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金曜(子育てお悩み相談室):第3回(子どものゲームに親はどうすれば?)

「親が変われば世界が変わる」のCCC HUMANです。
金曜日は『子育てお悩み相談室』として、
土日のGoogleフォームで募集したお悩みに
解決策を提示したいと思います。

では今週のお悩みです。
「6歳児の子育てでの悩み。
 iPadでのGameに夢中になっています。
 時間を決めてもなかなかその通りには終わらず、
 結局長時間のゲームという習慣になっています。
 長時間のゲームは避けた方がよいかとは思うのですが、
 もどかしい感じです。」

ご相談ありがとうございます。

ゲームとの付き合い方
悩みますよね。

どのようにゲームと付き合っていけばよいか
考えてみましょう。

●そもそもゲームは良い?悪い?

「ゲームばっかりしてないで、勉強しなさい」

よく出てくるフレーズですね。
実際ゲームは良いものでしょうか?
悪いものでしょうか?

ゲームは必ずしも悪いものではありません。
ゲームは集中力、認知力、判断力、空間認知力を高めたり、
新しい世界観を得たり、最近では創造力が必要なゲームもあります。

うまく付き合えば、
現代の教育として強力なツールにもなりえるものなのです。

一方で、ゲーム依存症が心配になると思います。
2019年に世界保健機構(WHO)
ゲームをする時間をコントロールできないことを
「ゲーム障害」という病気として認定しました。

世界的に問題になっていることでもあるのです。

実際に、ゲームは集中力を高める効果があるとしても、
それはゲーム開始30分ぐらいからで、
120分以上は集中力が低下する研究結果があるそうです。

よって、ゲームは良いものだとしても、
やる時間はコントロールしていく必要があります。

●ゲームをやる時間をコントロールしよう

多くの家でもやっていると思いますが、
ゲームの時間はルールを定めて制限する必要があります。

以前に子育てお悩み相談で
Youtubeとの付き合い方で書いたように、
スマホなどの機能で時間制限をつけてしまうのも
一つの手でしょう。

ただ、今日はもっと別のやり方を紹介します。
それは子どもと話し合って決めるというものです。

子どもも当たり前ですが、
一人の人間です。

親から押し付けられたルールでは、
なかなか言うことを聞いてくれません
し、
年齢によっては反発心も生まれてくるでしょう。

なので、ルールは子ども自身に決めてもらうのが
一番効果的です。

その時のポイントとしては、
子どもと親がそれぞれ一人の人間として、
しっかり話し合うこと
です。

まずは、子どもの主張をしっかりと共感して
受け入れてあげましょう

なぜ、そのゲームがしたいのか。
どれくらいしたいのか。
どのように面白いのか。
しっかり、理解し、できればそのゲームにも
親が興味をもってあげましょう。

共感してあげることが、とても大事です。
子どもが話を聞いてもらえたと感じてくれれば、
話し合いはだいぶ前進しています。

次に、親の主張を伝えます。
その際は、なるべく親の想いとその理由を伝えましょう

想いというのは
「目が悪くなってほしくない」
「勉強をして欲しい」
など親の願いや希望ですね。

理由もセットで欲しいところです。
「目が悪くなると、何をするにもメガネが必要だし、不便だよ。
 お金もかかる。そのお金があれば他に楽しいところにもいけるよ。」
「勉強はいろんな知識が手に入って、世界観が広がるし、
 勉強の仕方を覚えれば、好きなことでももっと上手になる方法が見つかるよ。」
このように、そのメリットを伝えましょう。

このように、子どもの話を聞き、
親の主張をぶつけて、
しっかりとお互いの気持ちを理解し合い、
ルールを決めていきましょう。

研究結果にもあるように、
ゲームの時間はMAXは2時間。
子どもであれば1時間以内がベストです。

脳の活性化も1時間ぐらいから効果がなくなるという
研究結果もあります。

ただ、最近のゲームは1回が長いこともあるので、
ある程度融通をきかせてあげるのが良いと思います。


●ルールを決めたら可視化しよう

ルールが決まったら、可視化をしていきましょう。
できれば子ども自身で書いてもらうのが良いと思いますが、
字を書けないのであれば親が書いてもかまいません

ルールを書いて、
見えるところに貼っておきましょう

可能であれば、ルールが破られたときの
ペナルティも書いておくと良いかもしれません。
破ったら次の日はゲーム無しとかですかね。

あまりにも無理なペナルティですと、
守りたくなくなるし、
意味がなくなるので、避けましょう。


●ルールは変えられるものとする

さぁ、一度決めたルール。
しかし、家庭環境によって合わないこともあります

ここで大事なのは、ルールは変えてもよいという
柔軟な考え方です。

もし、ルールがその家庭に合わずにいたらどうでしょう。
無理なルールは続きません。
そして、ルールを破っても仕方がないとなってしまいます。

ルールは破ってもいいと思ってしまうと、
それはゲームだけでなく他の事にも影響がでてきてしまうでしょう。

よって、一度決めたルールに縛られることなく、
柔軟に変えられるという気持ちを、
親も子ももっておきましょう。

新しいルールを決めるときは、
もちろん話し合いで決めていきます。

家庭環境に合わせたルールを親子で話し合い、
最終的には子ども自身が決めたと
思えるようにしてあげるのがポイント
ですね。


●まとめ

いかがだったでしょうか。
ゲームは悪いものではありません。

私自身ゲームをたくさんしていましたが、
母が「ゲームは集中力がつくと思ってるよ。」
と言われたのを覚えています。

つまりゲームにも価値があるものだと
親も認めてくれた
のです。

これはとてもうれしいことでした。

そして、それはゲーム以外の事にもたくさんの価値があり、
ゲームだけでなくいろんなことにチャレンジしてほしい。
そんな願いであるということにも気づいたのです。

よって、子どもがやっているゲームをしっかりと調べて、
価値を認めるのも親の仕事です。

まとめると

価値を認めた上でルールをしっかり決めていきましょう。
1.ルールは話し合いで決める。(子どもが決める)
2.ルールは可視化して貼り付ける。
3.ルールは合わなければ変える。

上手く付き合えばよい面もあるゲーム
その価値を認めた上で、
ゲーム以外にもいろいろな世界があり、
チャレンジしてほしいというのが親の願い
だと思います。

しっかりとその想いを伝えて、
子どもと話し合い、ルールを決めていくのが
ゲームとの良い付き合いだと思います。

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