がいて悩んでいます」という相談を受ける
ことが多いといいます。


そんなときに伝えているのは、「嫌いな人がいる自分
を責めないでください」ということ。


よくよく考えてみれば、嫌いな人がいない人など
いないはずです。


しかし、わざわざ自分から「私には嫌いな人がいます」
と言う人はいないため、自分以外の人には嫌いな人
などいないと勘違いし、「嫌いな人がいる自分」を
責めてしまうだけだということ。


そこで、「誰しも嫌いな人がいる」という事実を、
さらに「自分にも、誰かの嫌いな人になる可能性が
ある」という事実をも受け入れるべきです。


私たちには嫌いな人がいます。裏を返せば、自分自身
が誰かにとっての嫌いな人になる可能性があるという
ことです。


たった一人にも嫌われないことは、まずありえません。


このように考えたらとても心が軽くなったそうです。


すべての人を好きにならなくてはいけないと、
どこかで思っていたことに気づいたわけです。


だから、「嫌いな人がいてもいいんだ」と思えるように
なった結果、心の重荷を下ろすことができた。


「嫌いな人がいてはいけない」と自分を責めている人は、
嫌いな人と会っていない時間も、その人のことを考えて
いることが多いそうです。


たとえば、「明日あの人に会いたくないな」というように。


でも好きな人のことならともかく、嫌いな人のことで
頭がいっぱいになってしまうのだとしたら、苦痛以外の
なにものでもありません。


「嫌いな人がいる自分はダメだ」とどこかで思っていると、
精神的に苦しめられ続けるわけです。


しかし、嫌いだからといって、相手を否定していること
にはならないはず。


それは、嫌いな食べもののような位置づけだといいます。


たとえばトマトが嫌いだったとしても、トマトを否定
することにはならないでしょう。


ただ、自分は食べないというだけで、トマトを食べる
人を軽蔑したりはしないわけです。


つまり嫌いになってしまうのは、価値観が合わない
だけのこと。


育った環境が違うのですから、ある意味では当然なこと
だという考え方です。


嫌いな人がいることが悪いのではなく、問題は「嫌い
な人がいる自分」を責めてしまうこと。


しかし嫌いな人に振り回されているとしたら、それは
他人軸の人生だということになります。


一方、「嫌いな人がいてもいい」と割り切り、嫌いな
人を受け入れていくのが自分軸の人生。


そういう状態になることができれば、嫌いな人がいる
ことに左右されない自分軸の人生を歩めます。


参考書籍:『嫌いな人がいる人へ 自分を知って
生きやすくなるメントレ』
(古山有則 著、KADOKAWA)


最後までお読みいただきありがとうございました。 

#コミュニケーション #人間関係 #自分軸 #他人軸 #社会心理学 #対人認知

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