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水曜(親の勉強):第94週(TikTokを作ったByteDanceはどのようにして生まれたか。)

「親が変われば世界が変わる」メルマガを発行しているCCC HUMANです。
水曜日は『親の勉強』です。

前回はユニコーン企業にどんな企業がいるのかを見て見ました。
今日はユニコーンのトップであるバイトダンスについて書きます。

どのようにして生まれたのか、
そのヒントからどのように子どもと
接していけばいいのかを考えてみたいと思います。

先週紹介したユニコーン企業の
時価総額一位はByteDance(バイトダンス)という会社でした。

水曜(親の勉強):第93週(ユニコーン企業にはどんな企業がいる?
https://note.com/ccc_human/n/nca107b4234ea

有名なショートビデオのアプリTikTokを
運営している会社で推定時価総額が1400億ドル。
日本円でざっと15.4兆円です。

いったいどのような会社でしょうか。

ByteDanceは2012年3月に
張一鳴(チャン・イーミン)という方が設立しました。

最初のサービスはTikTokではなく、
ニュースアプリ「今日頭条」(ジンリー トウティァオ)というもので、
直訳すると『今日のヘッドライン』というそうです。

日本で言うとSmartNewsのアプリのようなもので、
個人の嗜好に合わせてニュースを提供するアプリ。

編集者はおらず、9000以上の媒体から情報を集めて、
つなぎ合わせて記事として発信するようで、
その膨大なニュースから
AIを使って徹底的にパーソナライズしているところが特徴です。

SNS機能もあり、ユーザー自身が発信できるようにもなっており、
ショート動画も投稿できるようで、
TikTokの前身なのかもしれません。

このアプリは中国ではかなりの多くの人が使っており、
アクティブユーザーは3億以上で、
中国の若手層(19歳から40歳)のほとんどが使っているとか。

そして、2016年には中国で「抖音」(ドウイン)という
ショートビデオアプリの提供を開始します。
これが中国でのTikTokの名称になります。

翌年2017年5月から海外バージョンの「TikTok」を開始
2017年11月にはアメリカのスタートアップ企業
「musical.ly」を買収します。

「musical.ly」はリップシンクといわれる、
音楽に合わせて15秒の口パク動画を投稿し共有するアプリの
先駆けとなった企業です。

2018年には「musical.ly」を「TikTok」に統合
そして、今では世界的に「TikTok」アプリが
展開されていて、150ヶ国以上75言語に対応しているとか。

そんな会社を創設した張一鳴さんはどんな人だったのでしょうか。

大学時代はソフトウェアエンジニアリングを学び、
2005年の大学卒業後にIDとアクセス管理の
システムを開発するも失敗。

その後に旅行検索サイトの会社に就職し
エンジニアとして管理職にまでなります。

2008年には大企業でマネジメントを学んでみたいと
マイクロソフトに就職するも、
大企業に埋もれてしまうと考え退職。
2009年には不動産検索エンジンを設立します。

その後、2012年にその会社のCEOを辞任し、
ByteDanceの設立となるわけです。

スピード感がすさまじいですね。
彼は膨大な情報の中から
AIでおススメをユーザーに提供するということを価値を考えたようで、
ByteDanceのニュースアプリとTikTokがその技術で
多くの人を魅了したのでしょう。

実際に使ってみると、他の人のTikTokを見ると、
コンテンツがまるで違うのがわかります。

そんな張一鳴氏ですが、
1983年4月1日に生まれ、
父は公務員でしたが電子部品工場を開業し、
母は看護師だったそうです。

ご両親ともに新しいことにチャレンジするのが好きで、
張一鳴氏が子どもの頃から親から海外にいる友達の話
友達の開発する新しい商品など
起業家精神を小さなころから受けていたようで、
小さい頃からビジネスやイノベーションに
興味をもっていたようです。

張一鳴氏は2021年5月にByteDanceのCEOを退任しています。
CEOは多くの判断をしないといけなく、
ものの見方が社内的になってきたと感じたようです。

まだまだ新しいものを作りたいという想いなのかもしれません。

子どもは自ら育つ力を持っていますが、
得られない情報はたくさんあります。

親は世界の動きを観察し、新しいものに触れて、
その価値や意義を子どもに伝えていくことが、
大事な役割の一つだと思います。

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