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The Maltese Falcon

 翻訳版は「マルタの鷹」、1930年。Kindle版ダシール・ハメット全集が短編集1個と長編7個で¥165だったので、とりあえず買って読んでみました。二つ読んで、もううんざり。ウィキペディアなどでは不朽の名作とありますが、そうは思えませんでした。

 探偵サム・スペードが、マルタの鷹と呼ばれる宝物を狙う悪い一味の仲間割れに巻き込まれます。やって来た美女の依頼を引き受けた相棒の探偵マイルズは早々と撃たれて死にます。そのうち香港から港に着いた船の船長が、宝物を抱えてスペードの事務所にあらわれ、倒れて死にます。撃たれていたのですね。その後、一味に宝物を渡し、1万ドルもらうスペード。ところがそれは偽物だった〜云々。

 あらためてあらすじをふりかえると、もっと面白い物語になりそうなもんだと思います。細かい部分も含めて。当時はこれでも面白かったのでしょうか。

 煙草を吸う場面が頻繁に出てきました。紙に葉を載せて指で巻き、舌で紙を湿らせて止めるという描写。紙巻き煙草はまだ売っていない時代なのでしょうか。パイプの方が簡単そうなのに。

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