【大人気TikTokクリエイターに直撃!】-うじたまい・ゆうにゃんに迫る-
こんにちは!Z世代研究会です!
前回はTikTokのトレンドと音楽に関して、スターミュージック・エンタテインメント取締役の中村さんに詳しくお話いただきましたが、今回はクリエイターのうじたまいさんとゆうにゃんさんにお話を伺っていきます!
現役TikTokクリエイターのお二方から、皆さんも気になっている「バズる」「トレンド」という観点から沢山お話伺っております。楽曲作成の裏話もございますので、是非!
それでは早速いってみましょう!!
バズっている曲のキャッチアップはどのように行っていますか?
うじたまいさん
ひたすらTikTokを見る時間をとっています!TikTokのトレンドはとても早く、2~3日で終わってしまいます。はやり初めに動画を上げないとあまり意味が無かったりするので、2~3日の間にいかに効率よく動画を上げられるかを意識して毎日TikTokを見ています。基本的にはおすすめフィードを見ているのですが、おすすめフィードが日本に偏らないように意識的に海外のクリエイター動画も見ています。
※TikTokには「レコメンド機能」というものがあり、おすすめフィードには普段見たりいいねしている動画の系統に合わせた動画が流れてくるようになっています。
ゆうにゃんさん
日中ほとんどTikTokを見ています!トレンドのクリエイターさんたちの投稿を見てトレンドを勉強しています。おすすめフィードは自分の好きな犬と子どもに偏ってきてしまっているので、トレンドを知りたいときは、なえなのさんや影井ひなさんの動画を見ています。
バズるためにご自身が意識している事はありますか?
うじたまいさん
バズる為というよりかは、バズる前提で全部作っています。TikTokは短尺動画なので、やはり短くパッと理解できるリリックは重要なポイントだと思っています。
私は2019年からスターミュージックさんとお仕事させて頂いてまして、初期の音楽クリエイターが少ない頃から投稿していました。当時は音楽クリエイターが少なかったので、アカペラでもバズりやすい傾向にありました。ワードにとっかかりがあり、そのワードに惹かれて動画を見てくれたりコメントしてくれたりする方がすごく多くいました。それもあり、今は少ない音数で心に刺さるリリックを3秒以内に入れるというのは意識して楽曲を作っています。
ゆうにゃんさん
音楽の専門的な知識が豊富な方ではないので、楽曲の構成や映像のイメージを頭の中で膨らませながら、自分の感覚で作っています。「個性が強いね」とTikTok内で言っていただくことが多いので、そのようなユーザーに求められている自分らしさや個性、ワードを意識して取り入れるようにしています。
創り込んで「これ絶対バズるだろう」と思って出したものが、全然伸びなかったり、適当にフラッと創った楽曲が意外と伸びたりする事があるので、自分のキャラに合ったもの、ユーザーが混乱しないように、一度聴いたら誰でも覚えれる、シンプルさを意識しています。『月曜日マジ卍』は、月曜日家に帰って「ほんと卍だわ~」と思って玄関でボイスメモとりました。
バズったきっかけの動画はありますか?
うじたまいさん
私は声や音楽をやっているクリエイターが少ない時期にTikTokを始めたのですが、それ以前からTikTokをインストールしていました。当時TikTokは踊ったりして楽しむ媒体だと思っていたので、ダンス系動画を上げていたのですがあまり伸びず、、、
ただ、当時から声の仕事や歌の仕事をやっていきたいという目標はありました。そこで、iPhoneのアニ文字という機能を使って、フラっと自分の声をキャラクターのようにし、即興の歌を創り、アカペラの動画を上げてみました。それがものすごくバズったのがきっかけです。
「しまうまになりたいな」や「頑張るサギ」という歌があるのですが、それらもキャッチーなワードや、なんだろう?と思うワードを最初に入れ込んだのがキーになったのかなと思っています。それだけでなく、特徴的な声を作ってやっていたので、それも当時のTikTokの流れ的には「なんだこれは?!」と思っていただけたのかなと思っています。
ゆうにゃんさん
TikTokを始めた当時、私はアイドル活動をしていていました。他のSNSと同様に、「TikTokやってみようかな」という感じ軽い気持ちでTikTokを始めたました。
最初の2~3ヵ月は歌ったり踊ったりしていたのですが、ある時不意に家にオクラがあり、それを食べている動画を上げよう、と軽い気持ちで載せました。それがバズったというか炎上し、「こんな女やだ」「ぶりっこ」のようなコメントが5000件以上来たことがあります。他のユーザーさんがこのオクラの動画をTwitterに上げたことにより拡散され、「こういう女無理だわー」という感じで広まったのがバズったきっかけです。それ以降「あざとい」「ぶりっ子」というキャラが確立していきました。
アンチコメントはどう受け取っていますか?
うじたまいさん
炎上したときは全スルーで時が経つのを待ちます。常にコメント欄を見てポジティブなコメントに多く返信をすると、アンチが沸きにくくなった気がします。
ゆうにゃんさん
アイドル活動を8年しており、片手で数えられるほどしかファンがいない状況が長い間続いていたので、炎上した時に「やっと自分のこと見てもらえたんだ」という喜びの気持ちの方が大きかったことを覚えています。当時「SNSで有名になりたいという」気持ちがすごく大きかったので、その目標のためにアンチコメントは全スルーをしたり、気にしないようにして乗り越えてきました。
音楽目線で「この人上手いな!」と感じるクリエイターはずばり誰ですか?
うじたまいさん
「なにやってもうまくいかない」という楽曲を作った「mieyoさん」です。元々遠い知り合いで、バンドをやられてた方なので、音楽の知識がすごいなと思って感動しながら聴いています。あと、「和ぬかさん」もすごいなと思ってずっと見ています。
ゆうにゃんさん
「うじたまいさん」の投稿をめちゃめちゃ見ています。様々な声を使って作られているので、すごいなと思ってよく見ています。
トレンドの楽曲はTikTok以外でも探しますか?
うじたまいさん
トレンドはTikTokが一番多いです!いいなと思う曲も、TikTokでバズって、そこからサブスクでも人気になるという相互関係がしっかりしてきているなとここ1年で感じています。ただ、ボカロやyoasobiさんなど、ボカロクリエイターが再熱してきており、YouTube界隈でバズる楽曲も最近は多いので、YouTubeもよく見るようにしています。
ゆうにゃんさん
私は音楽の知識があまりなく、昔から音楽自体を聴く習慣がありませんでした。TikTokを初めて「こんな面白い曲がいっぱいあるんだ」と知りました。勉強というよりは、TikTokでトレンドの楽曲を楽しみつつ、サブスクにも入ってるから聞いてみよう、という感覚で情報収集をしています。
自分の楽曲を作成する際、トレンドの楽曲から影響を受けていますか?
うじたまいさん
どの部分を真似するかによりますが、自分の声が好きなので、私の場合は自分の世界観を大事にしつつ、大まかな歌詞の思考だったり、最近はポジティブ全開の歌詞よりも、ネガティブによった歌詞や、人の悩みや特定の悩みにフォーカスした歌詞がウケるなと感じています。それらを具体的に言葉にしてみるという部分では、トレンドの流れに寄り添う感じで作っています。
ゆうにゃんさん
自分のオリジナル曲を作る際は、トレンドを意識するよりも、日常の中でふと感じたことや、ひらめきをそのまま歌詞にすることが多いです。
企業様がいてテーマがある上で曲を作る依頼をいただいた際は、訴求点をいかにトレンドワードに変換するか、広告色を少なくするか、という点を意識しています。ユーザーの記憶に残りやすいようワードを連呼をしたり、冒頭のキャッチーさで心を掴んだり、ダンスと連動しやすい歌詞にするなどのポイントを踏まえながら制作するようにしています。
SNSの使い分けはしていますか?
うじたまいさん
元々TikTokメインだったのですが、最近はInstagramのリールでもTikTokと同じ動画を投稿しています。InstagramもTikTokと同様におすすめ機能で回っているので、すごく活用しています。TikTokとリールの反応の違いもあるので、そこから勉強をしています。YouTubeは歌をメインで投稿していますが、理想としてはTikTokをきっかけにYouTubeでフルコンテンツを楽しんでもらえる媒体として活用していきたいと思っています。Twitterは苦手で活用できていませんが、今後は活用していきたいなと思っています。
ゆうにゃんさん
見た目やダンス、容姿に関わるもの、、、ファッションやメイクなど感度の高いものはInstagramのほうが受けがいいと感じています。ただ、TikTokは親しみやすさがある媒体だと思っており、ネタの動画やふざけた動画はTikTokのほうが反響がいいイメージです。
TikTokだけ、Instagramだけに投稿されている動画がありますが、どのように分けていますか?
うじたまいさん
ダンスだけのものも本当はやりたいのですが、私のTikTokを見てくれている方は私の声が好きで見てくださってる方が多いので、TikTokは歌を主に投稿しています。また、元々自分がTikTokに投稿しているコンテンツの幅が広く、これ以上ばらけさせるのもなとも思っています。コンテンツの種類がバラバラとしてしまうなと判断した際は、Instagramだけ、TikTokだけ、など投稿を分けています。例えば、ネタ過ぎるものはTikTokだけなどという分け方です。
ゆうにゃんさん
メインはTikTokです。TikTokで自分の個性やオリジナルを出すようにしています。Instagramはファンとの交流で使っています。DMをファンの方からいただいたりするのでストーリーズで返信したり、コメントを積極的に返したり、自分のことを投稿してくれている子がいたらいいねしに行ったりなど、ファンとつながる場所として活用しています。他SNSはうまく活用できていないので、今後頑張っていきたいと思っています。
TikTokをユーザーとしてどのように見ていますか?
うじたまいさん
おすすめ覧を見ているので偏りがあるかもしれないのですが、自分はネタ系の動画が好きでネタ系の方を沢山フォローしたり、海外のくだらないネタやドッキリをよく見ています。逆にメイクや服はInstagramで見ているので、TikTokではあまり見ていません。
ゆうにゃんさん
TikTokは日常の情報収集によく使っています。おすすめのご飯屋さんや、おすすめスポット、遊ぶ場所などみて、「ここ行きたい!」と思った投稿のリンクをコピーして友達に送っています。このように、自分の動画のコンテンツとは違う使い方もしています。
今後どのような仕事をやっていきたいか
うじたまいさん
音楽を作りたいというのがずっと夢だったので、歌い続けていきたいです。TikTok内にとどまらず、サブスクで認知されるようなアーティストを目指したいと思ってます。それとは別に、TikTokを活用して身近なコンテンツを上げ続け、発信し続けることもしていきたいと思っています。
ゆうにゃんさん
炎上して有名になったという過去を武器にしていきたいです。DMなどで「元気なかったけど元気になりました」「学校で嫌な事あったけどゆうにゃんがアンチ乗り越えてるのを見て頑張れました」というコメントをいただくことがすごく多く、そのような方々の楽しさや面白さというところのポジションになれたらいいなと思っています。現在、仕事でもTikTokに関するアドバイスをさせていただいているので、そのようなところでも活動の幅を広げつつ、自分自身もTikTokでトレンドを作っていけるよう頑張っていきたいです。
TikTokがメインになったことで、今まで以上にお仕事の幅は広がりましたか?
中村さん
まさにですね。元々音楽事業やSNSを使用した広告代理業が中心だったのですがTikTokと出会い、新しくショートムービーの領域で様々な事業が広がっていきました。現在ではショートムービー領域だけでもMCNや広告代理店や制作会社という様々な側面があります。これからますます加速していくショートムービー市場のリーディングカンパニーを目指して頑張りたいと思います。そして弊社の優秀なクリエイター達と共に、ショートムービー市場と合わせて拡大していくクリエイターエコノミー市場の活性化にも大きく貢献していきたいですね。
終わりに
今回はうじたまいさんとゆうにゃんさんを中心にお話を伺いました。トレンドに関するアンテナの高さや、自分の軸をしっかり持って活躍されている姿がとても素敵でした✨
また、これからはショートムービーの時代が加速するというお話にもあったように、スマホが普及し隙間時間で娯楽を楽しめるようになった今だからこそ、TikTokを中心としたショートムービーの需要が高まってきていますよね。
そんな時代の先陣を切る、うじたまいさんとゆうにゃんさんの今後にも是非注目してみてください!!
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