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『誰かが用意した檻の中で〜くじらの部屋②』をペーパーバック版でも出版した話

気付けば、ペーパーバック版が販売開始になっていました。
このnoteは、小説『誰かが用意した檻の中で: くじらの部屋②』についての記事です。

1.KDPにペーパーバック版を申請して届いた通知

表紙(PDF形式のみ)と本文(PDF形式が推奨)をKDP(Kindle Direct Publishing)に登録して、2日後に通知が届きました。

ペーパーバックの販売が始まりました、というお知らせでしたが、状態はまだ「現在在庫切れ」でした。

あれ、って思って、もう一度、メールを読み直しました。

すると、

• 在庫ありと表示されるまでに最大 5 日かかる
• 印刷版の本と電子書籍の詳細ページは 48 時間以内にリンクされるが、最大で 5 日かかることがある
• 商品説明が詳細ページに表示されるまでに 24 ~ 48 時間かかることがある
• 試し読み機能は 9 ~ 10 営業日以内に利用可能
• 本の詳細情報の変更は 72 時間以内に反映される

メールの要約

ということが書かれていて。
電子書籍版をペーパーバックにする時は、読者が実際に購入できるようになるまでは、ちょこっと待つ必要がありました。

2.小説の紹介

この物語は…

高校生2年生の颯太が、頭が痛いって休んだけれど、学校に行けなくなるサインでした。

母親の智子が、不登校とどのように子どもと向きあったか、学校とどんな対応をしたのか。

また、子どもが生まれたとき、子育てと仕事の両立も含めて、親として何を選択したのか。

不登校とどのように向き合ったか、母親の視点から描いた小説です。

前作『くじらの部屋〜不登校を死語にしてもいい』

3月に出版した『くじらの部屋』もペーパーバック版を用意しました。

『くじらの部屋』は、高校生の颯太の視点で、不登校になっていった過程と、次のステップに進んでいく姿を描きました。
颯太の先輩、蓮との友情も絡めた小説です。


今作『誰かが用意した檻の中で』だけでも、物語を味わうことができますが、前作も合わせると、より物語の世界に入ることができます。

大先輩のつぶやきから…

僕の大先輩の先生から
「やっぱり紙の本がいいわねぇ」
という言葉から、前作と同様に、今回もペーパーバック版を用意したんですね。


手触り、紙をめくる音、お気に入りの栞を挟んで一休み。
紙ならではの、五感を使って読書に耽る楽しみを得られると嬉しいです。

3.電子版から印刷版へブラッシュアップ

ペーパーバック版は、電子書籍版と比べて3点ほど、ブラッシュアップしました。

1つ目は中表紙です

なんと、あの、書家の雅さん に、中表紙の題字をお願いしました。

雅さんから、届いた題字を見て、5分くらい固まってしまいました(←仕事の休憩中)
題字に立体感というか、奥行きがあって、この向こうにどんな世界が広がるのか、ぐいっと連れて行ってもらう感覚になったんです。

すごいです。

2つ目は、表紙です

前作「くじらの部屋」と並べてたときに、おっ、と思えるように、整えました。

鹿音のカノコさんが描かれた表紙をめくると、雅さんが書かれた、中表紙が、あなたをお迎えします。

そして、3つ目は、あとがきです(笑)

「あとがきのあとがき」を作りました。

あとがきといえば、時雨沢恵一さんの『キノの旅』
僕のお気に入りの小説の一つなんですが、
あとがきが自由人で、あとがきを読むのも、探すのも、楽しみです。
(『キノの旅』の本の紹介は後日…)

微調整も

それ以外に、電子書籍版と違って、紙の本にするときは、紙ならではの読みやすさを考えて、ちょこっと修正しています。

見開きのレイアウトを考えたり、
文章がページをまたがないように、ページ内の文章を変更したり。
余白は、物語に合わせた挿絵を加える…。

そういった諸々の作業は、細部にこだわり出すと時間をどんどん溶かしましたね(苦笑)

電子書籍版を読んでくださった、Kindle作家のぷーたさんが、物語の誤字脱字を教えてくださって、校正することができました。

たくさんの方に、ご協力をいただきながら、ペーパーバック版も無事に出版することができました。
この場を借りて、お礼を申し上げます。

どうか、多くの親御さんに、
手にしていただきたと思います。


【小説『くじらの部屋』シリーズ】

『誰かが用意した檻の中で: くじらの部屋②』
電子版:2023年8月
印刷版:2023年9月


『くじらの部屋: 不登校を死語にしてもいい 』
電子版:2023年3月
印刷版:2023年5月

夕陽市。
北海道の海沿いにある街で、その名の通り、美しい夕陽を見ることができる。

2020年4月に、市立夕陽大学附属高校に入学した颯太は、吹奏楽部に入部した。同じクラスで吹奏楽部の友達である、翔と大輝、そして、同じ中学校の先輩でもある、蓮にも励まされながら、アルトサックスの練習を続けていた。しかし、顧問の更騎先生が求めるレベルになかなか、到達できず…。

蓮先輩との友情、太田先生の支援を受けて、颯太が何を選んだのか。

コロナ禍で高校生活を過ごした、2020年の生徒たちにとっての「リアルな日常」を描いた学園物語。

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