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【部下を推す話】[24] 拝啓


6月のわたしへ


先日はお便りをありがとうございます。
こちらは緑と空の青さが眩い夏の盛りです。太陽に灼かれ、地面に燻されながら日々なんとか生きています。


さて。ご心配いただいていた“その時”について、ご報告させていただきます。

結論から申しますと、管理部門からのFBが延期となりました。
というのも、8月のわたしの業務内容と残業時間が大変なことになっている為です。8月中旬に差し掛かった今、全く仕事が終わる気配が感じられません。
この旨を管理部門にお伝えしたところ、秒で面談が延期になりました。わたしの仕事を尊重してくれる管理部門の方たちには感謝の念を感じずにはいられません。わたし自身は会社に大事にしていただいていると思います。


ところで、その評価に関することで本日は嬉しいことがありました。
細かい内容は延期になった面談で聞くことになるのですが、なんと部下Aが非常に高い評価を得たようなのです。
評価ランクだけで言えばわたしを上回る可能性もあります。管理職とそうでない社員で評価基準が違うとは言え、わたしはとてもとても鼻が高く、自慢して回りたい気持ちで一杯です。

悔しい気持ち? 勿論ございます。
個人として大変悔しいのは否定しません。

しかし、わたしの部下として入社し働き始め、わたしが手塩にかけて育て上げた部下が高い評価を得たのです。
推している自慢の部下が、上層部にも認められたという事実! この嬉しさがわかるでしょうか?
「わたしの部下、凄いでしょ?」と言いたくて仕方ありません。悔しさよりも嬉しさの方が勝っているのです。鼻歌を歌いながら仕事をするレベルです。

従いまして、今後あるであろう個人へのFBも自信を持って行う予定です。
恐らく個人面談の実施は来月になるかと思われるので、9月のわたしにもこの旨は伝えようと思います。


長くなりました。
貴女の今後は非常に大変になるかと思いますが、貴女なら大丈夫です。8月のわたしが保証します。
ご無理なさらず、胸を張って歩んでいただけますと幸いです。


-8月のわたしより、心からの感謝を添えて



9月のわたしへ


まだまだ残暑が厳しい頃でしょうか、身体を壊さずお元気にお過ごしでしょうか。

来るべき“その時”がどうやら9月に延期になりそうなので、お知らせ致します。
尚、わたしの評価コメント: 通称《ファンレター》は自信を持って部下たちに渡してあげてください。
恐らく、喜んでくれる筈です。

大事な推したちの笑顔、是非ご堪能ください。


-8月のわたしより、愛を込めて



冬ごろのわたしへ


きっとそちらは寒い頃ですね。大事な部下や同僚たちも含め、元気にお過ごしでしょうか。

もうそろそろ冬季評価について悩み始める頃かと思います。
是非、部下だけでなく自分の働きについてもしっかりと詳細を報告してください。
過去の自分が行ってきたこと、たくさんある筈です。管理職として貴女はしっかりと仕事を行っています。
それが部下や同僚を大事にし、彼等の評価を上げることにも繋がる筈です。
だから、自分のことも大事にしてあげてください。
でないと、8月時点でわたしのことを本気で心配してくれている推しの部下Aや後輩の女神様を悲しませることになると思います。
わたしも貴女も意外と色んな人間に大事にされて愛されています。お互い自覚して過ごしましょう。

どうか、自信がなくなりそうだったらわたしの言葉と記録を思い出してください。
貴女の健闘を心より祈っています。


-真夏のわたしより、激励と共に




【関連項目】: 「きっと真夏にそれは起こる。」

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