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今、闘って勝てない人間に“次”は無い。

……なあ、西川。
失敗から学び、それを“次”に活かそうとする姿勢は大事だ。

だがな……
 

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皆さん、こんにちは。サイバーコネクトツー取締役の西川裕貴です。
 
今回のブログでは「仕事に対する姿勢」について、私が若手の頃から肝に銘じていることをお伝えしたいと思います。

やや辛辣な内容も含まれますが、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

■アクセル・フレーズ

弊社ホームページには「松山洋のアクセル・フレーズ」というコーナーがありまして、そこでは代表・松山の「ゲーム制作に対する情熱」「スタッフに向けた教え」などを閲覧することができます。

そして、そこには下記のようなフレーズがあります。

“次、こうしたい”では不十分。
“今、なにができている?”が全て。
今、闘って勝てない人間に“次”は無い。

「松山洋のアクセル・フレーズ」より

さて、これは一体どういう意味なのでしょうか?

それをご説明するために、少し時代を遡りたいと思います……。 

■昔はこうだった

2000年代前半の頃までのサイバーコネクトツーはスタッフの人数も少なく、1プロジェクトずつ順番(※)にゲーム制作を行っていました。
 ※『テイルコンチェルト』→『サイレントボマー』→『.hack//』→『ナルティメットヒーロー』……みたいな感じ。

そして、当時の私はまだ若手のアーティスト(背景担当)で、周りの先輩たちに比べて知識や技術が圧倒的に足りていませんでした。
 

うーん……期待以下のクオリティだけど、このデータはゲーム中の登場頻度も多くないし、お前のスケジュールも遅れているから、もうこれでいいよ。

松山(※)からそんなノリでOKをもらいながら、自分の実力に見合った低難易度の仕事ばかりしていたのですが、当然ながら達成感が得られるはずもありませんでした。
 ※あくまで私の記憶の中にいる、当時の松山です。
 

(……うん、今回はこれぐらいの評価でいいかな)
(“次”のプロジェクトでもっと頑張ればいいよね)

そんなテキトーな言い訳や慰めを頭の中に並べながら、定時のチャイムが鳴るのと同時にPCの電源を切って帰ろうとする私でしたが、……ふと社内を見渡した時に妙な違和感を覚えました。

私より何倍も仕事がデキる先輩たちが、なぜか帰ろうとしないのです。

■崖っぷち

当時のサイバーコネクトツーは実績や知名度がほとんど無い、とても小さな会社でした。
 
そんな会社に“次”の仕事が約束されているワケも無く、「“今”作っているゲームが売れなければ“次”の仕事の話はこない = 会社が潰れる(※)」といった状況でした。
※実際はそうならないように松山が経営してくれていましたが、スタッフはそれぐらいの危機感を持っていました。
 
そのため、いつ誰が開発室内に貼ったのかも分からない「崖っぷち」と書かれた紙を見ながら、それぞれが死に物狂いで仕事をしていたのです。
  

……なあ、西川。
失敗から学び、それを“次”に活かそうとする姿勢は大事だ。

だがな……、その“次”が必ずしもあると思うな。
今、闘わない人間・全力を尽くさない人間に“次”は無いぞ。
 

松山が放ったその言葉に、まるでトンカチで頭を叩かれたような衝撃を受けた私は、朦朧としながらPCの電源を付けて、無我夢中でデータを作っていきました……。

■そして、今

月日は流れ、おかげさまでサイバーコネクトツーも多くの実績とそれなりに知名度がある会社へと成長しました。
 
現在では常に複数プロジェクトを並走させながらゲーム制作を行っており、大変ありがたいことに色々な会社様から仕事の話をいただけるようになりました。
 
昔と今で変わったものは多いですが、それでも下記の教えは変わっていません。 
 

“次、こうしたい”では不十分。
“今、なにができている?”が全て。
今、闘って勝てない人間に“次”は無い。

「松山洋のアクセル・フレーズ」より

何事も「今の仕事に全力を尽くす姿勢」が必要であり、それをやった上で「失敗を今後に活かす姿勢」が重要だと思います。

そして、そういった姿勢を持っているスタッフに対して「“次”(チャンス)」が与えられる会社……それが「サイバーコネクトツー」なのです。

私はそれを身をもって経験した人間ですので、サイバーコネクトツーに現在いるスタッフや将来入社してくる人たちに、そのことを伝えていきたいと思います。 



今回のブログは以上です。 

サイバーコネクトツー 取締役
西川裕貴

※そもそも「西川」って何者?……という方は、こちらの記事をチェック。

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 ▼おまけのコーナー

「西川さんオススメのおやつ」

『オイコス(OIKOS)』

ギリシャヨーグルトの一種です。

高タンパク質、脂質ゼロ、低GI……と、筋トレやダイエットをされている方にとって魅力的な成分バランスになっています。
 
何より、美味しいというのが素晴らしい。
 
「プレーン」「ストロベリー」「ブルーベリー」など、味のラインナップも豊富ですので、ローテーションで食べれば飽きにくいというのも、個人的にGOODです。