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うつ病の私が受けて辛かった言動。じゃあうつ病の人はどう接してほしいか?


この記事では、
実際に私が交際していた男性から言われた言葉に対して思ったこと
のエピソードを綴った上で、

うつ病の人からして、どのような対応をとってくれると生きやすいか
私が思う最低限の3点に絞って書かせていただきます。

1.辛かった言動


うつ病であることを先に告白したうえで、お付き合いを始めた歳上の男性がいました。
その方にこう言われました。

「はやく薬飲まないで生活できるといいね」


そんなこと出来てたらこうはなってない。この時点で私は2年以上抗うつ剤を飲んでいて、でも私も減薬はしたくて減らしては体調を崩し、また元の量に戻ることを繰り返していました。


仕事も休んでしまうこともありました。

私は、彼に
うつ病ってどんな病気なのか?
何故こうなったのか?

を少しでも知ってほしいと思い

私が本当に死にたい感情にだけ支配された時に書いた、経緯を書き殴ったものを読んでほしい旨を伝えましたが、

「そんなの読みたくない。自分の口で言ってほしい。」

「昔のことなんてどうでもいい。今とこれからが大事。」

と言われました。

私は、口で言うのが苦手で、頭も回らないから読んでほしいって言ったのになぁ。 これからのことを大事にするって、一見ポジティブに聞こえるけれど、うつの私にとっては今までの私を蔑ろにされてる感覚を覚えました。


それでもお付き合いしてた男性とは定期的に会うことで仕事のモチベーションになっていて、うつによって身体が動かなくなって休むことは時々になりました。

それが反動としてでたのか、変動シフト制でかなり生活リズムは整えにくかったので、休みの日は長く寝てしまうことも多かったです。
いわゆる、過眠です。

お互いに休みが被った際に、

「なんで仕事休んでんの?」

「俺の作る料理を食べれば元気になるでしょ」


と言われていました。

「なんでそんなに寝てるの?」

「そんなんじゃ睡眠薬要らないんじゃないの?」

そんな言葉と共に、しっかりして、と言わんばかりに無理矢理起き上がらせられていました。

そしてこう言うのです。

「まだ、若いんだから」


喧嘩をした際は、男性の威圧的な態度や言葉に敏感に受け取ってしまう私で、(これは私の生育歴からくるものだと思います)

回らない頭の中で必死に言葉を考えて
でも言うのも怖くて
絞り出して伝えた言葉に対して全否定されていました。

「言い方が冷たい」

「チクチク言葉にチクチク言葉でしか返せないのか」


もう何と言えばいいのか分からず
相手にとって正解の言葉しか言うしかないのを悟り
幼い頃、親に対してそうしてきたように

気付いたら泣きながら黙って下を向くしか私には出来ませんでした。
でも、それすらも許してはくれず、
無理矢理顔を上げさせては
畳み掛けられるように言葉を投げつけられ

「何か言いなよ」

「ずっと黙ってんなら、泣いてんなら帰る」


そんな事を言われてきていました。



では、うつ病を抱えている人はどんな対応をしてほしいと願っているか?
あくまでも私の場合の3点を書いていきます。

【どう接してほしいと願ってるいるか3点】


1.どれだけ寝ていても、無理矢理起こさないで

うつ病の人は健常者より色々な刺激に敏感で、疲れやすくもあり、
疲れやストレス自体に自分が気づいてあげることが出来ないが故に

「寝る」という行為で脳と身体を休ませようとします。
私は心理カウンセリングを受けるようになってやっと
自分のストレス状態を知ることが出来ました。

どれだけ見た目が健常者と同じように見えても、頭や心の内はそうではないのです。必死に取り繕っている方も多いはずです。
あくまでも、それを理解しようとし、傍で見守ってあげてください。



2.対話に時間がかかっても焦らせないで

抗うつ剤を飲み始めるようになってから、明らかに今まで普段できていた動作が同じ早さで出来なくなったり、判断能力が鈍くなったのを感じました。
だから処方の際に運転を控えるように指示がでるのですが。
つまり、頭の回転が鈍くなるのです。


そこで更に言葉を畳み掛けても
「黙っていても分からないよ」と
返答に時間がかかることに対して責めても
うつ状態の頭の中は更にスパークして言葉が出てこなくなってしまうのです。

話しやすい雰囲気を作ること、言えるまで待っているよ
の姿勢や言葉があると、安心して対話をすることが出来ます。

3.「死にたい」考え方を否定しない

抗うつ剤を服用していても、ふと希死念慮に襲われることがあります。
そしてふと「死にたい」「消えたい」とぼやいてしまうのです。
ここで

「死ぬなんて言うな」
「周りの気持ちを考えたことがあるのか?」

等、死を考えることについて否定しないでください。


’’この死にたいと考えてしまうほどの辛い気持ちを理解してほしい’’
からこそ、ぼやいてしまうのです。
身近で理解してほしい人物であるからこそ。

初めて聞いたら動揺したり、なんでだ!と詰め寄りたくもなるかもしれませんが、あくまでも急かさず、相手のありのままの考えや思いを聞く姿勢をもってください。

★I(アイ)メッセージも有効です。
私が児童養護施設で勤めているときに実践を通して学びましたが、
この例で言うと

「死にたいと思ったんだね。
(ここで相手の考え方を一旦受容してください。)
”私”はあなたのことを大切に思っているから、心配している。
どうしてそう思ったのかゆっくりでも言葉にならなくてもいいから話してくれると”私”は嬉しいな。」

と、自分を主語にして話すと安心感を与えられ、相手側も話しやすくなります。例え、死にたい理由が分からなくても責めないであげてください。


以上、私が最低限してほしかったな、と思う3点について書かせていただきました。


さいごに

無気力でシャワーすら浴びられないなんて日もあります。
日中は太陽の光を浴びて活動した方が良いことも、分かっています。
でも、身体がどうしても追い付かない時があるのです。
命の電話窓口も繋がったことはありません。

身近にいる大切な方にうつ病を抱えている人がいたら、
できるだけ傍で見守ってあげてください。
何故そうなったのか理解しようとしてあげてください。

そうでなくてもうつ病の理解がもっと広く知れわたるような世の中になってほしいと切に願っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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