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「子供のやる気」と「親の覚悟」は、同じ熱量が必要である。~百人一首に翻弄された2023夏~

みなさん、毎日お疲れ様です!
キャリアコンサルタントの”きゃっさん”です☆

今日は「子供のやる気」と「親の覚悟」は、同じ熱量が必要であることを実感した話を備忘録として書き綴りたいと思います。

子どもは何に対してもやる気満々。
どんなことでも「私だったらできる」と思っているようで、できない状況に陥った時は悔し泣き。

私的には、自己肯定感や自己効力感の高い子に育ってほしいと考えていたので、今のところは作戦通りです(笑)

実は最近、小学生になってから子どもがやる気を出した時に親がどのようにサポートするかで、子どもの伸びしろが変わってくることに気が付いたのです。

家庭の経済格差が学力格差に繋がるというニュースを目にすることがあると思います。残念ながら、これは本当の話。
しかし、経済力だけでは学力が買えないのもまた、本当の話。
子どもを動かすのは子どもの中から湧き上がる、根拠の説明できない「やる気」とそれに付随する成功体験の積み重ね。
要するに、幼少期は子どものやる気にどれだけ親が覚悟を持ってサポートできるかという事なんだと気づいたのです。

百人一首との出会いは突然に

題名の通り、私たち親子がこの夏に翻弄された百人一首。
子どもがやる気になった時、あなたはどうしますか?
「百人一首やりたい!」と目をキラキラさせて誘ってきます。
相手は、この春に小学校で平仮名を習い、「は・わ」「へ・え」の区別を習得したばかりの1年生。
私は百人一首で遊んだことは無く、触ったこともない。
なんなら知っている句は、なぜか蝉丸だけ。

きっかけは、旦那の実家で祖母が百人一首の存在を明らかにし、もう誰も遊ばないからと言って譲ってくれたのです。
「坊主めくりでもしたらええよ~」って軽い感じで。

帰宅後、坊主めくりを楽しむ私たち。
が、しかし!
翌日には案の定、娘より「本当の遊び方で遊びたい」と申出。
百人一首の趣旨をあらかた説明しました。
すると、「私、覚えるわ!」と言い出したので、話が変わってきました。

1番目の句から覚えたい私と坊主から覚えたい娘。

私は、どの句を覚えて、どの句を覚えていないのかを簡単に把握するために通し番号順に覚えようと言いました。
しかし、娘は「坊主→女→男たち」の順番で覚えると言い張ります。
加えて、「覚えるのは私やし、自由にさせて!」なんて言われたもんだから余計に腹が立ちました。
不毛な言い合いに疲れた私は、「自由に覚えたらいいよ」と言って、本人から助けを求めてくるまでは手出しせずに見守ることにしました。

案の定、数日経っても1句も覚えることが出来ずイライラ。
そりゃあ、坊主だけで13句あるんだから無計画に覚えられる訳もありません。
見守り始めて3日目くらいかな?寝る前に泣きながら「百人一首なんてもうしない。だって何も面白くないもん」と言い出したのです。

ここで私はハッとしました。

あんなに「私やったら1人で覚えられるし!」と強気だった娘のやる気が、とても貴重なもののように思えてきたのです。
そこで私は覚悟を決めました。
「○○が本当に心の底から、もういいわ!って思うならもう辞めとき。でも、本当はやりたいけど、一人でするのが嫌なだけなら明日からお母さんと一緒にやろうか」
この言葉が自然と出ていました。

娘は泣くのをやめて、「絶対やる!」と力強く私の目を見ました。
さて、ここからが本当の始まりです。

小学校1年生が百人一首を覚える大変な理由。

娘の作戦は、1日2句づつ覚える作戦です。
何回か読んだ後に下の句を5枚くらい並べて、取る練習をします。

これがなかなか大変。
何が大変かというと、まず読むのに時間がかかる!
そして、意味を聞かれるたびに私も調べる時間がかかる(笑)

娘が1番最初に覚えた句は66番歌のこの歌↓

もろともにあはれと思え山桜
花よりほかに知る人もなし

大僧正行尊

みなさま、お分かりだろうか?
「あはれ」は「あわれ」と読むんです。
大人は自然と受け入れられることでも疑問の連続。
意味を知りたくて小倉百人一首についている付属の現代語訳を読んでも、小学校1年生には難しい。難しすぎる。

わたしがそなたをなつかしむように、そなたもわたしをなつかしいと思っておくれ、山桜よ。今のわたしには、花よ、そなたよりほかには友もいないのだ。

小倉百人一首(解説)より引用

娘から「そなた」って何?という質問。
アニメ『おじゃる丸』を見せておけばよかったな~と思った瞬間でした(笑)

まあ、こんな質問がオンパレードな訳ですよ。
だから私は、私なりに分かりやすく伝えます。

山の中で修行していたお坊さんが、ひとりぼっちで寂しかったから、山にあった桜の木に友達になろう!って話しかけた時の歌やで。

きゃっさん語訳

多分、私の勝手解釈に異議を唱えたい作者の方々が夢枕に立つ日も、そう遠くはないと思います。
だって、子どもに分かるように説明するのは本当に難しい。

こんな調子で、やっと13句覚えることができました。
と、いうわけで明日からは女の始まりです(笑)

娘よ、貴重な体験をありがとう。
あなたが居なければ、私は30代半ばで百人一首を覚えることも無ければ、百人一首の魅力に気付くことも無く人生を終わっていたと思います。

娘は私の人生を豊かにしてくれています。
そんな娘に私は何ができるだろう。
今みたいに「お母さん!お母さん!」なんて言ってくれるのは、あと数年しかないと思うと娘との関わりを大切にしようと思う長月の始まりなのでした。

本日も最後までお読み下さり、ありがとうございます♪

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