見出し画像

LDC Meet The Media:第1回『ランドリーボックス』後編

皆さま、こんにちは。CCI Lifestyle Digital CONNECTです。

前回の投稿では『LDC Meet The Media』シリーズ第一段といたしまして『ランドリーボックス』の西本美沙様のインタビュー記事 前編をお届けいたしました。今回はその後編となります。

後編では『ランドリーボックス』での有効な広告活用の仕方やクライアントの出稿目的などについて、西本様からお話いただきます。

<ゲストプロフィール>

西本美沙
ランドリーボックス株式会社 代表取締役

大学卒業後、PR会社を経て、2011年ドワンゴに入社。
広報・宣伝業務を担当。2016年独立。
会社員の傍らはじめたブログをきっかけに、女性の体や性を取り巻く環境に対する関心が高まり、Webメディア「ランドリーガール」開設。
2019年2月、ランドリーボックス株式会社設立。
2019年8月より、「あらゆるワタシに選択肢を」をコンセプトに、生理や更年期、セクシャルウェルネスなど女性が抱える悩みに特化した記事やアイテムなどを提供するコミュニティプラットフォーム「ランドリーボックス」を開始。

普段聞きづらいことだからこそ『イベントで直接聞けてありがたい』

LDC「オフライン・オンライン問わず、イベントや企画でユーザーが多数参加された事例はございますでしょうか」

西本「大型なイベントというのは実施したことはないんですが、昨年は産婦人科医とトレイルランニングの選手の方をお招きして『生理とスポーツ』をテーマにオンラインイベントを開催いたしました。80名弱の方にご参加いただいたのですが、普段から運動されている方や山好きな方が多かったですね」

ランドリーボックスの記事より画像転載

LDC「参加された方からの反響はいかがでしたでしょうか」

西本「とても良かったと思います。

例えばスポーツ雑誌などでは、早く走るためのギアは紹介されていても、生理対策はなかなか載っていません。そこで私たちのイベントでは選手の方にリアルな生理対策をお聞きしました。具体的な対策として、生理周期を低用量ピルでずらすことなども挙げられましたが、ピルを服用したことがない方には不安も大きいと思います。そこで産婦人科医への相談タイムを設けました。普段聞きづらいことだからこそ、『イベントで直接聞けてありがたい』、という声もいただきました」

LDC「他にはどんなイベントを開催していますか」

西本「産婦人科医と生理などをテーマにした座談会のようなイベントを何度か実施しました。いまお話したスポーツ選手を招いたイベントもそのうちの1つですね。

それ以外ですと、プログラムを提供するという形で角川ドワンゴ学園 N高等学校の学生向けに『オンライン保健室』というイベントを開催しました。生理のことや悩みについてのワークショップですね。

今後もイベントは開催していきたいと考えています」

リアルな声をどれだけSNS上に残せるのか

LDC「どのようなクライアントからの問い合わせがございますでしょうか。またクライアントの出稿目的はどのようなものが多いでしょうか」

西本「クライアントとしては女性の悩みを解決するプロダクトやサービスを提供している企業が多いです。

ランドリーボックス×エリス クリニクス
「#お願いクリニクス #生理のサイン見過ごさないで」より

『ランドリーボックス』へ出稿する際には『(プロダクトで解決できる)悩みを抱えている人にリーチしたい』という目的が多いです。さらに、今後ユーザーになりえる人にもリーチしたいというご要望もいただきます。悩みが生じた際に想起いただくためのコンテンツ制作や運用広告のテキスト作りなど、総合的に取り組ませていただくことが多いです。

そのために、実際にプロダクトを使っているユーザーや熱量が高いファンの声を可視化していくことも大切にしています

LDC「ユーザーの声の可視化とはどういうことでしょうか」

西本「年齢層にもよりますが、昨今はプロダクトを使っている人の声を探すために、Google検索だけでなくSNS検索をする方も多いと思います。ですので、SNS上にどのような声が集まっているのか、ということも購買につながる重要なポイントになります。『ランドリーボックス』を通じてメディアとSNSの両方にリアルな声を残し、それを可視化していくことで、誰かが商品を買うひとつのきっかけになると思います。
そのためブランドサイドもリアルな声をどれだけSNSのプラットフォーム上に集められるかを以前よりを重要視されています。長期的な効果を見越した施策を、一貫してプランニングすることが増えています。

また、リアルな声を届けるにあたり大多数の方にアプローチするではなく、本当に悩んでる方に届けたい、と考えるブランドも多いです。特定の悩みをもったユーザーのリサーチからどんなコンテンツに関心を持ちやすいのかを踏まえた上での施策を『ランドリーボックス』から提案できると考えています」

ランドリーボックスの記事より画像転載

LDC「出稿にあたり、クライアント側で気にかけているポイントはありますか」

西本「プロダクトが解決する悩みがデリケートであればあるほど、ユーザーとどのような関係値を作っていけばいいか、継続的にコミュニケーションを取るにはどうすればいいのかを考えていらっしゃるクライアントが多いですね。

そのために、クライアントからは単発的な施策ではなく、土壌づくりからスタートしてPDCAを回しやすい環境作りを求められることも増えています。特に『ランドリーボックス』へリピート出稿いただいているクライアントは、これまでの施策によってできたプロダクトのファンの方へ『ランドリーボックス』から継続的に情報発信を行うことで、ファンの熱量をさらに高めながら裾野を広げていくことも目的とされています。
読者からは『この商品を作ってくれてありがとうと、メーカーの方に伝えてください』といった熱量の高いコメントがアンケートなどを通じて集まってきます」

LDC「それはクライアントとしても大変嬉しい声ですよね」

西本「そうですね。

また結果的に、プロダクトの施策を通じてインナーブランディングにも繋がったという声もいただいています。
長年のブランドになればなるほど、開発秘話も含めて当時の状況やプロセス熱量を現在の担当者が知る機会が意外と少ないんですね。当時の社内の声や、ユーザーの声を可視化して『こういう想いがあったんだ』と知っていただく。結果的に社内のモチベーションアップや他部署間の連携にもつながっています」

ユーザーの声を通じてPDCAを回していきたい

LDC「特別な取組を行った広告事例はございますでしょうか」

西本「サニタリー系のブランドで記事広告のほかにプロダクトのファンページを作り、そこに集まったユーザーの声を集約させるという事例があります。ファンページはブランドのHPとも相互リンクをさせて『実際に使われているユーザーの声はこちら』として紹介するような座組でした。

ランドリーボックス×ソフィ シンクロフィット
「#がんばれシンクロフィット」より

医師の方へサンプリングを行った事例もあります。お悩みによってはプロダクトだけでは解決できないものもありますよね。その場合には、プロダクトを通じて医師にも相談してね、ときちんと伝えています。そのために医師の方への情報提供も必要なため、医師にサンプリングを行いました」

LDC「今後の『ランドリーボックス』の展望を教えていただけないでしょうか」

西本「現在はメディア的な記事コンテンツ+EC機能で運営していますが、それをもっと複合的にし、サービスや体験を提供できるような場所にしたいと考えています。

企業向けではユーザーの悩みを一緒に解決するようなサービスやプロダクトを共同開発できるようなお取組ができればと考えています」

LDC「これまでにコラボの実績はないのでしょうか」

西本「『ランドリーボックス』に集まった声をもとにパッケージを改変するプロジェクトが進んでいます

ランドリーボックス×小林製薬サラサーティ
「#Tライナーはじめます」より

ユーザーが抱えている課題のインサイトをリサーチすることからスタートし、ブランド企業のメッセージ選定、それらを基にした情報発信をしていくことでまた新たなユーザーの声が見えてきます。その声をもとにPDCAを回していきます。

ユーザー課題、企業課題の解決にきちんとつながるように本音を大切にしながら、長期的にブランドと伴走できればと考えています。対話しながら新しい選択肢を作る施策は『ランドリーボックス』のユーザーだけでなく課題を抱えている潜在ユーザーにも届きやすくなると思います」

LDC「本日はいろいろとお話いただきまして、ありがとうございました」

いかがでしたでしょうか。
皆様のコンテンツマーケティングにおける一助となるようでしたら、幸いです。

LDCでは今後もとっておきのコンテンツメディアへのインタビューを行い、皆様へ発信してまいります。

具体的な広告プランニングのご相談などは下記までお問合せください。

■お問合せ:ldc@cartahd.com

前編はコチラ
※今回お話をお伺いしたメディア:『ランドリーボックス』

筆者:舟山 隆明

この記事が参加している募集

仕事について話そう

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!