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詩とか色々

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140字でも朗読会用でもないくくりの自由な詩。主に企画が中心になると思いますが、イベントならではの熱を感じていただければ!掌編も時には。
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#創作

【詩】祈りの雨〜青ブラ文学部〜

遠い遠い昔から雨が嫌いだった 空を切り裂く稲光が 冷たい部屋を浮かび上がらせば 隅の影に丸…

クララ
7か月前
27

【詩】二人の秘密(合わせ鏡+朝焼け)〜青ブラ文学部〜

私を覗き込んであなたは言った ねえ、もう、悲しくないでしょ 僕が来たから、もう大丈夫 髪…

クララ
8か月前
46

【詩】チョコレートみたいな夢を見ようよ〜シロクマ文芸部〜

チョコレートみたいな夢を見ようよ 退屈な午後にまどろんで あの日 きみがぼくの唇に 押し当…

クララ
9か月前
37

【詩】冬の色〜シロクマ文芸部〜

冬の色について教えてくれないか? 彼が甘く囁いた そんな寂しいもの知ってどうするんです 僕…

クララ
11か月前
21

【自由詩】りんご箱〜シロクマ文芸部〜

りんご箱を実際に まじまじと見たことはない だけどそれらしきものが登場する話には いつだっ…

クララ
1年前
31

【詩】今日の独り言

雨が降っている 雨は嫌いじゃない でも今日の雨は なんだか好きになれそうにない いつになく乱…

クララ
1年前
10

【自由詩】秋が好き〜シロクマ文芸部〜

「秋が好きかい?」と尋ねたら 彼女は大きく頷いた 夏生まれの南国育ち リネンのドレスに裸足のつま先 誰よりも透明な光が似合う人なのに 「本当に?」と重ねたら それでも大きく頷いた 「どうして?」と引き寄せれば 「だってあなたの香りがするから」と答えた ああ なんということだろう 無垢なる彼女を秋の中に攫ってしまおう あれもこれも手取り足取り教えてあげよう そんな僕の作戦など見事に吹き飛んだ 僕の知り得るすべての秋を 今すぐ彼女に捧げたいと思った 想像できるどの風景

【自由詩】愛は犬〜シロクマ文芸部〜

愛は犬 犬派の勝利よ! 声高らかに杯を掲げる親友 全身で喜びを表し 無邪気にまとわりついて …

クララ
1年前
21

【詩】ヒマワリへ2〜シロクマ文芸部〜

ヒマワリへと凱旋する 太陽の眷属である妹が 華やかな夏を引き連れて 真っ白な入道雲とか キラ…

クララ
1年前
13

【詩】ヒマワリへ〜シロクマ文芸部〜

ヒマワリへダイブしたい ひどく真面目な顔で彼が言った ごらんよ あの緑色の瞳 まるで夏に恋す…

クララ
1年前
24

【掌編】文芸部〜シロクマ文芸部〜

文芸部発、というチケットを持っている。 帰国スタンプが押してある。 もう何十年も前のもの。…

クララ
1年前
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