第十五回 CB$ FUN CLUB回報: Tamucciの一期一会
一点の価値
サッカーの話しに少し戻るリーグ戦つまりセリエが始まり。ようやく試合に出れる事になる。イタリアサッ協会に登録され、初めての公式戦、そもそもなんでイタリアを選んだかというと1996年のユーロのポルトガル代表のサッカーに魅了されたのが原因の一つだ
ルイコスタという選手がいたその人が形成する攻撃、崩し方が芸術的だった。彼は当時イタリアのフィオレンティーナにいた。ビデオを何度も見て、仲間にも渡しこういう中盤が作りたいと勝つ事より崩す事が目的になってる様なサッカーだったのかもしれない。
その洗礼がこの初めての試合で出た。キーパーを抜き、満足した俺は練習の時の感覚でインサイドで
蹴ったそのボールはポストに当たり客席から怒号や罵声が悪態付き、選手達にも怒られ、次節はメンバー外
になった、いたたまれない気持ちでいると一枚の手紙が母方の祖母から届いた、新聞のくり抜き日本の紅葉の写真とお元気ですか?此方は秋です。もうすぐイタリアに獅子座流星群が近づくそうですと。日曜日何もする事ないので土曜日の夜サンルカという回廊を登り
星を見に行った。暫くはよく見る一瞬の流星がたくさん見れた、すると突如空がオレンジに光地球に入って来た隕石が燃え尽きる流星を見た、なんかクヨクヨしてる自分がバカバカしくなった。自分のサッカー美学は貫き通しつつも得点を取れば良い。と第四節に再度試合に呼ばれた、今回はしっかりゴールを決めた。
とんでもない歓声と拍手、試合後運営人に抱きしめられ選手達にも讃えられた。日本とイタリアでは
全く一点の価値が違った。というか部活道ではないサッカーチームに所属したので試合中点をとっても当たり前な感じだったからかもしれない。さらにイタリアのチームは街をあげてチームを応援してくれるから、街と街との小さな合戦的な雰囲気もある。点をとって心から嬉しく思えたのは。小学生以来だった。
特にvsPonteVecchio戦は1人退場してしまい、10人で戦う中、1-1のまま試合が進みロスタイムブザービーターの逆転ゴールは脳汁が出過ぎて次の日の夜
二足歩行のカメレオン百匹くらいに追われる夢を見て金縛りにあったくらい興奮していた。たった一点で人生が左右されてしまう。くらい、イタリアのサッカー情熱は素晴らしかった。それからワンシーズンこのチームで戦わせてもらい、次のステージに進める未遂になる。冒頭に述べた、ACカステルサンピエトロセリエC2のチームが再び招いてくれた。つづく。
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