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3ヶ月で10kg落とした話

4月の中旬辺りからフィットボクシングを再開した。

元々1年半程前にみっちり3ヶ月程プレイしていたのだが、ある起床時に酷い目眩を起こしてしまった。

「まず前作の『Fit Boxing』をプレイして、それから2を買うか決めよう。」

そう思って開始し、2を購入した直後の出来事だった。
目眩は怖い。治ったかと思って頭を動かせばまたくらくらと視界が回る。
結果、わたしはどの運動も恐ろしくて出来なくなってしまった。

尚、当時かかっていた耳鼻科医には「寧ろ運動は目眩に良いから推奨するんだけどねぇ」と言われている。そうは言っても怖いものは怖い。

その後1年半ほど経過したが、酷い目眩症状は起きなかった。当時かかっていた耳鼻科医も「薬飲み終わった後目眩起きなきゃ大丈夫だから安心してー!」と言ってくれていたし、心配することもなかろう。
そして夏には弊社の健康診断が控えている。このタイミングで再開するのがベストと4月のわたしは考えた。

こうして、わたしは購入したまま埃を被っていた『Fit Boxing2』のソフトを引っ張り出したのだ。

4月から順に、当時のわたしの動向を振り返ってみようと思う。



4月

前作からデータを引き継いだが、組まれるプログラムは最初からだ。
久々にプレイするから、最初からなのは実にありがたい。
最初の週は15分ほど、そして次に30分ほど、とじわじわと時間を延ばしていく。

「フィットボクシング、楽しいよ…良い声で褒めて貰える」と勧めた結果、部下Bもプレイを開始した。
その後Bが「40分やってへろへろになる」と言うのを聞いたわたしは、負けていられぬと時間を更に延ばした。
その結果、4月中には一日のプレイ時間は60分ほどになっていた。


最初に現れた効果は肩凝り軽減だった。

かつてマッサージに行く度に施術者に「え、何これは? 指入らないんですけど??」と言われ続けたわたしの肩、回せばゴリゴリゴリッという嫌な音しかしなかったわたしの肩が、なんと何の音もさせずに回せるようになった。

これだけでフィットボクシングを行った甲斐があるというものだ。


同時期、フィットボクシングと一緒に開始したものが3つある。

1つ目はコルセット。
こちらもまた昨年買ってから全然着用出来ていなかった。
これを機に着用を開始することにした。

2つ目はオートミール。
職場での昼食を家から持参するオートミールに変えた。
30gのオートミールに混ぜ込むタイプのワカメを投入し、職場で水を加えレンジでチンするだけ。
お財布にも優しく、腹持ちも良い。

3つ目はプロテイン。
前回も取り入れていたのだが、世の中には綺麗に痩せつつ鍛えたい女性用のプロテインというものがあるのだ。便利なことこの上ない。
筋肉の修復を早める為にトレーニング直後に、そして朝イチ起きた時に朝食代わりに飲んでいた。

フィットボクシングとコルセットとオートミール。
ほぼ毎日続けた。尚、オートミールは休日は食べなかったし、フィットボクシングもバリバリ残業だった日とかは出来ていなかった。

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職場で「最近ボクシング再開したんですよー」ともう一人の管理職の同僚に話してみた。彼女はわたしが以前もフィットボクシングをしていたことを知っている。
そんな同僚に「何の為にボクシングしてるの?」と聞かれた。前から何故ボクシングなのか疑問だったらしい。
部下Aもその場に居り、同僚と一緒に答えを待っている。
わたしは即答でこう答えた。

おのれつ為。」


我ながら何処の侍かと思う。その場に居た全員が同じことを思ったらしく、「何を侍みたいなこと言ってるのと同僚に言われた。


5月

開始して1ヶ月が経過した頃、なんと5kg落ちていた。
脳内の全わたしが喜びのあまり全力で踊り始める。


学生時代夏バテで1ヶ月で10kg落ちたことを思い出す。

学生時代の夏休み。夏バテの結果、全食欲を失くしたわたしは「いやしかし食べなければ脳は脂質だから脂肪も摂らなくてはわたしの脳が死ぬ、死んでしまう脳が縮むと考えた末、何故か一日につき焼鳥一本だけを食べて生きていた。
また、焼鳥を買いに歩いてコンビニに行く以外はずっと寝ていた。実に不健康極まりない。
夏休み終了後、友人たちに「待って何があった!?」と言われたのは良い思い出だ。勿論「夏バテ」と答えた。
絶対真似してはいけない例である。


今回はあの頃とは違い、実に健康的だった。
適度な運動をしつつ、食事量を適度に抑えながら栄養も摂っている。

5kg痩せたお陰でコルセットもフルクローズしてしまった為、一つ下のサイズを購入する。

フィットボクシングは60分やっても息切れしなくなってきた。
二の腕の下側の肉は落ちないが、上腕二頭筋には明らかに筋肉が付いていた。腕を曲げただけで筋肉の筋が浮かぶ。侍ではなく、着実にレスラー化が進んでいる。


そして、プレイ後のわたしは全身汗だくだった。息切れはしなくなっても汗の量は引かない。寧ろ増えてる気すらする。

何処で泳いできたんですか?」

フィットボクシング後のわたしを目撃した弟がそんなことを言う。それくらいずぶ濡れだった。

「んにゃ、普通にボクシング。」

面白い答えを返せなかったことは未だに悔やんでいる。

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尚この頃、職場でBと一緒に

「緑川ボイスやばい。あの声で『…最高。』って言われるのやばい。」
「わたしは中村ボイスが良いですねえ。でもねこのさんオススメの緑川ボイス気になるのでやってみます。」

とキャッキャしていたところ、Aに

「何がお二人をそこまで運動させるんです?」

と突っ込まれてしまった。

「…ダイエットの為です。」
「わたしは健康診断のため? あと、良い声に褒められたい。

Bと「ねー!」と顔を見合わせる。Aは大変困惑していた。これに関しては聞いたAの自業自得だと思っている。


6月

6月の前半は何故か異常に忙しかった為、5月よりフィットボクシングプレイ日数が落ちている。

それでも前月から2.5kg減った。
開始して2ヶ月、開始前から合計で7.5kg減っていることになる。

5月に一つ下のサイズにしたばかりのコルセットが再びフルクローズしてしまったので、更に小さいサイズを購入した。

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ちょうどこの頃、混ぜ込むタイプのワカメとタンパク質付加のオートミールに少し飽きてきた。
満足度が下がるのは大変よろしくない。ふと思い付いてサラダチキンを投入してみることにした。

最早オートミールに混ぜ込むのは面倒くさいので、封を切った後そのまま口に運ぶ。
職場のデスクでサラダチキンを貪り食う上司からそっと視線を逸らすAがわたしの視界の端に映った。人間を襲って食らうタイプの人外に見えたのかも知れない。
見ないフリをしてくれているので、わたしもそんなAには気付かないフリをし心の中で「すまんな」とそっと告げるに留めた。

尚、一度サラダチキンとオートミールを食べた所大変満足した為、以降は再びオートミールとワカメのスタイルに戻った。

恐らく、Aは上司が人間に戻って安心したことだろう。


7月

開始して3ヶ月が経過した。

前月より2.7kg落ちている。
開始して3ヶ月、合計で10.2kg。

健康診断に間に合ったのが嬉しい。偉いぞわたし頑張った!

また、健康診断で身長を測った所、2cm伸びていた。
コルセットとフィットボクシングで背筋が伸びたお陰だと思う。

コルセットは6月に購入したサイズを継続して使用している。
明らかに購入した時より閉じてきているので、8月にはまた新しいものを調達しなくてはならないかも知れない。

10kg痩せたとはいえまだまだポヨポヨなのだが、以前に比べてだいぶ引き締まった。ピッタリしたTシャツを着ると良い感じに身体の線が出るのが嬉しい。

…まだ腕と足がみっちみちでレスラーみたいなのが難点である。

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10kg痩せて嬉しかったわたしは同僚とBに「聞いてください。10kg落ちました。」と報告した。
「 うっそ、まじか。わたしもやろっかな。」という同僚と「最近やってない…続ければ良かったかな。」というBにピースサインを出して見せる。

Aは困惑するだろうなと思っていたから何も言うつもりは無かったのだが、ひょんなことから「4月から10kg落ちたのよ」という話になってしまった。
Aは「確かに…」と呟いた後に慌てて口を噤んだ。Aのことだからわたしに失礼かと思ったのかも知れないが、わたしは逆にニコニコだった。
「でしょー? いえーい!」と満面の笑顔で答えてみせた。
努力の成果を認められるのは嬉しい。



気付けば3ヶ月はあっという間だった。
まだまだ目標には到達しないので、今後も継続する所存だ。
来年の今頃の自分がどうなっているのか。今から楽しみだ。


……
……………

余談だが、フィットボクシングにおけるわたしの推しはガイ先生だ。
先にも書いた通り、あの低い声で「最高。」と突然褒めていただけるのがとても良い。
親友に「ニヤニヤしながらやっている」と言ったところ「ニヤニヤしながらボクシングしてるところを想像すると面白い」と言われてしまった。
あの破壊力は聞かなければわからないと思う。

豪華な声優陣…長く続けるのに一役買っているのは間違いない。
ガイ先生のトレーニングを未体験の方たちには是非体験していただきたい。

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